相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

清掃作務とブルーベリー狩り

26日(日)は境内清掃作務に汗を流し、その後、ブルーベリー狩りを皆さんと楽しみました。
梅雨が明けそうもない横浜。前日までも雨が降り続き、朝方も時折雨がぱらついていましたが、天気予報では間もなく雨も上がり、曇り空から青空ものぞくということでしたので、問い合わせをいただいた方々には「予定どおり境内清掃作務とブルーベリー狩りを行います」とお伝えしました。

すばらしい予報の的中でした。9時頃には雨もすっかり上がり、曇り空からやがて青空が広がって陽が射してきました。作務は三師塔前と境内路と駐車場の草取り、境内のアジサイや雑草の刈り取り撤去、墓苑両サイドの雑草撤去。9時半頃から11時過ぎまでみんなで汗を流しました。伐採した樹木と刈った草は70リットルの袋で22袋、寂静庵の前はゴミ袋でいっぱいになってしまいました。

11時半からはお待ちかねのブルーベリー狩りです。当山からブルーベリー畑までは徒歩2分。ブルーベリーを栽培され企画にご協力いただく櫻井さんも、朝から「今日はどうされますか・・・」と気にかけておられましたが楽しいひと時を持つことができました。

畑の入り口で手を消毒し、櫻井さんにワンコインをお渡ししてブルーベリー収穫のパックをいただくと、たわわに実ったブルーベリーは目の前です。櫻井さんからは「二種類のブルーベリーを楽しむことができます。たくさん食べて美味しいブルーベリーをパックいっぱい詰めてください」というアドバイス。

参加者はパック片手にまずは味見。皆さん笑顔でしっかりいただきながら味の選定です。ひととおり味見した後はこぼれんばかりにパックに詰めていました。今年は日照時間が少なかったにもかかわらず、とても美味しいブルーベリーが収穫できました。

その後、当山にもどり本堂前で落合さん手作りのスイカをみんなでいただき談笑。しかし、スイカを頬張っているうちに空模様が怪しくなってきました。曇り空がさらに暗くなるとポツリポツリと小雨が降ってきたのです。皆さん「今日は何という絶妙な天気でしょう」と驚いていましたが、天候のあやに感謝して散会となりました。

例年7月最後の日曜日は「わらべ会 夏のつどい」を開催していましたが、今年はコロナ禍のために残念ながら中止となりました。来年はコロナ禍が収束して子どもたちの笑い声がこだまするわらべ会が開かれることを祈っています。

相武山 山主

2020年07月29日

蝉の初鳴き

6月11日に梅雨入りした横浜では40日以上も長雨が続いています。九州地方ほどのひどい豪雨災害となっていないのは幸いですが、梅雨入り以来ほとんどお日さまを見ないこともあり、梅雨空を見上げてついつい「早く梅雨が明けないかな~」と愚痴も出てきます。

そんな22日、夏の風物詩である蝉の初鳴きを聞きました。「まだ梅雨も明けていないのに・・・」と思いながら、「蝉には蝉の都合があるんだろうな・・・」などと勝手にうなずいていました。もちろんあの猛暑をあおるような喧しい鳴き声ではなく、数も少ないのかか細い鳴き声です。

自然界の営みは元来人智を越えているものですが、それでも人類の叡智の積み重ねによって知り得た理(ことわり)もたくさんあります。したがって、想像とはちがう営みにふれると「なぜ・・・」と思うことが少なくありません。それは四季折々の草花や木花の開花、虫や鳥などの動きについて、「例年ならこうだよな~」という勝手な先入観があるからでしょう。よく考えてみれば自然の営みは毎年まったく同じということは無く、その年その年で微妙に異なりがあるものです。

梅雨の長雨のなかで蝉の初鳴きを耳にして、ふと「なぜ今・・・」と思ったのも、梅雨が明けた夏らしい暑さのなかで蝉は鳴いているというイメージが先行していたためかもしれません。何ごとも思い込みと一方的な断定には注意が必要のようです。

蝉の初鳴きに少し遅れて24日の夜にはささやかに虫が鳴き始めました。これまた「もう虫の音が・・・」という感じですが、私たちのコロナ禍の不安と混乱の世相にはお構いなく、虫たちには虫たちの理(ことわり)にしたがった自然の営みがあるようです。大乗仏教では森羅三千のすべての営みを妙法の理(ことわり)として尊重し、自らの人生に活かすことを教えています。

