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相武山 妙法寺 ブログ

秋季法門研修会とお花作り

10月30日(日)午後1時から秋季法門研修会を開催。はじめに法華経の要品を読誦、南無妙法蓮華経の唱題を勤めて、研修会参加者15名の信・行・学の増進を祈念申し上げました。
妙法院では春夏秋冬に少し時間を集中して法華経と日蓮大聖人の教えを学ぶ研修会を開催しています。昨年からは正信会で宗祖御生誕800年を記念して出版した「妙法蓮華経要品現代語訳」を読み進めています。
法華経の梗概とその由来、大乗仏教の成立とその展開なども織り交ぜながらの解説です。前回の夏期研修会で法華経の教理の中心となる方便品を読了。通常の勤行では冒頭十如是までの拝読ですが、その後に説かれる「五千人退座、一大事因縁、四仏知見、開三顕一、二乗作佛、小善成仏・・・」の法門を現代語訳で学びました。

秋季研修会では方便品に続いて寿量品の現代語訳を読み進める予定でしたが、今一度、法華経の梗概とインド・中国・日本におけるその歴史、法華経を中心に中国仏教をまとめた天台大師の存在、さらに中国仏教の展開から日本天台宗のあゆみなどを概観。
その上で、日蓮大聖人の教えは当時の日本仏教界の通説となっていた天台大師の五時八教判を基礎としていること。また、宗祖御在世の日本仏教界が新興の念仏信仰や専修の禅、さらに旧来の真言密教の影響下にあることに警鐘をならされ、大乗仏教の精華である法華経を中心とした末法相応の仏教を主張されたことを解説。

法華宗日興門流では日興上人の置文「義道の落居無くして天台の学文すべからざる事。当門流に於ては御抄を心肝に染め極理を師伝して若し間あらば台家を聞くべき事」から、まず日蓮大聖人の教えを御書から学び信仰を固めてから天台を学ぶという姿勢であることを紹介。
ここでは宗祖選定の六老僧(日昭、日朗、日興、日向、日頂、日持)の間に、五一の相対があったことを解説。富士日興門流では「信の決定」を持って成仏とするため、僧俗倶に「信心為本」としてきた歴史を説明。しかし、この間も「門流先師は法華経の思想と天台教学を学んで日蓮大聖人の教えを会得されてきた」こと、「現代では多くの人が高い修学の能力と豊富な知識を有するようになった」こともあり、「法華経の思想や天台教学にふれて日蓮大聖人の教えを深めることは大切である」とお伝えしました。

研修会は予定よりも早く80分で終了。その後は御会式のお花作り。コロナ禍もあって今年も、サクラのつぼみと花、大・小の葉っぱは各家庭に持ち帰っての作業でした。つぼみ・花・葉が揃ったので、この日は研修会参加者皆で200本の四尺の竹ひごにサクラのつぼみをつけました。

秋の一日、境内堂宇の清掃から法門研修会までご参加ありがとうございました。これからも信・行・学に精進して仏道の功徳を積んでまいりましょう。

相武山 山主

2022年10月31日