相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

心に響きました

お盆の14日、当院の墓苑に一基の墓石が建立され開眼供養と納骨式が執り行われました。建立されたのは中区の林さん。法要には祖母と二人で参詣されました。開眼の前には本堂で祖父の塔婆を建立して懇ろに追善供養を申し上げました。

林さんから突然の電話を頂いたのは菜種梅雨の頃、祖父と祖母のためにお墓を建立したいので見に行きたいということでした。間もなく小雨の中を訪ねてこられました。お出でになったのはまだ30代半ばの若い男性でしたから、どうしてお墓を求めているのかお尋ねしたら、「事情があって私は祖父と祖母に育てられたんです。祖父と祖母は大変苦労しながら私を育ててくれました。その祖父が十数年前に亡くなり、祖母もすっかり年を取ったので、恩返しに良いお墓を建てて上げたいと思ってここ数年考えていました。ようやく準備ができたので、あちこちの霊園を見に行っていたのですが、妙法院さんにも墓苑があることを知ったので見に来ました」ということでした。
すでにいくつかの霊園を見てきているので、環境や交通事情や墓所の価格などにも詳しく、あまり説明を必要としませんでした。「あらゆる面で理想的な墓所です」と言って頂いて求めて頂きました。また「おばあちゃんが日蓮聖人と法華経の信心を大切にしているので、きっと喜んでもらえると思う」という言葉を聞いてこちらもうれしくなりました。
「祖父の命日が7月ですので、その時に法要をして納骨させて頂きたい」という申し出でした。

梅雨明け間近を思わせる青空が広がる14日のお昼過ぎ、林さんはおばあちゃんの手を引いて参詣になり、本堂の精霊台に優しいお顔でおじいちゃんのお骨を安置されました。追善の供養は心を込めて御本尊様への読経・唱題。林さんとおばあちゃんも私と一緒にお勤めをされました。その後、お骨をもって建立された墓所に移り、お骨を納めて開眼供養と納骨式を執り行いました。法要後の語らいではおばあちゃんが笑顔で「本当にうれしい」と話され、林さんも「おじいちゃんも喜んでくれると思います。これで安心できました。これからは信心も大切にして行きます」と語られ、私も心からうれしく思いました。しばしの四方山話でお別れしましたがさわやかな開眼法要と納骨式でした。

せちがらくなったといわれる現代。自分のことしか考えようとしない場面に出くわすことも多く、家族や親族、縁者との関係も疎遠になりがちです。親や家族の逝去という場面を迎えても葬儀や法事さえ大切にしないこともあるようです。親孝行などという言葉もあまり聞かれなくなりました。お世話になったことも直に忘れてしまう人も多く、「恩返し」という言葉も身近で聞くことが稀になっていたためか、今回の林さんの素直でいつわりのない「恩返しがしたい」という言葉がとても新鮮に私の心に響きました。

相武山 山主

2012年07月19日

宮崎さんを偲んで

連休の4月29日に宮崎遊亀子さんの七七日忌法要が執り行われました。宮崎さんは去る3月14日の早朝に逝去され、この日は娘さんの由喜美さんとご主人、お孫さんの将太郎君夫妻と拓磨君、そして妹にあたる緑区の落合さん御夫妻が参列しての法要でした。宮崎さんは平成7年当院にお見えになられて約17年、いつも日蓮大聖人への信仰を大切にしておられ、教えについてもまじめに学ばれる方でした。

宮崎さんは元来心臓が弱く10年ほど前からは、心肺機能の疾患で入退院を繰り返しておられました。それでも信仰心の篤い宮崎さんは、妹の落合さんの助力を得て、身体の不調をおしてよく妙法院に参詣されました。昨年のお会式のお花作りにも喜んで参加され、笑顔で皆さんと言葉を交わしておられたのが印象的です。今年になってもご主人の17回忌を気にしておられ、娘さん御夫妻と合力して1月8日には無事に法要を営まれました。そのおり、「あ~良かった、これで心残りはありません」と語っておられたのが耳に残っています。

