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相武山 妙法寺 ブログ

秋季法門研修会

13日(日)午後2時過ぎから秋季法門研修会を開催しました。この研修会は檀信徒の方より「日蓮大聖人の教えと信仰をより深く研鑽したい」という希望によって開かれたものです。日曜法話会や行事法要での法話では、宗祖の教えを深く求める時間が十分にとれないための要望ですが、真摯にご法門を探求されるご信徒の求道心の顕れです。これからも継続して倶に修学に努めて行きたいと思っています。

研修会の1時限目は当山執事の興厳師が担当。宗祖の教学の基礎とされる「五時八教判について」の講義。
はじめに「日蓮大聖人の教学は天台教学を基盤として構築されている。天台教学を学ぶことによって日蓮教学をより深く理解することができ、天台教学との相違が見えてくる。日蓮大聖人は五時判を図した『一代五時図(鶏図)』を認めて、門下育成のテキストに用いられていた」ことを解説。

続いて、教相判釈については「中国に招来された仏教典籍の教説の高低、優劣を、それが説かれた形式、方法、順序、内容などに基づいて判定し解釈すること。また、その結果として分類、体系化された教義をいう。略して、教判あるいは判教ともいう」と説明。
中国隋の時代に法華経をもって中国仏教を統一された天台大師は、「釈尊一代の化導を五時に分け、その教えを化法の四教、教化のあり方を化儀の四教とした」ことの概要を説明しました。

第2時限は私が「日興門流の教えと信仰」と題しての講義。今年の春、正信会のホームページに執筆した同名のテキストを中心に「宗祖は六老僧を選定されて法華弘通を委ねられたこと。宗祖の教えは遺された御書を中心に学び修得しなければならない。御書には真撰御書、真偽未決御書、偽書と存在していることを理解し、できるだけ真撰御書によって宗祖の教えを探求しなければならない。宗祖の教えは法華本門の教えであり、その成仏道は法華本門の本尊、法華本門の題目、法華本門の戒壇の三大秘法受持にある」ことをお伝えしました。

2時間20分の講義は瞬く間に終了。参加者からは「あっという間に時間が過ぎてしまいました・・・」との声を頂きました。向学心のあるご信徒がおられることは学僧である私たちにとってとてもうれしく励みにもなります。これからも法門研修会を重ねて行きたいと思っています。

相武山 山主

2020年09月29日

元気な声が響きました (下)

ランチタイムが終ると子供たちに待っていたのはスイカ割り。スイカは緑区の落合さんが丹精されたもので、御宝前にお供え頂いたものです。みごとなできばえのスイカなので割るのはちょっともったいないとも思いましたが、子供たちが楽しみ、その記憶の一端が夏の思い出として残ればそれも好いかなと思った次第です。昨年までと異なり、今年は目隠しをしませんでしたのであっさりとしたスイカ割りでしたが、それでも皆んなで歓声を上げていました。割った後は手づかみでしっかりと頂きました。

スイカ割りが終ると一息いれて小原さんの指導で「紙飛行機遊び」です。本堂で小原さんの手ほどきで紙飛行機を作り、ホワイトボードにかけられた標的めがけて紙飛行機を飛ばして遊びました。

子どもたちの遊びはさらに続きます。今度は受付前のスペースを利用してのボーリング。並べられたプラスチック製のボトルを軽いボールで倒します。ワイワイがやがやと皆んなの笑い声が響きました。ボーリングが終る頃には、興厳房が子供たちに冷たいアイスを配っていました。

最後は夏の作品作りです。今年の興厳房からのサポートは「風鈴つくり」でした。冷房の効いた客殿に場所を移して風鈴に絵を描いたり、シールを貼ったり、下げられた短冊に思いを書いたり、それぞれお母さんの助けを借りながら、思い思いの風鈴を作りました。わらべ会はこの風鈴作りで終了。
子供たちが風鈴を作っている間に、大人たちはテントの撤収、バーベキュー器具の片付け、洗い物、流しそうめんの機材などを片付けてくれました。何をするにも準備には手間と時間がかかり、片付けも面倒なものですが、準備と片付けがないイベントは一つもありませんから、準備や片付け自体をイベントの一部として愉しみ、皆んなで協力することのおもしろさを知ることが大切ではないかと思います。

午後2時45分、大人も子どもも全員本堂に集合。私から草取り作業とわらべ会への協力に対してお礼をのべ、これからも皆んなで声を掛け合い、わらべ会をより充実させて行こうとお伝えし、ご本尊様にお題目を三唱して解散となりました。

子供たちの声が境内に響くのは有り難いことです。宗祖日蓮大聖人も御開山日興上人もご覧になって、慈眼を細めて居られるのではないでしょうか。こらからもわらべ会を少しづつ広げて行きたいものです。また、皆んなで会話を交わしながらゆったりと頂く食事も愉しいものです。来月も8/31(日)に午前10時から境内清掃、11時から仏事作法の説明会、そして12時から暑気払い懇親会を開きますので、より多くの方々にお集まり頂きたいと思っています。

相武山 山主

 

