相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

「わらべ会」お寺で夏を楽しむ

夏空ににぎやかな子どもたちの声が響きました。
陽にあたると痛いような暑さの29日(日)、11時からひさしぶりに「わらべ会」を開きました。わらべ会は妙法院檀信徒の小学生を中心とする子供たちに、「お寺に親しみ仏さまの教えに縁を結ぶ」ことを願って開かれているものです。妙法院としてはしばらく活動停止状態でしたが、すばらしい自然環境に新たな寺院もできて、子どもたちが遠慮なく家族と仏縁を深める環境が調いましたので、この夏から執事の興厳師を中心に活動再開となりました。
事前の準備に戸惑い案内も遅くなったこともあって、この夏の参加者は7名でしたが、そのご家族とサポートに熊木さん、菅野さん、金澤さん、山村さんが参加して頂き、皆んなで楽しい夏の一時を過ごしました。

午前11時にはそれぞれ集合。わらべ会の前にこの6月に誕生された中里彩乃さんの初参りが行われ、参加者も一緒にお参りをしてみんなで健やかな成長をお祈りしました。わらべ会は始めに皆んなでお経の練習です。興厳師お手製の子供用お経本(方便品・自我偈のみ)を手に、法華経の方便品と寿量品の自我偈を一緒にゆっくりと読み上げました。「仏さまに向ってお経を読むということは、仏さまとその教えを信じるということを意味しており、心が落ち着いて安心して生活ができるようになります」と説明しました。お経の後には私から「挨拶のできる子どもになろう」「お父さんやお母さん、家族や友達に感謝できる子どもになろう」とお話をしました。
続いて興厳師による太鼓の練習です。子供たちにはまず興厳師の作った新聞紙のバチが手渡され、妙(右)・法(左)・蓮(右)・華(左)・経(右)とお題目を五打のリズムで打つ練習です。はじめはなかなかリズムがつかめないようでしたが、身体を動かすことと音には敏感な子供たちですから、間もなくそれなりのかたちとなり、本物の太鼓の前に進んみ五打のリズムで楽しそうに太鼓を叩いていました。

お昼も過ぎる頃、本堂の前に張られたテントの中では「流しそうめん」の準備ができました。子供たちも興味津々でした。お母さん方に湯がいてもらったそうめんを竹の水路にながすと、竹の水路の両側に陣取った子供たちが声を上げながら、早速箸をのばして上手にすくってうれしそうに食べていました。副食におにぎりや焼き鳥なども出されて、子供たちばかりではなく大人にも楽しい昼食となりました。
流しそうめんが終わると子供たちはしばし甲斐犬の「リョウマ」とコミュニケーション。そして、スイカ割りに移っていきました。はじめにお姉ちゃんの若菜ちゃんが重い木刀を上段に構えてみごとに一撃、しかし、割り切れずにその後はみんなで割っていました。われたスイカは参加者みんなで美味しく頂きました。

スイカ割りが終わると子供たちは客殿に移動してうちわ作り、サポートの方々はテントなどの後片付けに取りかかりました。客殿はエアコンが設置されたばかりで炎天下の境内とはうってかわった涼しさです。興厳師が用意したうちわの部材とクレヨン・色鉛筆が長机に並べられ、子どもたちは思い思いに絵を描きはじめました。幼い子もお兄ちゃんやお姉ちゃんに負けずに楽しそうにクレヨンを使って遊んでいました。やがて絵が出来上がりうちわに貼り付けて完成です。出来上がったうちわには私が子供たちの名前を筆で書かせてもらいました。笑顔で出来上がったうちわを中心に皆んなで記念の写真を撮り、本堂にお参りして興厳師の終了の言葉をもって今年の夏のわらべ会は閉会となりました。
参加者は異口同音に「楽しかった~、おもしろかった~、よかった~」と語りあい、来年も友だちを誘いあって参加しようと話しがはずんでいました。境内や周囲では蝉も鳴きだし、トンボも飛び、アゲハチョウも飛び交う夏本番ですから、帰路につこうとしても親の言葉が耳に入らない子供たちは雑木林に虫を追いかけて行きました。

暑い中でのわらべ会でしたがとても楽しい一日でした。子供たちの声は大人たちや周囲に元気を与えてくれる貴重なものです。わらべ会は現在年末のお餅つきを検討中ですが、秋と春にもお寺で楽しく遊べる工夫をしてまいりますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。参加希望の方は遠慮なく妙法院までお申し出下さい。