本人の希望により葬儀は妙法院を式場として、3月17日・18日に執り行われました。ご家族・親族・友人が参集された葬儀では、宮崎さんが深く信仰しておられた法華経が心を込めて読誦され、日蓮大聖人のお題目が厳かに霊前に供えられ、霊山への旅立ちを皆んなでお祈り申し上げた次第です。
ご本人はとても可愛がっていたお孫さん達が、いつの日か法華経と日蓮大聖人の教えを信仰して、より良い人生を送ってほしいと願っておられましたが、きっとご家族や親族、友人の方々の幸せを法華経の世界から見守っておられることでしょう。

合 掌
相武山 山主

2012年05月13日

ご存命なら100歳

昨日、竹越トシさんの七回忌法要が営まれました。竹越さんが逝去されてまる6年、95歳の御生涯でした。ご存命なら100歳を迎えることになります。
私が初めてお会いしたのは昭和57年保土ヶ谷区瀬戸ヶ谷町の正信寮でのことでした。当時70歳前後でしたが、坂道と急な階段を元気に上ってお参りされていました。聡明で信心深い方でした。日蓮大聖人の遺された御書を学ぶのが大好きで、お経日や御講などの月例行事にも必ず参詣になり、一所懸命に話を聞いておられました。分からないことや知りたいことがあったときは、いつも明るく尋ねられていたことが印象的です。
社会のことにも広く関心をもたれ、南区中村町のご自宅で開いていた宅御講では、仏教の話はもちろん政治や社会の話題にも話しが及んでいたことを記憶しています。

竹越さんの教えを求める気持ちは晩年まで衰えることはなく、90歳を過ぎる頃まで羽沢の妙法院へ、地下鉄とバスを乗り継ぎ坂道を上って参詣しておられました。
息子さんやお嫁さんにも優しく大切にされ、可愛いお孫さんからは「ちゃ~ちゃん、ちゃ~ちゃん」と呼ばれて慕われていました。
私がもっとも印象に残っているのはご縁を結ばれた頃、御講の後で皆さんにお茶を出すと、「お茶を頂きに来たのじゃない、お参りは私の信心の修行だから・・・」といわれたことでした。今でもこの言葉は耳に残っていますが、竹越さんのまじめさと真剣さが伝わってきます。

笑顔は清々しいものでした。90歳の頃、一緒に日蓮大聖人の生誕地房州の蓮生寺に、一泊で参詣させて頂いたときには、わずかな日本酒を楽しそうに召し上がり、ご住職の鹿児島師と愉快そうにことばを交わしておられました。とても和やかな風情であったことを思い起こします。
ご信心を大切になさった竹越さんの思いは、子どもさんやお孫さんにしっかりと承け継がれ、墓所も妙法院墓苑に改められました。この七回忌には顔を合わせたことのないひ孫も参詣、元気に本堂でさわいでいました。竹越さんもきっと御仏大聖人様のおそばでほほえんで居られることでしょう。

相武山 山主

2012年02月27日

樹菜ちゃん初参り

樹菜ちゃん初参り

10月7日、3代にわたって法華の信仰を承け継ぐご夫婦に玉のような赤ちゃんが授かり、誕生間もない樹菜ちゃんが13日(日)、初めてご本尊様にお参りになりました。折からの法会に併せて、これからの健やかな成長を御祈念申し上げた次第です。

おじいちゃんとおばあちゃんになられた重吉さん御夫妻も満面の笑みでのご参詣でした。孫への思いはまた格別といわれ、可愛らしさは子供以上ともいわれます。そのとおりの表情でした。
それにしても、幼子が法華経と日蓮大聖人の御宝前に尊いご縁を結ばれることは無上の喜びです。山あり谷あり、浪ありなぎありの人生、何が起こるかわからない人生で、この赤子に御仏の導きの灯りがあることは実に心強いことだと思います。
宗祖は「苦楽思いあわせて南無妙法蓮華経」と仰せですが、たしかな仏縁を結ばれた樹菜ちゃんとご一家皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。

相武山 山主

2011年11月22日

健やかな成長を祈って

健やかな成長を祈って

秋天に恵まれさわやかな風が境内をわたるなか、12日(土)7歳のお祝いに花音(かのん)ちゃんがご家族とお参りになりました。お正月や折々にご両親に手を引かれてお参りされる花音ちゃん。今回も皆んなと一緒に法華経を読みお題目をお唱えしましたが、静かで落ち着きのある娘さんに成長されました。信心を大切に愛情深いご両親、優しいお姉さんお兄さんにも恵まれこれからの活躍も楽しみです。
ご本尊様を頭に頂き、お祝いの飴と御菓子の詰め合わせを手に、にっこりとした花音ちゃんでした。健やかな成長をお祈りしています。

