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相武山 妙法寺 ブログ

佐渡宗祖御聖跡研修

今月の6日は新潟市で運営会議が開かれ、その後、(宗)正信会学林研修会で佐渡御聖跡研修に参加しました。そぼ降る雨の中、6日夕方に新潟港から佐渡の両津港にわたりました。日蓮大聖人ゆかりの佐渡ケ嶋にはその御聖跡にふれたくて30年ほど前から10数回にわたって訪れていますが、ここ10年ほどはご無沙汰でしたから、今回の研修をとても楽しみにしていました。

7日は朝からあいにくの雨でしたが、佐渡在島の大黒喜道師の案内のもと、はじめに宗祖佐渡上陸の地と伝える松ヶ崎の本行寺を訪ねました。ご住職からは現在、宗祖が松ヶ崎から国仲平野に入られた古道を整備中というお話をうかがいました。宗祖を尊崇する門下はそれぞれに宗祖の顕彰に努めていますが、地道で有り難いことだと思いました。次に塚原三昧堂跡と伝える根本寺を見学。さらに塚原跡のいわれをたずねて妙満寺と日蓮正宗宗門が建立した塚原碑を見学しました。真野御陵を訪ねた後に昼食を摂り、そして激しい雨の中、阿仏坊妙宣寺を研修しました。

その後、国府入道夫妻の遺徳を伝える日興門流の世尊寺を研修。本堂をお借りして「佐渡・世尊寺・佐渡国法華講衆」と題する大黒喜道師の講義を受講。大黒師ははじめに奈良の時代から佐渡が流罪の地であったことや、中世から徳川時代までの嶋のエピソードを紹介。

次に世尊寺のいわれと日興上人の佐渡教化について解説されました。次に日興上人の述作と伝える佐渡国法華講衆御返事を詳述され、日蓮大聖人の師弟観には「互い師弟たらんか」という横の師弟観と六老僧選定にみられる縦の師弟観があり、日蓮門下上代には門流形成という事情もあり、縦の師弟観が強調されたと解説されました。また、同御返事から日蓮門下殊に日興門流と修験道についても言及。佐渡においても修験者であった日蓮の門弟の活躍が見られることを述べられるなど、興味深い講義を頂戴しました。

8日は昨日までの雨も上がり、宗祖が塚原から移られた一の谷の地を訪ね、ゆかりの地に立つ妙照寺を見学。境内の周囲は宗祖御在世の頃と変わらぬ風光であり、稲穂が揺れる田畑を感慨深く拝見しました。その後、近くの実相寺を見学して、世尊寺の末寺、泉の本光寺へ。本光寺では大幅の日興上人の真筆曼荼羅御本尊二幅を拝観させて頂き、ご住職のお話をうかがいました。

この本光寺で佐渡の研修は終了。泉のバス停でご案内頂いた大黒喜道師とお別れして我々は両津港へ。帰路はフェリーではなく佐渡汽船自慢のジェットフォイルで新潟港へ戻りました。
十数年ぶりに佐渡を訪ね、日蓮大聖人と日興上人、門下僧俗の信仰の息吹にふれることができ、とても幸せな二泊三日の研修会でした。

相武山 山主

 

2017年09月19日