2014年08月02日

元気な声が響きました (上)

去る7月22日、気象庁による関東地方の梅雨明けが宣言されてから一週間、30度を超す夏日や猛暑日が全国各地から報じられ、一部では死者や重症者まで出て危険な事態となっているようです。横浜でも連日の猛暑に、健康な人でも「暑くて暑くて辛い」という声が聞こえてきます。地球温暖化の影響でしょうか、今までの経験に油断することなく、暑さ対策に注意したいと思います。自ずから境内の草取りも陽の高いときにするのは避けて朝や夕方となり、作務の時間配分も異なってきます。

そのような中、27日の日曜日は雲一つ無い夏の青空が広がり格別の暑さとなりました。午前10時からは境内と駐車場の草取り作業が予定されており、9時半頃から川脇さん、阿部さんご一家、竹越さん、宇梶さん、新倉さんご兄弟、中澤さん、山村さん等が参集、11時のわらべ会開催の前まで、皆さん草取りに汗を流されました。この時季は遠慮なく雑草が伸びてきます。寺内の手だけでは整備が追いつきませんから、7月に続いて8月も草取りの予定を組ませて頂いた次第です。皆さんお休みの日に暑い中、本当にありがとうございました。

11時を過ぎた頃、6人の子どもたちが親御さんに手を引かれて集まってきました。案内が行き届いていないこともあり、お正月やお彼岸やお盆にお参りされるご縁ある子供たちの数からすると物足りない思いもしますが、仏縁を結ぶ大切な子供たちが集まってくれたのですから本当に有り難いことです。この日は半日子供たちの元気な声が境内に響いていて私もうれしく思いました。
興厳房が「わらべ会夏のつどい」の開催をつげるとはじめは私からの一言法話。「人は一人ひとり顔が違うように、好きな物が違うように、みんな違いがあるから、まず違いがあることを理解しよう。皆んなと同じように考えたり、行動しなければならないこともあるが、何でも同じでなければならないと考えるのはまちがい。それぞれの考えの違いを理解して自分の考えをのべることが大切。違いがあることを認め、自分の意見をのべる勇気をもとう。次に、はじめから上手にできることは少ないので、やってみたいことは失敗をおそれることなく、何でもチャレンジしてみよう。大人でも上手くいけばうぬぼれ、失敗したら落ち込むもの、皆んな失敗したり上手くいったりを繰り返しながら自分に自信をつけていっている。小さな失敗なんか気にしないで元気にガンバロー」とお話をしました。

法話の後は「練経(れんぎょう)」、法華経の方便品と寿量品自我偈の御経の練習です。始めに私が一節づつ読み上げ、その声に続いて子供たちが読み上げて行きます。お経も只自分の気分で読み上げれば良いというものではありません。ご本尊様にお供えされる御経なのですから、より良く読誦(どくじゅ)することが求められています。それぞれの仏教宗派や寺院によって読み方も違いますから、昔からお寺の勤行に参加して読み方やリズムを習得することが大切といわれています。私もその昔50年ほど前ですが、得度したばかりの頃、半年にわたって同期生と一緒に「練経」をして頂いた記憶があります。純興房や興厳房が得度した時にも一緒に練経をしました。子供たちはおぼつかない声でしたが、一生懸命にお経の文字を追いながら、私の読み方とリズムに合わせて約20分の練経を行いました。

その後は、興厳房の指導による「太鼓」の練習です。子供たちは音がなる物が大好きで、いつも太鼓の練習の時は目が輝いています。はじめは机の前で紙のバチを持って「右、左、右、左、右」とお題目の「妙・法・蓮・華・経」の五字に合わせて腕をふる練習です。五字のリズムがとれるようになったところで本物の太鼓に挑戦。お母さんの助けも借りて皆んなで楽しく太鼓からお題目のリズムをたたき出していました。ちなみにお寺でお題目をお唱えするときは、太鼓の音に合わせるのが基本です。太鼓をたたく者は先ず導師のお題目のリズムに合わせ、自らも心の中で(声に出しても良い)しっかりとお題目を唱えながら、一定のリズムで太鼓をたたかなければなりません。参列の僧俗はその太鼓の音に合わせて、日蓮大聖人ご証得のお題目をお唱えするのです。

練経と太鼓の練習が終るともうお昼です。前日までに興厳房が「流しそうめん」と「バーベキューセット」を用意していましたので、草取り作業を終えた方々が子供たちのために昼食の準備をしてくれました。本堂正面のテントの中では流しそうめん、寂静庵横の桜の木の下ではバーベキューコーナーです。夏の青空が広がり照りつける陽射しは痛いほどでしたが、テントや桜の木の下に入ると緑の森からの涼風が吹き抜けていました。夏らしい趣向のランチタイムを、子供たちはもちろん大人も皆んな一緒に楽しんでいました。

(つづく)

