相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

ふれあいと啓発

松も開けた1月18日(日)、静岡県藤枝市の応身寺で東海正信連合会の大会が開催されました。当山からも私と興厳房そして10名のご信徒(新倉さんご兄弟3名、南雲さん、小原さん、熊木さん、落合さん、奥田さん、芦川さん、秋山さん)が参加しました。大会は日蓮大聖人の教えを人生の燈明とする神奈川・静岡両県の同志が集い、信行を啓発し合うものです。信仰は極めて個人的な精神の営みですが、同信の僧俗とふれあうことによって、学びを得たり信仰の深みやおもしろさを知ることができます。個人としての自立した信仰と法華経の講中とふれあう信仰は、ともに仏道を歩む上において大切なものだと思います。

当日は午前9時に妙法院を出発。2台の車に分乗して藤枝に向かいました。当山から東名の横浜町田のインターまでは約5分。すっかり晴れ渡った青空の下、快調に東名高速を走りました。富士川のサービスエリアで休憩し、雪化粧のきれいな富士山も堪能しました。車中ではいろいろな話で盛り上がり、昼食をすませて30分ほど前には応身寺に到着。

午後1時からの大会では、始めに応身寺ご住職の導師で勤行唱題。応身寺講中の司会進行で開式となり、静岡市専行寺講中の大石さんの開会の辞、専行寺住職による連合会幹事の認証、太田幹事長挨拶と次第。所感発表でははじめに応身寺講中の森さん。子どもの頃からの信仰体験から現在の子育中の現状まで、信仰によって導かれてきた人生を語り、これからも日蓮大聖人の教えを大切に豊かな人生を歩みたいと所感を発表されました。二人目の所感発表は当講中の芦川裕子さんです。芦川さんは「笑顔の日々でありたい」と題して発表されました。子どもの頃からのいろいろな体験と信仰との縁、ご家族の姿などを通して、これからも信仰を大切にして笑顔の人生を歩みたいと語りました。

大会講演では「悦びのある信仰を」と題して私がお話をさせて頂きました。講演の要旨は「仏道を歩むということは、仏様とその教えを尊崇し、人生の燈明・支柱として生活をすること」「出自や才能、地位や名誉、経済や家族などあらゆる面で恵まれていた釈尊が、なぜそれらをもって喜びとせず、捨て去って仏道を歩まれたのかを私たちはじっくりと考えなければならない」ことなどから、「仏道を求め護り弘通するために、法難に次ぐ法難の人生であった宗祖。仏法受持によって豊かで悦びの境地に遊ばれていた宗祖」について解説。続いて「苦悩からの解放が仏道の目的」「あらゆる問題は心だけが解決できる」「自身の心を修めることができるのは仏道」「修行の苦難を法悦に転換することができるのは信仰心」について説明し、信仰心は行学の二道に励んでこそ磨かれることを申し上げ、修行の一つひとつが悦びと思えるような境地を倶にめざすことを願って講演としました。
開催寺院住職挨拶では荻原昭謙師が、「聖人の御義に生きよう」との活動方針を意識して、日興門流の教えをしっかりと護り伝えて行こうと述べられました。閉会の辞は当講中の熊木さん。この大会を契機にいっそう信行に励んで行こうと結ばれました。

 

帰路は若干渋滞に遭遇しましたが午後6時過ぎには無事妙法院に到着。参加の皆さんには大変お疲れ様でした。これからも同信の皆さんとのふれあいと啓発を大切にして行きたいと思います。

相武山 山主

2015年01月28日

初御講を奉修

毎月13日は宗祖日蓮大聖人のご命日で、門下の寺院では御報恩の御講が執り行われます。宗祖御講は日蓮門下僧俗にとっては大切な月例行事ですから、ご信心の篤い信徒は菩提寺に参詣して報恩感謝の誠をささげることを常とします。御講では参詣者の唱題のなか、仏祖三宝尊に献膳を申し上げ、引き続いて法華経を読誦、唱題を勤めて御報恩を申し上げます。勤行の後には宗祖の御書を中心に法話がなされます。これまでは住職である私がほとんど法話を勤めてまいりましたが、今年からは執事の興厳房に法話をするよう指示しました。興厳房はこれまでも折々に法話をさせて頂いていましたが、今年からは毎月必ず法話を勤めることになります。

法話というのは僧侶にとって大切なお勤めです。ときにお話を軽々とされる僧侶もみかけますが、法話をするということは容易なことではありません。まず自身の信仰が問われます。次ぎに如何ほど仏教を学んでいるか修めているか、どれほどの修行を積んでいるかと、修学と修行が問われます。そして人間性まで問われることになるのですから、僧侶にとってはまさに真剣勝負です。また、聴聞されるご信徒は、貴重な時間をかけて菩提寺に参詣されますし、仏法護持のため御宝前にご供養もお供えになられます。そのような志に向き合うのですからプレッシャーは相当なものです。
反面、法話をさせて頂くことは有り難いことでもあります。自らが学んだこと、修行を通して会得したことなど、所信をお伝えして、参詣者のご信心に資することができるかもしれないからです。また、法話の積み重ねが自身の信行を磨くことにもなります。僧侶はその一生が修行ですから、興厳房もしっかりと勤めていってほしいと思います。