すっきりとした秋晴れの13日(日)、5歳のお祝いに孝太君がご家族と二人のおじいちゃん二人のおばあちゃんと賑やかにお参りされました。孝太君のお陰で久しぶりに皆さまと一同にお会いでき嬉しく思いました。元気盛りの孝太君ですからせっかくの凛々しい着物姿も乱れ気味、それがまた嬉しい七五三のお祝でした。一緒にお参りにみえたお兄ちゃんもすっかり立派になっていました。
孝太君は信心深いお祖母ちゃんに導かれてご本尊様の前に慣れぬ正座。神妙な面持ちで手を合わせていました。これまでのご加護に感謝申し上げ、健やかな成長をお祈りいたしました。
七・五・三のお詣りは、むかしは病気や事故などで子供が健やかに育ちにくい時代に、無事に成長することを願って仏神への参詣を行ったことに由来します。現代では平和な環境や医術の発達によって、子供の成長への安全安心は比べようもありませんが、親の子を思う心が現れている伝統・文化だと思います。

相武山 山主

2011年11月20日

喜びのお参り

喜びのお参り

お会式が執り行われた翌日、お会式に参詣できなかった戸塚の小林さんがお孫さんに手を引かれ、中澤さんに案内されてお参りになった。お久しぶりである。芹が谷から戸塚に転居されて約2年、小林さんは91歳を迎えた。信仰心の篤い小林さんが身体の都合で妙法院にお参りできなくなって約三年ほどになる。昨秋の落慶式や今年のお正月にもお参りしようと試みて叶わなかったという。人生最後の力をふりしぼって今年のお会式はと決意していたが、天候と体調不良で叶わず一日遅れのお参りとなった。
初めての新寺院へのお参りに感無量の小林さん。本堂を見上げながら笑顔と涙でお顔はくしゃくしゃ。喜びが表情にあふれていた。

それもそのはず昭和56年の春、小林さんが妙法院にご縁を結ばれ、共々に日蓮大聖人の教えを学ぶようになってもう32年となる。この間妙法院もいろいろなことがあり、けっして平坦な道ではなかった。混乱したこともあり厳しい試練をうけることもあった。それをご存じの小林さん。ご自身の人生に置き換えられての心の動きではなかったかと拝する。
本堂で一緒に勤行唱題を申し上げ、これからの健やかなご生活を法華経の御宝前にご祈念申し上げた。その後、ロビーでお茶を頂き和やかな時間を過ごしました。またのお参りをお待ちしています。

相武山 山主

2011年11月17日

若菜ちゃん七歳のお祝い

 

若菜ちゃん七歳のお祝い

今年も子供の成長に感謝しこれからの無事を祈る七五三のお祝いを迎える時節となりました。
一昨日、七歳のお祝いを迎えた若菜ちゃんがお参りになりました。
お母さんの芽衣さんは小学校に上がる頃からのご信徒で、もう30年以上のおつきあいになります。
芽衣さんはとても信仰心の厚いお祖母ちゃんそしてご両親に育まれ、人生の節目ごとに法華経と日蓮大聖人の御宝前に参詣され、ご自身の歩む道を定めて行かれました。今回は長女で元気いっぱいの若菜ちゃんの7歳のお祝いです。3歳の時もお参りされましたが、小学校に上がってすっかりお姉さんになってのお参りでした。
モダンな着物を着てご家族皆さんと揃ってのお参り、若菜ちゃんも神妙な面持ちで、ご両親と一緒にご本尊様に手を合わせていました。
心からの読経・唱題を申し上げ、これまでのご加護に感謝を申し上げると共に、これからの健やかな成長を御祈念申し上げました。
お参りの後には御宝前に供えられた千歳飴を頂き、妹の彩葉ちゃんはじめ皆さんと記念の写真におさまっていましたが、やはり着物を着せてもらったり、お祝いの言葉をかけられたり、この日の主役として若菜ちゃんもうれしかったのではないでしょうか。きっと良い思い出として心の奥に残ることでしょう。
さわやかな秋空のもと、境内にかわいい声が響いて私もとてもうれしく思いました。

相武山 山主

2011年10月31日