相武山 山主

2014年08月01日

ホタルが飛びました

横浜の里山「下川井」では今年も蛍が飛んでいます。1週間ほど前から当山の西側に広がる田んぼの周囲でホタルをみることができるようになりました。とてもうれしく思います。当山周辺は横浜市を北西から南東に流れる「帷子川」の源流域で、良質な地下水が豊富できれいな水も流れています。この地域のホタルは自然のもので、特別に養殖や飼育をしているものではありませんから数も少なくちょっと寂しい感じはしますが、夕闇の空に光の飛行は少なからず幽玄さを覚えます。人間のための利便性が優先され、自然環境の維持が難しい大都市のなかでは極めて貴重なものではないかと思います。
良い環境が在るということは、人知れずその環境を守っている人がいるということです。当山が雑木林を拓いて墓苑と寺院を建設するための地元説明会を開いたとき、地元の方々から「あなた方の開発する近くはホタルが自然生息している大切な場所だから、建設にあたっては第一に環境を優先してほしい」といわれました。「豊かな自然が残され、里山のような風情が感じられるのは、その価値を良く理解し守り手となっている方々が居られる」という事実を改めて認識しました。十分注意をして建設工事に臨んだことはいうまでもありません。これからは当山も自然環境の守り手の一人になりたいと思っています。

そのホタルが飛び始めた6月10日から1泊2日で「学林」という僧侶の勉強会が当山本堂を会場として開かれました。学びと思索にふさわしい、静かに降りしきる雨の中での勉強会には、若手教師を中心に1日目12名、2日目15名の僧侶が参加しました。初日に本妙院内坂口興妙師と妙道院内永山法省師の発表があり、その話の内容についての質疑応答、引き続いてご法門や布教などについてのディスカッションが行われました、夕べには参加者一同にて勤行をつとめ、その後場所を客殿に移して夕食をかねての懇親会となり、日頃の疑問や意見をのべ合いました。
翌日は朝の勤行をつとめた後に、私と法潤寺坂井進道師による講義。富士日興門流の近代の流れと法義信仰の在り方について所見を発表しました。時間いっぱいまで質疑応答が行われ学林を終了。昼食にインドカレーを楽しんで解散となりました。
ご法門を学ぶことと行を修めることは僧侶に欠かすことのできない修行です。自身の僧道を磨き上げるため、有縁無縁の方々を導くため、これからも志の有る僧侶と倶に励んで行きたいと思います。

僧侶の修学に負けることなく、毎年6月には東海正信連合会(静岡・神奈川の同信の集い)の夏期研修会が開催されています。熱海市網代の松風苑で開かれる研修会は、志ある檀信徒が自由参加で修学に励むものですが、今年で18回目となりました。例年この研修会は雨模様の中での開催が常でしたが、今年は6月14日と15日の両日とも久しぶりに青空が広がり、相模湾の青い海原も穏やかなものでした。
研修会は午後1時からの開講式に続いて、一時限目は江頭仙道師(妙興院住職)による「立正安国論」の講義、二時限目は当山執事の興厳房が「天台大師について」と題しての講義、三時限目は高橋木道師(山桃院住職)が「お寺と檀家」と題しての講義でした。それぞれ講義用にレジュメをつくり丁寧に講義を展開。参加者もメモをとるなど熱心に聴講していました。夕べの勤行の後には夕食を兼ねての懇親会がもたれました。。翌日は午前8時半から私が「聖人の御義とは」と題してお話をさせて頂き、その後、全国大会で放映されたビデオの上映がありました。続いてグループ別懇談会が行われ、その内容が報告されました。引き続いての閉講式で研修会は無事終了。研修会には僧俗約75名が参加。当山からも南雲さん、熊木さん、落合さん、畠さん、中澤さん、草ヶ谷さん、吉次さん夫妻、私と興厳房が参加しました。

相武山 山主

2014年06月17日

五月晴れ

5月の末に初夏とは思えない30度越えの気温が日本列島各地を襲いましたが、6月の声を聞くとたちまちの梅雨入り。それもかなりの降雨量で災害の心配さえありました。その後、青空を見ることはしばらくありませんでした。いつになったら青空が見られるのかと待ち遠しく思っていましたら一昨日は朝からの快晴。今日で3日まさに五月晴れでした。元々五月晴れは5月の晴れ間の意味ではなく、梅雨の間の晴れ間のことです。農耕にこの時期の雨が必要不可欠なことは説明を要しませんが、連日の雨と湿気となりますとうんざりというのが本音です。
日本列島で梅雨がないといわれるのが北海道。最近の地球温暖化の進行か北海道でも気温が異常に高くなるときも有り、梅雨に似た気候を感じることがあるようですが、それでも本州以南よりは湿気も少なくこの時期は過ごしやすいようです。

その北海道は札幌市で先月25日(日)、富士日興門流の信仰を護持する同志の集い「法華講全国大会」が開催されました。全国の各地から約600人の僧俗が参集、お隣韓国からも約70名の方々が参加されました。日本の仏教はご承知のように各宗に分かれていますが、法華経を信仰の対象とする日蓮門下もまた、かなりの門流に分かれています。その中で日蓮大聖人の教えを日興上人の御精神で拝するのが、当山の帰依する日興門流の信仰です。法華経と日蓮大聖人の教えをより正しく理解し、人生の燈明として自らの人生を豊かなものにしようと志す人々が、法華経信仰のグループとして各寺院で法華講を結成しています。その同志僧俗代表が年に一度集まって信仰を確認し啓蒙し合うのが全国大会です。
今年は札幌市のJA共済ホールでの開催でした。

