相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

春のお彼岸

今年のお彼岸(ひがん)は17日から昨日まででした。今年は桜のつぼみも堅いままのお彼岸となりましたが、当院では18日と20日に彼岸法要を執り行い、参詣の檀信徒の皆さまと、読経・焼香・唱題をお勤めし、ご先祖や有縁精霊へ真心からの追善供養を申し上げました。法要と法話の後に参詣者は、供養のためのお塔婆を持たれてそれぞれ墓所にお参りされていました。

お彼岸は我が国の仏教行事ですが、元々此岸(しがん)に対する言葉です。此岸とは煩悩(ぼんのう)に覆われた私たち愚かな凡夫が生活する世界のことであり、迷いと悩みと苦しみに満ちている世界です。彼岸とは諸法(しょほう)の実相(じっそう)を悟られ煩悩を断たれた、迷いと悩みと苦しみを離れた仏様の世界であります。
仏道は迷いの此(こ)の岸からさとりの彼(か)の岸に至ることを目的としています。此の岸から彼の岸には、流れが速く深く広い川がながれていますから、この川をどのように渡るかが問題です。渡ろうと志すことが発心(ほっしん)であり仏の道の基本となります。川を渡って行くことが仏の道の修行ということになります。修行といってもさまざまですが、お彼岸の時にあてはめれば、時間をつくって菩提寺(ぼだいじ)にお参りすることや、威儀を正して仏前に向い読経・唱題につとめること、仏祖三宝尊に供養をささげることや、説法を聴聞(ちょうもん)すること等々にあたりましょうか。

修行を為(な)したとしても直ちに彼岸にたどり着くわけではありませんが、仏の道では先取りして仏道修行に励むすがたに彼岸をみるのであります。我が国の文化習俗に溶けこんでいるお彼岸の意味を学び、自らの人生に活かして行くことは有益なことだと思います。今月は寒い日もあり例年よりも雨が多かったように思いますが、春はもうすぐそこまで来ています。鳥のさえずりも市民の森にわたるようになり、えさをついばむ姿もそこかしこにみられます。明日は11時から3月度の日曜法話会を開きます。有縁の皆さまのご参加をお待ちしています。

相武山 山主

2012年03月24日

フキノトウも顔をみせました

例年より厳しい寒さも少しずつゆるみ、三師塔裏手の梅もようやく咲きはじめました。昨年より一月以上遅い感じです。また、東側の萩野さんの栗林にはフキノトウがいっぱい顔を出してきました。先日はお裾分けを頂戴して寺内にておいしく頂きました。春の恵みに感謝感謝です。さくらもつぼみがふくらんできましたから、お彼岸が過ぎた下旬頃には花開くことでしょう。

さてあの日から一年を迎えました。
自然の猛威の前には私たち人間の力などまったく無力であることを教えられた東日本大震災。大震災と大津波は一瞬にして多くの尊い命を奪っていきました。そして原子力発電所の深刻な事故は一年を過ぎて未だ不安を確実に広げています。

被災地の方々はもちろんのこと、私たちも今に悲しみと苦悩が晴れることはありません。被害に遭われた方々は目の前の情景が一変されたことでありましょう。自分を育みそだててくれたふるさとの海が山が激しく震えたのです。深く信頼し親しんでいたふるさとの自然が、かけがいのない家族を奪い去っていったのです。悲嘆の声を押し殺すことはできません。このような時は誰憚ることなく思いっきり慟哭して悲しみの世界に身を浸すべきです。そして時がきたと思い至ったときには、悲しみを振り払って勇気を持って立ち上がらねばならないと思います。

歴史に刻印された3月11日、我が同胞は心を込めて犠牲者への追悼の思いと、復興への祈りをささげました。世界各国からも哀悼と復興への祈りを頂戴したことはまことに有り難いことです。当妙法院でも物故者諸精霊の御塔婆を建立し、信徒有志の参詣を得て、同日午後1時より第一周忌追善法要を執り行った次第です。

人は悲しみや苦しみによって大きく強くなって行きます。犠牲となられた方々の分まで残された者はしっかりと生きなければなりません。犠牲を尊い教訓としなければいけないと思うのです。悲しみ嘆いてばかりでは、犠牲となられた方に叱られてしまいます。この大災害からの教えを心の奥に抱き、日々の平安と家族や友人のきずなに感謝のこころをもち、自らが取り組まねばならないことに向き合って、一日一日を大切にして行きたいものです。

相武山 山主

 

2012年03月15日

和気藹々(わきあいあい)と

去る4日の日曜日、神奈川・静岡両県の同信の方々が集う東海正信連合会の大会が、静岡県磐田市の本妙院で開催されました。当妙法院からも講頭の新倉さんの運転するマイクロバスで17名が参加しました。久しぶりにマイクロバスでの参加となり、皆んなで楽しく静岡に向かいました。
朝8時に横浜駅西口に10名の参加者が集合、8時30分には旭区の妙法院で私と興厳師をふくめ7名の参加者が合流しました。時折小雨がぱらつきましたが、中井と富士川のパーキングエリアに小憩で寄ったものの、予定どおり11時35分には磐田市の本妙院さんに到着。

参加者は大会の前に執り行われた「東日本大震災一周忌法要」に参列させて頂きました。本妙院ご住職の導師のもと、大震災の犠牲となられた方々への追善の読経・唱題を申し上げ、冥福を祈ってお焼香をさせて頂きました。
引き続いて大会が開催され、連合会幹事さんのお話と信仰の所感を3名の方が発表され、それぞれ信仰の大切さをのべて居られました。その後、私から「目覚める(覚醒める)」と題しての講演をさせて頂きました。仏教における目的が「めざめる」ことにあることを釈尊や宗祖のお言葉を通して説明させて頂きました。さらに「正信に覚醒する」ということは何なることかをのべさせて頂き、「仏教では求めること、学ぶこと」が大切であることをお伝えしました。
本堂は約150名ほどの方々でいっぱいでしたが、みなさんより良い信仰を求められてお集まりになられた方々で、最後までまじめに御聴聞くださいました。連合会では旧知の方々もおられ、みなさんさわやかな笑顔で挨拶を交わしておられたのが印象的でした。

妙法院講中では朝から一日がかりの大会参加となりましたが、道中も和やかな会話が飛び交い和気藹々とした雰囲気でした。バスの中ではさまざまな質問をきっかけに、仏教のこと、信仰のこと、人生のこと等々をお話しさせて頂きました。
帰りは東名で事故もあり、予定より若干遅くなりましたが18時40分頃には妙法院、19時過ぎに横浜駅西口で解散となりました。
参加の皆さまには大変ご苦労様でした。

相武山 山主

2012年03月08日