今月の御講は年の初めですから初御講と呼ばれています。ご参詣のご信徒と倶に宗祖への御報恩を申し上げた後、法話を勤める興厳房は妙風新聞の「御心を拝して」から新池御書を拝読。雪山の寒苦鳥の比喩を引いて仏道修行の大切さをお話していました。その後、私も諸法実相抄の一節を拝読して行学二道の大事について法話を申し上げました。興厳房が法話をするからといって私が免除されることにはならないようです。これからも互いに切磋琢磨してまいりますので、檀信徒の皆さまには本年も宗祖御講にご参詣くださるようご案内を申し上げます。

相武山 山主

2015年01月20日

新年明けましておめでとうございます。

旧年中はご縁を結んで頂いた多くの方々にお世話になり、お陰様で無事に一年のお務めを果たし、新たな春を迎えることができました。厚く御礼を申し上げます。本年も法華経と日蓮大聖人の教えを真摯に求め、仏法の護持と弘通に精進してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

当山の新春は恒例の元朝勤行会(がんちょうごんぎょうえ)からのスタートです。1日午前零時より参詣の檀信徒の皆さまと心を合わせて読経・唱題、仏祖三宝尊への報恩謝徳を申し上げ、妙法の護持と弘通を誓い、併せて参詣者各位の信行増進・家内安全・心願満足・家運隆昌を祈念申し上げました。また、1日は午前11時と午後2時、2日~3日はそれぞれ午後2時から初勤行会(はつごんぎょうえ)を執り行いました。初勤行会では元朝勤行会同様に参詣の方々と倶に勤行、御報恩と新春の誓願を御宝前に申し上げた次第です。


1日の朝は青い空が広がっていましたが、午前10時頃より薄曇りとなり、11時の初勤行会を勤め終えたお昼頃からは小雪が舞い始めました。午後2時のお参りの頃には横なぐりの吹雪状態となり、横浜のお正月には珍しい雪模様でした。それでも大事に至るようなことはなく、初勤行会が終る頃には雪もおさまりました。舞う雪のお陰で今年の初参りは少し心に残るものになるかもしれません。

勤行後の御書拝読は例年通り「重須殿女房御返事(おもんすどのにょうぼうごへんじ)」を拝読。この御書は宗祖晩年のお手紙でシンプルに仏法のエッセンスが説かれているものです。正月に重須殿の女房から届けられたご供養への返信ですから、わかりやすい言葉で綴られていますが、拝読すればするほど内容に深みと奥行きがあることが理解できます。また、短いフレーズが重なってテンポ良く述べられており、声に出して音読をするとさらに宗祖の教えがひしひしと伝わってまいります。私が拝読をして参詣者の皆さまには黙読して頂いているのですが、ご自宅に帰られたら是非ご自身で音読をして頂きたいと思います。

新年の挨拶では

『仏教で常に説かれるように、諸行は無常であり、人生の時に流れの早さは驚くばかりです。貴重な人生を賜ったのですから、何をなしたかわからぬような人生では残念です。幸いにも私たちは日蓮大聖人の教えにご縁を結ぶことができたのですから、その教えを道しるべとして、ただ今法華経の御宝前に立てた新年の誓願を心に納め、新たな年を意義深いものにしてまいりましょう。私の今年の誓願は「仏法の大切さと祈りの大切さを、一人でも二人でも理解し実践して頂こう」というものです。正しい宗教や信仰は間違いなく人生を豊かにし、人生の真の意味を教えてくれるものです。また、人生の苦悩に灯りと救いを与えるものでもあります。しかし、仏教界の怠慢やカルト的な宗教団体などのために、現代日本では宗教や信仰に対して偏見や誤解が多いようにも思えます。そのような誤解や偏見を少しでも打破して、本当の仏教の教え、法華経と宗祖の教えを護り伝えて行きたいと願っています。今までも努力精進は重ねてきたつもりですが、宗祖の「命限り有り惜しむべからず、遂に願うべきは仏国なり」との御金言を拝し、今年は講中の皆さんと心を一つにして、その実を上げてゆきたいと願っています。ー 中略 ー 皆さんには今年は少しでも多く仏法を学ぶ機会を活かし、その信仰を深めて頂きたいと思います。さらに読経・唱題の実践はやはり仏道の基本となります。時間はだれもが限りが有りますから、十分にできないこともあるでしょうが、「祈りの時間を大切」にして頂きたいと思います。ー 中略 ー 初春に法華経の御宝前に参詣された皆さま方が、これよりたしかな仏道の功徳を積まれ、新たな年が幸多き年となりますよう祈念申し上げます』

と申し上げました。

挨拶の後には参詣の皆さまにお屠蘇(おとそ)を差し上げ、『旧年中はお世話になりました、本年もよろしくお願い申し上げます』と、お一人お一人と親しく新年の挨拶を交わすことができました。日頃なかなか参詣できない方もおられますから、短い時間ながら近況を伺うことができる好機ともなりました。
年末年始には、帰省された方や旅行に出かけられた方、体調をくずされた方やお仕事の方など、それぞれにご連絡を頂きました。細やかな心遣いに御礼を申し上げます。

今年の正月は当山にとって開創以来34回目のお正月でした。来る2月7日の日興上人会(にっこうしょうにんえ)からは開創35年目に入ることになります。一つの節目を迎えますから、より一層の仏道精進を誓願する年始めとなりました。

相武山 山主

2015年01月05日