大会には当山から7名の檀信徒と私と興厳房が参加しました。今回は遠方のことで参加者も少ないため、茨城県神栖市の願生寺講中(高橋恩道住職)の方々と一緒に旅程を組みました。興厳房は準備のお手伝いのため前日に出発しましたが、その他17名は5/25(日)8:00に羽田APに集まって大会に向かいました。
すっきりとした青空ではありませんでしたが、北国の花ライラックがそこかしこに咲き誇る中での大会となりました。

大会は第1部で「北の大地に布教の礎」を放映。参加者は北海道開拓と富士門流弘通の歴史を学び、先達の熱い求道の思いにふれました。また、北の大地で正信覚醒運動に励む寺院8ヶ寺が映像で紹介されました。厳しい自然環境にも負けることなく護法と弘通に努める姿は参加者に深い感動を呼びました。川田実行委員長の挨拶に続く第2部では、2名の法華講員による所感発表、荻原昭謙運営会議議長の挨拶、永山法省師の講演、川井泰円代表役員の挨拶が行われました。(大会の詳細は妙風7/1号をご参照ください)。

大会終了後は札幌市豊平区の清涼院に参詣しました。タイミング良く坂上純興師が住職を務める四日市市の慧光院の方々もご参詣でした。清涼院参詣を終えるとその日の宿、定山渓へと向かいました。大会参加の後は親睦会を兼ねた旅程を組んでいましたから、翌日は定山渓から小樽に向かい、小樽から余市へ、小雨の中、倶知安町から喜茂別を経由して昭和新山を見学、そして洞爺湖畔に宿泊しました。最終日はさわやかな快晴に恵まれ登別から白老へ、地獄谷を見学しアイヌの文化にふれました。15時には千歳空港を出発、午後16時40分には無事羽田空港に到着して大会参加グループは解散となりました。

2泊3日の大会と親睦の短い旅行でしたが、旅を通して交流がはかられ、楽しいひとときを得ることが出来ました。参加者の皆さんありがとうございました。明年は5月に福島県郡山市で開催の予定です。大会への参加と親睦会の企画を立ててご案内しますので、より多くの方々にご参加頂きたいと存じております。

相武山 山主

2014年06月15日

宗祖ゆかりのかまくらを歩く

5月19日(日)昨年の春に続いて檀信徒の皆さんと宗祖ゆかりの鎌倉を歩きました。昨年は妙本寺を中心に大町周辺の宗祖ゆかりの地、長谷駅から収玄寺と光則寺を訪ねました。今年は鎌倉から江ノ電にそって宗祖の御遺跡を歩く企画とし、当初住職が案内する予定でしたが、住職が所用のために参加できず急遽私が案内させて頂きました。

午前10時に鎌倉駅西口時計台前に集合、初夏らしい気候のもと新緑の中を13名の参加者と散策を楽しみました。始めに私から今回のコースと趣旨の説明をしてスタートです。まず鎌倉駅から江ノ電に乗り長谷駅に向かいました。長谷駅から収玄寺・長谷寺の横を通って御霊神社の見学です。御霊神社は元々五霊神社と呼ばれ、平安時代末期に鎌倉平氏五家を祀るために創建されました。その後五家の一つであり武勇名高い鎌倉家の鎌倉権五郎景政を祀る神社となり、名前も五霊神社から御霊神社と改められました。又鎌倉権五郎景政を祀る事から「権五郎神社」とも呼ばれています。この御霊神社は正面を江ノ電が横切り、極楽寺のトンネルから出てくる江ノ電を撮る写真のスポットとしても有名な場所です。

御霊神社から鎌倉七口の一つ極楽寺坂切り通しを歩き極楽寺に向かいました。極楽寺は宗祖と対立した良観房忍性が住した真言律宗の寺院で、最盛期には七堂伽藍と四十九の子院をもつ大寺院でした。現在は自然災害と戦火によって本堂・大師堂・転法輪殿(宝物殿)が残るばかりで往時の面影はありません。
極楽寺の目の前にある極楽寺駅から江ノ電に乗り七里ヶ浜駅へ、湘南の海風を背に受け「雨乞い伝説の地」といわれる霊光寺に向かいます。雨乞い伝説とは、文永八年(1271)鎌倉が大干ばつに襲われ、時の執権北条時宗は極楽寺の忍性に雨乞いの祈祷を命じました。しかし、二週間祈り続けても雨は降らず、代わって宗祖が田辺が池の淵に立って「法華経」を唱え始めたところ雷とともに雨が降り、大地を潤したという伝説です。史実として宗祖と忍性の間で雨乞いの祈祷対決が実際に行われたかどうかはわかりませんが、宗祖の遺された御書には当時の大旱魃に際して忍性が雨乞いの祈祷を行い、失敗していると述べられています。現在、雨乞い伝説の地といわれる田辺ヶ池には昭和三十二年に創建された霊光寺という日蓮宗の寺院が建っています。
伝説というのはその土地や人物、自然現象など多くのものによって作られますが、その対象を神格化・正当性を主張する為に作られることもあります。宗祖にも多くの伝説が至る所に残されていますが、大切なことは史実は史実として鎌倉の世に生きた日蓮大聖人を学び、末法の法華経の行者として信仰の対象となる日蓮大聖人は、一人ひとりの信仰の心で拝することではないでしょうか。

