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相武山 妙法寺 ブログ

新暦のお盆を営む

新暦7月15日(木)午後1時より盂蘭盆の法要を執り行いました。妙法院では檀信徒の希望によりかねて新暦の7月と月遅れの8月の二回、盂蘭盆法要を執り行っています。お盆の入りとなる13日(火)には三師塔に参詣。15日は午前中に永代供養墓「久遠廟」と「樹木葬墓地」にて塔婆を建立し、香華をささげて読経・唱題。施設に納骨埋葬されている諸精霊への追善回向を申し上げました。

 東京オリンピックは予定どおり23日からの開催のようですが、コロナ禍が続く中での盂蘭盆法要ですから、檀信徒の多くは郵便による御供養や塔婆供養願いでした。法要は昨年同様、四日市市の慧光院住職・坂上純興師にも臨席いただき、数名の参詣者の方々とご一緒に執り行いました。

参詣者が南無妙法蓮華経のお題目を唱えられる中、御宝前の須弥壇にて仏祖三宝尊への献膳。献膳は盂蘭盆会ですので塔婆が建立されている精霊壇でも行われました。法要は如法に法華経要品の読誦、南無妙法蓮華経の唱題と進み、寿量品では参詣者が精霊壇前にてお焼香。法華宗日興門流正師への御報恩、檀信徒有縁諸精霊並びに塔婆供養者への追善御回向を申し上げました。

 法要後は宗祖が盂蘭盆のいわれを述べられた盂蘭盆御書(治部房うばごぜんへの返状)冒頭箇所
「盂蘭盆と申し候事は、仏の御弟子の中に目連尊者と申して、舎利弗にならびて智恵第一・神通第一と申して、須弥山に日月のならび、大王に左右の臣のごとくにをはせし人なり。此の人の父をば吉懺師子と申し、母をば青提女と申す。其の母の慳貪の科によて餓鬼道に堕ちて候ひしを、目連尊者のすくい給ふより事をこりて候。 ー 略 ー  目連、仏の仰せのごとく行ひしかば、其の母は餓鬼道一劫の苦を脱れ給ひきと、盂蘭盆経と申す経にとかれて候。其れによて滅後末代の人々は七月十五日に此の法を行ひ候なり。此れは常のごとし。」を拝読。

 法話では目連尊者が餓鬼の世界に堕した母青提女を救う盂蘭盆のいわれを解説。盂蘭盆経は中国由来の経典ですが、そこからは「三悪道に堕す因果を理解して人倫の徳目を大切にすること、仏道の功徳を回向して縁者の苦悩を救うこと、知恩報恩の志を大切にすること、自身の法華経受持信行によって親族縁者も救済されること」などについて述べました。さらに我が国での盂蘭盆の歴史を略述し、盂蘭盆会を自身の信行増進と縁者の追福作善の佳い機会とするようお伝えしました 法話の後、参詣者は塔婆を墓所に立て香華をささげて帰路につきました。

相武山 山主

2021年07月30日