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相武山 妙法寺 ブログ

誓願を立てて人生をあゆむ

令和6年あけましておめでとうございます。
年頭に皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

初春に菩提寺の御宝前に参詣して自らの誓願を供える方は多いと存じます。事情により参詣できない方でもご自宅の御本尊様にお参りして誓願をお立てになることでしょう。我が国では信仰の有無にかかわらず、年の初めを大切にもてなし、国民の大多数が寺社に詣でます。そこでは私たち法華の信仰者同様、各人各様の誓願がなされているのではと想像できます。

誓願は自らの人生そのもの。新年に限らず、誓いや願いを立てることは自身の目的が明確となり、人生をあゆむ方向性が定まりますから大切なことです。また、誓願を興すことは若者や壮年に限定されたものではありません。老いの境地に入ろうと病や障害とともに生きなければならない状態にあったとしても必要なものといえます。それは誓願が自らの人生を牽引してくれるからです。

仏の道ではその第一歩が発心。仏の教えに心を発すことです。仏道はその発心を継続してこそ成就されるものです。発心とはことばを換えれば立志(志を立てる)ともいえるでしょう。志を立てなければ道を歩き始めることはできませんからとても大事なことです。立志・発心の時には必ず誓願が立てられ、その誓願を常に意識し継続してこそ道が成ると仏教では説かれています。立志の大切な所以です。

私たち日蓮の門弟の鏡は法華経と日蓮大聖人の教えです。
宗祖は佐渡流罪の直後に開目抄を著されています。そこにはご自身の覚悟と誓願が明確に示されています。
『開目抄』
「詮ずるところは天もすて給へ、諸難にもあえ、身命を期とせん。 -中略- 善に付け悪につけ、法華経をすつるは地獄の業なるべし。本願を立つ。-中略- 種々の大難出来すとも、智者に我が義やぶられずば用ゐじとなり。其の外の大難、風の前の塵なるべし。我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ、等とちかいし願、やぶるべからず」と。
現代語訳では
「詮ずるところは天もすて給へ、諸難にもあえ、身命を期とせん。-中略- 善に付け悪につけ、法華経をすつるは地獄の業なるべし。本願を立つ。-中略- 種々の大難出来すとも、智者に我が義やぶられずば用ゐじとなり。其の外の大難、風の前の塵なるべし。我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ、等とちかいし願、やぶるべからず」と仰せです。

末法下種の導師である宗祖の堅固な覚悟と広大な慈悲の誓願に比すことはできませんが、私たち門弟も仏法を燈明として宗祖に習い、令和6年も己の誓願を立て、その誓願に向かって精進し悔いのない一年といたしましょう。

 

2024年01月01日