霊光寺から七里ヶ浜の駅までもどり、江ノ電に乗って次は江ノ島駅をめざしました。最後の散策地である竜口寺は江ノ島駅から歩いて5分ほどの場所にあります。文永8年9月12日、宗祖は時の北条幕府の平左衛門尉によって捕縛され、佐渡に配流と裁断されます。佐渡の代官である本間氏の依智(現厚木市)の館に向かう途中、当時の刑場であった龍の口で頸を刎ねられようとしました。龍ノ口のご法難です。処刑は途中で中止となり宗祖は生涯最大の法難を逃れるのですが、その後、直弟子の日法がこの地を龍ノ口法難の霊跡として、自作の祖師像を安置し竜口寺を創建したと伝えられています。
参加者の皆さんと龍の口刑場跡で記念撮影をし、本堂から階段を登って仏舎利塔や七面堂・五重の塔を見学。皆んなで宗祖の龍ノ口ご法難をお偲び申し上げ、今回の「宗祖ゆかりの鎌倉を歩く会」を終了。鎌倉駅を出発して約3時間半が経過していましたが、ご高齢の方も多いので、皆で一緒にゆっくりと宗祖の心にふれることを優先しての探訪することとしました。
皆さんさわやかな汗をかかれたことと思います。解散後、時間の許す方と江ノ島駅前のしらす丼を美味しく頂きました。ご馳走様でした。
秋には恒例となりました酒井さんご案内の「鎌倉歴史散策の会」も開催されます。中世の歴史や鎌倉を学ぶことは、宗祖とその教えをより正しく知ることとなります。今から楽しみにしてご準備ください。
春のゆったりコースは来年も行いたいと考えていますので、歩いてみたい場所など希望がありましたら気楽にお知らせ下さい。
参加された皆様大変お疲れ様でした。

相武山執事 興厳

2014年06月06日

深秋のかまくらを歩く

11月23日、当山講中の恒例となっている「鎌倉歴史散策の会」を行いました。秋晴れの気持ちの良い天候に恵まれ、紅葉の彩りを楽しみながらの史跡探訪です。今年も鎌倉の歴史や文化に造詣の深い酒井俊克さんの案内でした。宗祖のゆかりも深い武家の古都といわれる鎌倉を散策する会も今年で7回目を迎えました。今回は日蓮大聖人が蒙古襲来を機に仏法の根本である法華経を信仰するように、時の為政者や鎌倉の寺院に向けて差し出されたと伝えられる「十一通の書状」がテーマでした。

9時半に鎌倉駅の西口広場に集合。皆さん時間厳守で予定通りに散策が始まりました。駅近くのニューカマクラホテルの側で今回の散策会のテーマについて、興厳房がレジュメにそって解説し、その後、酒井さんからコースについての説明がありました。その後、当時の主要街道となる武蔵大路(むさしおおじ)の説明を聞きながら、巽(たつみ)神社から北条政子が源頼朝没後1年に建立した鎌倉五山の三位「寿福寺(じゅふくじ)」へ。寿福寺は宗祖が十一通の書状を送られた寺院。そこから横須賀線をわたって扇ガ谷(おうぎがやつ)の上杉邸跡に進み当時の管領職などの説明をうけました。

秋日和の中、小道を東北に向かい、やはり十一通書状を送られた「浄光明寺(じょうこうみょうじ)」へ。この寺院は建長3年六代執権北条長時によって建立された真言宗泉涌寺派の寺院で阿弥陀仏を本尊とする四宗兼学の寺院。往時は足利氏や鎌倉公方(かまくらくぼう)の帰依を受けかなりの勢力を有していたようです。さらに東に進むと同じく十一通書状の送り先となる「多宝寺跡(たほうじあと)」へ。この寺院は弘長2年(1262)頃、北条重時の子業時によって建立された律宗の寺院で、宗祖と因縁の深い忍性(にんしょう)の開基と伝えられています。多宝寺ケ谷(たほうじがやつ)という地名が残されているようにかなりの威勢を誇っていたようですが後に廃寺となったようで、現在は日蓮宗の妙伝寺となっています。