相武山 山主

2020年07月26日

日曜法話会を再開

当山では檀信徒の皆さまに3月下旬から参詣の自粛をお願いしてきましたが、7月からは三密の対策を講じながら法要・行事への参詣を再開。12日の日曜日には4月から中止していた日曜法話会を開催しました。法話会は「仏教に親しみ、その教えと信仰について正しく理解願いたい。法華経と日蓮大聖人の教えにふれる」を趣旨に平成23年3月から開始し今年で10年目を迎えました。

毎年1月から11月まで11回にわたって開く法話会には檀信徒の皆さまばかりでなく、地域タウン紙の広報により一般の方々も参加聴聞されています。今年の梅雨は雨の降らない日はないという横浜ですが12日は幸いにも曇り空。久々の法話会にも15名の方お出でになりました。

いつものようにレジュメに沿っての法話。はじめに法話会では世相をテーマとする理由を「仏教は現実直視」「あらゆる事物事象は私たちと無縁ではない」「自分が現象をどのように観ているかが大切」「起こる現象はすべて学びの対象」と解説。

次に今月のテーマである「今を生きる」について。コロナ禍によって我が国ばかりでなく世界中が不安と混乱のなかにありますが、多くの人が静かな自省の時間が得られたことも事実。このような時にこそ自らの存在の有様をみつめ、与えられた今をどのように認識すべきかを考える事が必要。「今を生きるとは自らに与えられた環境を受容し、そこを基盤に自分らしい人生を歩むことである」と説明。

『人は皆、過去からやって来て、今を生き、未来へと歩みを進める存在。今の自分の在りようが過去をおさめ、未来の果報を定める』『過去ばかりにこだわる人、未来ばかりを夢見る人がいる。それぞれ自由だが「今を直視する」ことなくして真の安らぎはない。』ことをお伝えしました。

世の中には啓発本があふれていますが、より佳い今を歩むためには仏教の叡智を学ぶことも有益。素朴な原始仏典から以下ダンマパダの数節を紹介しました。
☆「まことであるものを、まことであると知り、まことではないものを、まことではないと見なす人は、正しき思いにしたがって、ついに真実に達する」
☆「一つの岩の塊りが風に揺がないように、賢者は非難と称讃とに動じない」
☆「たとえためになることを数多く語るにしても、それを実行しないならば、その人は怠っているのである」
☆「善をなすのを急げ。悪を心から退けよ。善をなすのにのろのろしたら、心は悪事をたのしむ」
☆「沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、すこしく語る者も非難される。世に非難されない者はいない」
☆「学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。かれの肉は増えるが、かれの知慧は増えない」
☆「他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分のしたこととしなかったことだけを見よ」
☆「みずから自分を励ませ」
☆「先ず自分を正しくととのえ、次いで他人を教えよ」
等々。

また、末法の法華経の行者である日蓮大聖人の教えを以下の御書から紹介。
☆『一切の事は時による事に候か。春は花、秋は月と申す事も時なり』(上野殿御返事)
☆『夫れ仏法を学せん法は必ず先づ時をならうべし。ー 略 ー 彼の 時鳥は春ををくり、鶏鳥は暁をまつ。畜生すらなをもかくのごとし。何に況や、仏法を修行せんに時を糾さざるべしや』(撰時抄)
☆『仏法には賢げなる様なる人なれども、時に依り機に依り国に依り先 後の弘通に依る事を弁へざれば、身心を苦しめて修行すれども験なき事なり』(下山御消息)
等々

最後に「あらゆる現象は縁起によって生起し変化してやむことはない。変化をおそれることなく可能性を信じて前向きに生きる。コロナ禍からも多くの学びを得よう」とお伝えして法話を結びました。
来月の法話会は16日(日)午前11時からの開催を予定しています。

相武山 山主

2020年07月25日

タロー安らかに

7月19日(日)午後、本堂前のサクラの下からいつも妙法院を見守ってくれていたタローが仏さまの元に静かに旅立ちました。タローは甲斐犬特有の強い面構えでしたが、とても気持ちが優しく愛くるしい存在でした。

食欲旺盛でいつも元気いっぱいのタローでしたが、今年の正月前後から不調を来たし、1月から3月末までなじみの獣医師さんに度々お世話になりました。先生にはさまざまな手だてを講じて頂きましたが、4月には消化器系の腫瘍が原因ではないかという結論に至り、「手術もできますが・・・」とのことなので、タローの生命力に任せることにしました。