相武山 山主

 

2012年07月30日

学びの機会を大切に

梅雨入りしても未だ激しい雨の被害を被ることもなかった横浜ですが、今日はこれから台風4号が上陸という予想もあり、予断を許しません。梅雨前線と相まって豪雨となる可能性もありますが、お手柔らかに願いたいものです。田んぼの周囲からホタルの光は見えなくなりましたが、山道には自生のホタルブクロが可愛いすがたを見せています。本堂手前に植えられた背の高いナツツバキも花を咲かせています。自然というのはその運行のリズムに乗ってあるがままのすがたをみせるものです。
台風の来襲も川や海、山や里、動植物はもちろん私たち人間にもきっと意味のあることなのでしょう。私たちは快適な事ばかりを考え望みがちですから、気づかないのかもしれません。忙しさに追われていたり、自然のおもしろさ・楽しさにあまり関心のない方には気づきにくいかもしれませんが、梅雨の時期の長雨や豪雨をふくめて、私たちの思議を越えたさまざまな自然の在り方には、ひとつの生命体としてのはたらきが感じられます。

さて、先週16日の土曜日と17日の日曜日、二日間にかけて熱海市網代の松風苑を会場に、今年も神奈川・静岡両県の同志が集い、信行を研鑽する機会を得ました。僧俗約100名が参加した研修会には当院から私と興厳房、そして信徒7名が参加しました。研修会では日蓮大聖人の遺された御書を中心に、じっくりと仏教のおしえや信仰の在り方を学ぶと共に、同信の方々と親しく語らい友情を暖める機会ともなりました。翌日には私も「未来への展望」をテーマにお話をさせて頂きました。
仏道では仏さまの教えを学ぼうという志が何よりも大切だといわれています。ときに学ぶことの大切さや難しさを理解できない方もおられますが、学問でも仕事でも何事においても会得しようと志を立てたならば、学習することが求められのが現実です。仏道も同じであります。些細なことでも、理解をしよう、自分のものにしようと思えば、その内容を学ぶことが求められるのです。

まして仏さまのさとられた仏法の世界は広くて深いものです。それに対して私たち凡夫はあまりに愚かですから、謙虚な心で仏さまの教えを地道に学ぶことが必要だと思います。今生だけで学び尽くせるものではないとまでいわれる仏道。学ぶ機会があれば喜んでそのご縁を結ぶことが大切ではないでしょうか。

研修会に参加して思いを新たにした次第です。

相武山 山主

 

2012年06月19日

かまくら道を散策

かまくら道を散策

心地好い秋晴れに恵まれた11月23日、妙法院有志による恒例の「かまくら歴史散策の会」が催されました。今年もかまくらの歴史に詳しい中区の酒井俊克さんのご案内です。今回は宗祖が身延山から御遷化の地である池上に向かわれるおりに歩まれたと考えられる「かまくら道  上の道」の散策でした。宗祖は足柄峠から相模に入り平塚を経て、飯田から「かまくら道」を北上して瀬谷に入られ、中原街道を東に向ったと伝えられています。またこの道は源頼朝や新田義貞が軍馬を率いた道でもありました。
参加者は小田急線の長後駅に9時に集合、駅前にて酒井さんから行程の説明を受けて歩き始めました。ポイントは「境川」、この河は相模国と武蔵国との国境となる河です。この河の渡河は往時の旅を左右するもので、今回はこの河の東側を南から北に上る散策でした。境川と源氏にゆかり深いと思われる「さば神社」数社のいわれをうかがい、往時の街道と旅を想像しながら宗祖の歩まれたと思われる道をたどりましたが、都市の開発や環境整備の影響などで古道はわからなくなりつつあります。今回は酒井さんのお陰で見え隠れするかまくら道を歩くという貴重な体験をさせて頂きました。
当初の散策予定コースは瀬谷の妙光寺を経て下川井の妙法院までとなっていましたが、歩き始めて3時間を超え、参加者の足取りが厳しい状況であることがわかり、瀬谷駅までの散策に変更となりました。ちなみに記録をとっていた芦川さんによれば、歩いた時間は4時間、走破距離は約12キロメートル、約23,000歩ということでした。
今回残された行程は、来春若葉の頃に2時間のコースで歩こうと皆んなで語り合い有意義で楽しい散策会を終えました。

相武山 山主

 

2011年12月01日