多宝寺跡から来た道をもどり、扇ガ谷から亀ヶ谷坂への分岐点にある岩舟地蔵堂へ、ここで酒井さんから源頼朝の長女大姫(おおひめ)と木曽義仲の嫡男義高(よしたか)との悲話をうかがいました。この日は地蔵堂から化粧坂(けわいざか)の切通しを通って、やはり十一通書状の宛先となる「大仏殿」をめざす予定でしたが、化粧坂の切通しが通行止めとなっていましたので、やむなく寿福寺の裏山から源氏山をめざすことになりました。ちなみに化粧坂の切通しは鎌倉七切通しの一つで、武蔵国から鎌倉に入るための重要な道でした。
寿福寺に向かう道すがら英勝寺(えいしょうじ)の前を通りました。この英勝寺は扇谷上杉家の家宰(かさい)太田道灌の屋敷跡と伝えられ、徳川家康の側室で太田道灌ゆかりのお勝の方の創建で浄土宗の寺院。お勝つの方が初代水戸藩主となった徳川頼房の養母を務めたことから水戸徳川家の庇護を受け、尼寺としても有名な寺院です。

私たち散策グループは寿福寺までもどり、その西側から源氏山を目指して緩やかな山を登ることになりました。あまり整備されていない道でしたから若干時間はかかりましたが、約25分ほどで源氏山公園について小休止。
源氏山からは長谷の大仏殿に向けての尾根歩きとなりました。この道は途中に銭洗弁天や佐助神社などの観光スポットも在り、大仏坂ハイキングコースとして市民に親しまれています。秋晴れの休日とあって紅葉と山歩きを楽しむ方が大勢いらっしゃいました。あいさつを交わしながら足取りも軽くといいたいところですが、子ども連れの元気な声がうらやましく思えました。というのもあまり険しくもないアップダウンでしたが、私たち熟年・高齢者グループにとって1時間を越える尾根歩きはやはりちょっと厳しいかなという行程だったからです。それでも時折遠くに見える相模湾などの眺望を楽しみ、景色の良さに背中を押されて大仏トンネルに無事全員たどり着きました。

ここで一旦休みを入れて高徳院へ。宗祖の十一通書状の宛先の一つ「大仏殿」はここ高徳院。僧浄光が暦仁元年(1238)から6年がかりで木造大仏を完成させたのが始まり。その後青銅製の大仏となりましたが、さまざまな天災や大津波のために大仏殿は再建されず露坐の大仏になったといいます。高徳院は浄土宗、大仏は阿弥陀如来の坐像です。ここも人・人・人・・・・・でした。雑踏の中一通り見学をして参加者は集合。酒井さんと私からの挨拶で今年の歴史散策の会は終了となりました。

高徳院からは四条金吾のゆかりを伝える収玄寺の前を通って江ノ電「長谷」駅へ。かわいらしい江ノ電に乗って鎌倉駅に移動し、小町通りで少し遅い昼食を摂って解散となりました。来年は残された「十一通書状」の史跡を歩こうと考えていますが、休日をさけて予定を組みたいと思っています。酒井さん御案内ありがとうございました。参加者の皆さんご苦労様でした。明年もよろしくお願いします。

相武山 山主

2013年12月25日

「仏事の心得」説明会

春のお彼岸以来、久しぶりに月遅れのお盆に参詣されたご信徒から、「本堂の御本尊様が代わったのですか」と尋ねられました。春の御虫払会に参詣された方や、その後説明を受けた方はご承知のことと存じます。ブログでもお伝えしましたが、御虫払会で参詣の皆さんに内拝して頂こうと、本堂御宮殿安置のご本尊様を御宮殿の外に御奉掲申し上げようとしたところ、上部の紐がすっかり乾燥劣化していて切れてしまい、表具がかなり傷んでいることがわかりました。当山のご本尊は大石寺51世日英上人のお曼荼羅で、すでに約175年の時を経過し、妙法院を開創した折りに表装をあらためましたが、十分なものではありませんでした。今回はよく存じ上げている表具屋さんに、けっして余裕はありませんが本金欄のできるだけ良い表装をとお願いしました。11月2日・3日の日蓮大聖人お会式には御宮殿に安置申し上げ皆さまにお参り頂きたいと存じています。代わりにご安置させて頂いているのは、同56世日応上人の曼荼羅本尊です。檀信徒の皆さまの御本尊様も古くなり傷んでいるようでしたら、是非表装願いたいと存じます。法華経信仰の対象である御本尊様が荘厳されることはとても素晴らしいことであり、信行の増進ともなります。

夏も終わりを迎える25日の日曜日、午前10時半から「仏事の心得」説明会を開催しました。知っているようでわからないことの多い仏事。そもそも「仏事ってな~に」という方もおられることでしょう。葬儀式や法事などのイメージに偏りがちな仏事ですが、死者ばかりでなく生者にも関わるのが本来の仏事です。
説明会には時折小雨が舞う中、約30名くらいの方々が参加されました。レジュメにそってはじめに「仏事とは」と題して仏事の内容を解説。次に「なぜ仏事を行うのか」では、仏事は尊崇する仏教の教えと信仰を明らかにして、人生の節目を意義あるものとするためであることを説明しました。続いて「仏事についての不安」では、意味がわからないための不安、教えてくださる方がいないという不安、時代や地域、宗派や家族等によって一様ではないという不安など、仏事に不安を覚えるいわれを解説して、意味を理解し仏事に臨む心の柱をしっかりと立てることの大切さを述べました。