1月の末と3月の中頃には「もう危ない・・・」という状況が何度もあり、とても心配したのですが、驚くことに4月末頃から眼に力が入るようになり食欲も出てきました。元気な頃と比べるのは酷ですが、食いしん坊のタローですから「食べることは生きること」の言葉どおり、体調不良時の頼りないすがたに比べれば、2ヶ月ほどは足取りも割としっかりとしていました。

足下はおぼつかないながらもしばらくは安定していたタローですが、2~3日前から食欲が衰えて元気がなくなってきましたから、先生から診察治療時に伝えられた「犬の病気の場合、突然に亡くなる時もありますから・・・」という言葉が蘇ってきました。旅立つ前日は軽い散歩はしたものの夕食はまったくうけつけませんでした。そして当日、朝から小屋の前に横になって動かなくなりました。

今年の横浜の梅雨は晴れ間の記憶がないほど雨続きでしたが、この日は天気予報に反して朝から曇り空に時折日が射す天気。サクラの木の前に朝からむしろを敷き、タローにゆったりと横になってもらいました。この日は日曜日には珍しく外出の法務はなく、ご信徒3家族のお参りがあるだけでしたので、さわやかな風が吹くなか、家族のみんながタローと静かなお別れの時をもつことができました。

タローは7年半ほど前にご信徒の戸田さんからしばらくお預かりし、その後、平成27年深秋から私たちの一員に加わりました。人懐こいタローは参詣される多くの方にかわいがられていました。もちろん番犬としても大活躍、野生化したアライグマも数回撃退してくれました。

不思議なご縁に導かれて妙法院にやって来たタロー。とても愛らしい存在でした。法華経の道場である妙法院をお守りする役目を担ったのですから、きっと仏さまの御照覧にあずかり安らかな冥福であることでしょう。
タローありがとう。

相武山 山主

2020年07月24日

7月の盂蘭盆法要

多くの地域では8月に盂蘭盆の法要を執り行うことが多いようですが、東京や横浜、静岡や金沢などの一部地域では新暦の7月15日を中心に盂蘭盆法要を執り行います。当山では7月と8月の両月に法要を執り行い、檀信徒各位の希望に任せてご参詣いただいています。

コロナ禍の落ち着かない中、7月のお盆でご先祖や有縁精霊への追善供養を希望される方には、13日の日蓮大聖人御報恩講と15日の盂蘭盆法要への参詣をご案内いたしました。

13日の宗祖御報恩講では如法に献膳、読経、唱題と御報恩申し上げ、その後、法華取要抄を拝読して法話。法華取要抄の梗概を説明して拝読御書について解説をいたしました。

15日の盂蘭盆法要ではまだまだ外出自粛中の方も多く参詣者はわずかでしたが、願い出のあったご先祖有縁精霊の塔婆を建立し、懇ろに御回向を申し上げ、盂蘭盆のいわれと法華信仰の有り様について法話を申し上げました。

当山では7月から通常の法要・行事を再開しましたが、密閉、密集、密接の三密とならぬよう十分に注意し、できる限りの感染症予防を講じて執り行っています。しかし、感染も再び増幅しているようですから参詣は無理をなさらぬようにお願いいたします。お盆などの追善供養の希望は郵便などでも可能ですのでお問い合わせください。

相武山 山主

 

2020年07月22日

生活環境を知識して十分な備えを

今年も大きな豪雨災害が発生しました。7月3日夜から九州に線状降水帯ができて局地的に猛烈な雨が降り、熊本県の球磨川が氾濫、熊本県南部を中心に大きな被害が出ました。4日から7日にかけても鹿児島県、福岡県、佐賀県、長崎県などで多くの河川が氾濫し、広範囲に浸水・冠水、土砂災害などが発生。7月16日時点で死者76人、心肺停止1人、行方不明者8人という甚大な災害です。気象庁はこの豪雨を「令和2年7月豪雨」と名づけました。

2年前の7月、西日本豪雨と呼ばれる平成最悪の水害が発生したことは記憶に新しいものがあります。昨年も夏から秋にかけて日本各地で豪雨災害が発生しました。また、東京湾にそそぐ多摩川、荒川、江戸川の河口域や湾岸地域での大規模水害も想定され注意が喚起されました。

近年、毎年のように発生する豪雨災害。異常気象といわれるのは我が国ばかりではありませんが、いずれも地球温暖化と無縁とは思えません。「私たち人類のさまざまな活動が地球に負荷をかけ、自然の営みに影響を与えているのではないか」という懸念は、かなり前から識者によって指摘されていました。その指摘どおりかもしれませんし、そのような人類の動きのすべてを飲み込んだ上で、地球や宇宙の営みがはかられているのかもしれません。浅学非才の身にはいずれであるかはわかりませんが、貴重な生命が失われたり脅かされることは残念でなりません。