また「仏事の執行」では、仏事を執行した喜びを感じられることが、最も大切であることをお伝えし、その上で、現実的に迷いと不安の元となる「仏事の経費について」説明をいたしました。仏事の中でも今回は葬儀式に焦点をあて、費用の内訳を理解しておくこと、希望する葬儀式のかたちを決めておくこと、あらかじめ総経費を決めておくこと等が、混乱や不安や愚癡に陥らない要であることを解説しました。送る者も送られる者も、またふれあったすべての人が、「良いお葬式だったね」と語り合えるような仏事を執行されるようお勧めした次第です。

最後に昨年執り行った二つの葬儀式の流れを取り上げ、具体的な流れにそって、逝去から枕経・納棺・仮通夜・通夜・通夜振る舞い・葬儀・告別式・出棺・荼毘・初七日忌法要・精進落としまで一連の葬儀式の説明をいたしました。二つの葬儀式というのは、一つは一般の斎場を式場として執り行われた葬儀式、もう一つは当山を式場として執り行われた葬儀式です。説明会は参加者の希望もあって、1時間半という長時間になってしまいましたが、皆さん人ごとではないと集中して話を聞いておられました。いくつかの質問をお受けして説明会は終了。

その後はご案内のとおり本堂前にテントをはっての暑気払い。二つのバーベキューのコンロで皆さん手際よく食材を焼き、ジュースや麦茶、ビールやノンアルビールなどを飲みながら、おにぎりや漬け物などにも手を伸ばし、皆んな笑顔で和気藹々に楽しみました。

「仏事の心得」説明会は来年も春と秋の二回開催の予定です。

相武山 山主

2013年08月28日

子どもたちと夏を楽しむ(下)

太鼓の練習を終えて流しそうめんを楽しむ前に、本堂の向拝で記念撮影をしました。記念撮影はその時は感慨もあまりないものですが、時が経てばいろいろな思いを湧き立たせてくれるもので、後になればなるほど貴重なことがわかります。

ようやく楽しみのランチタイムです。いつになってもおいしいものを頂くのは嬉しいものです。山村君と阿部さんが竹の上から水をながしてくれました。そこにそうめんを流し込み、流れるそうめんを子どもたちがおもしろそうにすくい上げ、めんつゆにつけて頂きます。子どもばかりではなく大人にも楽しい趣向です。隣のBBQには興厳房と建君が季節の野菜やお肉などを焼き始めました。美味しいにおいに誘われて、参加者は流しそうめんからBBQを行ったり来たり、途中でテーブルのおにぎりに手を伸ばし、にぎやかな昼食となりました。

ランチを頂いた後は、玉投げで遊んでスイカ割りとなりました。スイカ割りは子どもたちが手ぬぐいで目隠しをして挑みます。昨年は勝手がわからずに戸惑っていましたが、今年は年長の若菜ちゃんが子どもたちをリードして楽しい時間となりました。全員がスイカをたたきましたが、最後は若菜ちゃんの一撃で見事に割れました。割ったスイカを参加者一同食後のデザートに頂きました。

ランチタイムが終るとエアコンのきいた客殿で工作の時間。昨年は興厳房のアイデアで団扇作りでしたが今年は万華鏡作りを企画したようです。万華鏡作りの前にお孫さんと参加の緑区の小原さんが、今風の射的のようなアソビを提供。子供たちはとても嬉しそうに遊んでいました。万華鏡作りでは、万華鏡を作る子どもと出来上がっている万華鏡に絵を描く子供たちに分かれましたが、それぞれ一生懸命に納得の一品を作り上げていました。出来上がった万華鏡に目をあてて回しながら、キレイという歓声も上がっていました。

ここで、再び小原さんが紙飛行機を作ろうと提案。早速持参の紙で飛行機作りの手ほどきです。子供たちも目を輝かせて紙飛行機作りに熱中。間もなくそれぞれに出来上がった作品を遠慮無く飛ばし始めました。子供たちは自分の作った紙飛行機が飛ぶのですから大いに盛り上がります。でも心配なのは障子を破らないかなということでした。心配は的中しましたが、子供たちの喜ぶ声も大切です。一カ所の障子を破った後は皆んな気をつけて遊んでいました。

わらべ会は午後2時半で終了となりました。万華鏡や紙飛行機を前にして客殿での記念撮影。その後、皆んなで本堂にお参りして御本尊様にお題目を三唱。来年も元気に集まることを約束して散会となりました。夏らしい天候にも恵まれ、無事にわらべ会を行うことができ、参加されたご家族、お手伝い頂いた皆さまに厚く御礼を申し上げます。
散会した後も子供たちは、墓苑下の雑木林や周囲の自然の中で、しばらくの間虫取りに夢中のようでした。大都市にありながら豊かな自然を感じることができる当山の環境、次代を生きる子どもたちにもきっと大きな財(たから)となることでしょう。