我が国では豪雨災害や土砂崩れなどの災害発生危険地域に居住する人はおよそ3500万人に及ぶといわれています。急峻な国土に生を享けた私たち国民の約35%が何らかの自然災害の対象地で生活しているということになります。

最近、豪雨水害や地震など自然災害が報じられる時には、ハザードマップ(危険と思われる箇所や災害時の避難場所などを地図にまとめたもの)の重要性も同時に語られるようになりました。自分たちがどのような環境で生活しているのかを知ることは危険を避けるために大切なことです。現代は古代からの積み重ねによる科学的知識も向上し、昔はよくわからなかったことも次第にわかるようになりました。
ハザードマップで地勢をしっかり理解しておけば、災害の想定やその対応策も講じることができます。我が身を護り大切な家族の命を守るためにも、自らの生活環境をよく知識して十分な備えをしなければなりません。

ときに洪水となって流域の生活者を困らせる河川ですが、人類の歴史をたどれば河川の恵みをうけて文化文明が発展してきたことは事実。何ごとにもプラスがあればマイナスが寄り添うように、河川は私たちに大きな恵みを与えるとともに被害もあたえてきました。しかし、河川によこしまな意志などはありません。自然の摂理にしたがって己の営みを果たしているに過ぎないのです。

豪雨災害は人命をも奪い生活にも大打撃を与える恐怖そのものですから、私たちは一人ひとりが現代の降雨と河川の有り様をよくよく知識して、自ら安全と安心をはからなければならないと思います。
犠牲となられた方々のご冥福を祈り、被災された方々のすみやかな復旧復興をお祈りいたします。

相武山 山主

 

2020年07月21日

雨天に駐車場の整備

妙法院ホームページのブログは相武山妙法院の近況などを檀信徒や有縁の皆さまに伝えることを目的に拙文を綴っています。ネットを利用できる方は直接ご覧いただけますが、ネットを利用できない方々には「相武山だより」に転載して提供しています。
相武山だよりでは高齢となられたり体調不良などで妙法院に参詣できない方々に、菩提寺の日頃の様子をお伝えしたり、世相への私の所感などをお伝えしています。また、記録的な意味合いも含んだものとなっていることをご了承ください。

【雨中に駐車場を整備】
当山の北東側には参詣者のための駐車場が整備されています。この駐車場は参詣者の少ないときにはゆったりしているものの、約130坪ほどしかないので法要・行事の時には手狭となってしまいます。

駐車場には隣地境に目隠しのために植えたレッドロビンが春には枝葉を大きく広げます。また、初夏から秋までは生命力にあふれた雑草がグングンと伸びてきます。さらに駐車場の両側に残されたケヤキも枝葉を豊かに茂らせますから、それらの整備にはかなりの手間がかかります。当山作務の協力を願う一環であるゆえんです。

駐車場の北側にはケヤキと柿の木、そして大きな柏の木があります。ケヤキの木のそばには東京電力の電柱もありますので、数年前までは時々ケヤキの枝木を東京電力がはらってくれていましたが、そのサービスはなくなったようです。このところかなり枝葉が生い茂って見苦しいなと思っていましたが、近隣の方から「電線にもかかっていて危険ですし、Wi-Fiにも影響があるようです・・・」と苦情が寄せられました。

地域の方に伐採と運び出しをお願いしましたら、去る6月30、雨天にもかかわらず作業を実施してくださいました。ケヤキの高さは2階の上までありましたから8メートルくらいはあったでしょうか。樹齢も6~70年ほどはたっていたようです。はじめにユニックに乗って枝葉をはらい、枝葉を収集車で処理をしながら、最後は上の方から幹を裁断していました。
次いで5メートルほどの柿の木を素早く伐採撤去。さらに南側の枯れているケヤキも伐採して作業は終了。雨の中でしたが2時間半ほどの手際のよい作業でした。
駐車場もすっきりしましたし、近隣の方々へのご迷惑も解放することができてほっとしました。

当山の景観は自然の豊かな恵みにあずかっていますが、何事もプラスがあればマイナスがあるとおり、自然の恵みには管理の適切さも求められているようです。これからも恵みを頂くばかりでなく、有志の方々の応援を頂きながら適切な環境整備に努めたいと思っています。

相武山 山主

2020年07月20日