わらべ会は昨年の再開まで私と当山の都合で長く休眠状態でした。かつては新横浜の金子さんの畑をお借りして作物をつくったり、折々に集まってもらって仏様の教えをお伝えして交流していました。幼い頃からお寺や僧侶と親しくなることは、仏教や信仰への偏見や誤解を解くことにもなります。その観点から、せっかく仏縁のある子供たちに恵まれながら、適切に導く機会を活かせなかったことを今に反省しているところです。
わらべ会は難しいことを教えようとしているのではありません。未来のある子供たちに尊い仏縁を結んで頂き、それぞれが厳しい人生を歩むとき、仏様の教えを灯明として、道しるべとして頂けるための機縁になればと願っての集いです。あらゆる人々の救いにつながる仏道伝承のために、これからも工夫に工夫を重ねてまいりますので、より多くの方々のご支援ご協力をお願いいたします。

相武山 山主

2013年08月09日

子どもたちと夏を楽しむ(上)

昨年に続いて7月28日に「わらべ会夏のつどい」を行いました。当日都合で参加できない子供さんもいたので、子供たちは多くはありませんでしたが、片岡わかなちゃんといろはちゃん、宇梶ゆうすけくんとあおいちゃん。中里そうたくんとあやのちゃんが集まってくれました。お世話を頂いた山村晋平君、金沢さんと舞さんと建(たつる)君。阿部さんご夫妻に誠也君などのご協力も頂き、皆んなで楽しい夏の一時を過ごしました。
前々日から興厳房が汗を流して準備をしていましたから用意は調っていましたが、12畳のテントは人手がなければ設置できませんので、まずは午前10時30分頃、お手伝いの方々が集まるのを待ってテントを設置しました。テントを張った後は流しそうめんの準備です。レンタルで調達した青竹を子供たちの背丈を考えてつなぎ合わせました。昨年は初めてのこともあってちょっと手間取りましたが、竹の長さがあまり長くないこともあって、今年はスムースにこしらえることができました。

午前11時頃には皆んなが集まったので興厳房の発声でわらべ会が開始。はじめは練経(れんぎょう)です。興厳房お手製のお経本(法華経方便品と自我偈)をもらった子どもたちは、長机の前に並び私の声に合わせて法華経の方便品をゆっくりとはっきり、大きな声で読み上げました。お経の練習を練経といいます。最近の僧侶が行っているかどうかは知りませんが、私も出家得度したばかりの小僧の頃(小6生)、学校から帰ると前川御仲居さんの指導で同期生と一緒に練経をしました。その当時の節回しは意外によく覚えていて、弟子の純興房や興厳房にも得度した当時同じように練経を行いました。
子どもたちの集中力を考えて方便品のみの練経でしたが、初めは声が小さかった子どもたちも後ろに控える親御さんやお手伝いの方々の声をうけて、最後にはだんだん大きな声になっていました。

子どもたちへの法話では、「①あいさつの大切さ」「②成功や失敗を繰り返すことは成長のあかし」「③仏様に祈ることが大事」の3点についてお話をしました。『①は、言葉は心を表すものですから、言葉を大切にしなければならないこと。はっきりとした気持ちの良いあいさつから人の心は通い合います。まず家族の間から「おはようございます」「行って参ります」「いただきます」「ごちそうさまでした」「ありがとう」等々声をかけあい、しだいにどのような人にも明るくあいさつができるようになろう』というお話。『②は、人は誰もが失敗したら落ち込んで、成功したら自信をもつものです。なに事も上手くいくときもあれば、上手くいかないときもあります、でもほとんどの人は失敗と成功を繰り返しながら人間的に成長しています。「もうダメダ」という気持ちを乗り越え、自分を信じて前を向いて歩むことが大切。また、何でもできる人はいない、だれにも得意なこと苦手なことがあることを知ろう』というお話。『③は、ご本尊様に朝と夕に南無妙法蓮華経と祈りを捧げよう。私たちは仏様を信じるご縁を頂きました。仏様は私たちが一生懸命に生きることを応援していますから、私たちも仏様の力を信じて、仏様への祈りを自分のパワーにするために朝夕お題目を唱えて祈りましよう」というお話です。子どもたちにはわかる内容もあればわからない内容もあったことでしょうが、静かに話を聞いていました。話す言葉は忘れても、いつの日かその意味がわかることでしょう。心の底に沈殿していることを信じています。

法話の後は興厳房による太鼓の練習です。新聞紙を巻いたバチを一人ひとりの子供たちに渡して、手を取ってたたき方とリズムを教えていました。子どもたちは長机で練習した後、本番の太鼓の前に進んで実際に太鼓をたたきました。昨年もたたきましたから結構良いリズムで心地よい音を出していました。そのうち、子どもたちがお題目をリードする太鼓をたたいてくれることでしょう。大変楽しみなことです。
子どもたちが太鼓の練習をしている間に、お母さん方には客殿横の厨房で素麺を湯がいて頂きました。また、テントの前では阿部さんや建君、山村君によってバーベキューコンロに火が起こされました。用意されたテーブルの上には、朝興厳房が準備したショウガ・ネギ・ミョウガ・青ジソなどの薬味、バーベキューの食材、そして食器などが並べられ、子どもたちの太鼓の練習が終わるのを待つばかりです。
(次号に続く)

相武山 山主

2013年08月06日