相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

健康起因事故

「世相に学ぶ」の二話目は『交通事故と心筋梗塞』。
仏教の基本思想は「諸行無常」ですから私は常々『人生、何が起きても不思議ではない・・・』と考え、人生の心得として皆さまにもお伝えしています。それでも『こんなことが起きるんだ・・・』というようなことに遭遇します。今回、兵庫県加古川市での交通事故もその一つでした。

★交通事故の経緯。
去る11月4日、午後4時半過ぎのこと、兵庫県加古川市加古川町の国道250号線で、乗用車など合わせて13台が絡む多重事故が発生。最初に衝突した車を運転していた78歳の男性が死亡。子どもを含む男女合わせて10人以上が負傷(報道によっては17人重軽傷との情報も)という大きな交通事故。
警察の捜査によれば死亡した男性の死因は急性心筋梗塞だったことが判明。ドライブレコーダーの映像などから、男性が運転する車が速度を落とすことなく、信号待ちをしていた車の列に突っ込む玉突き事故であったことがわかります。同乗者の証言などから、男性は事故の直前に心筋梗塞の発作を起こし、意識を失い運転不能な状態に陥った可能性が高いということでした。

★「健康起因事故」の危険性
私は今回の事故ではじめて「健康起因事故」という言葉があるのを知りました。健康起因事故というのは、心臓疾患(心筋梗塞、心不全など)や脳血管疾患(脳 出血、くも膜下出血など)、てんかん発作、重度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)などが主な原因となる事故のこと。
誰もが想像できるように、運転中にこのような症状に襲われれば事故が起きるのは当然です。今回のような心筋梗塞などの心臓疾患は、前触れなく急に症状が現れ、運転者が意識を失い正常な運転操作ができなくなって重大な交通事故に直結します。鉄道車両や大型自動車、航空機や船舶など、公共交通機関の運転者に厳しい健康管理が求められる理由です。

★健康起因事故の類似事例
①タクシー運転手によるくも膜下出血事故。
2021年1月、東京都渋谷区の甲州街道で、タクシーの運転手が走行中にくも膜下出血を発症し、意識を失ったとみられる事故が発生。タクシーは横断歩道を渡っていた歩行者6人をはね、1人が死亡、5人が重軽傷を負った。運転手は健康診断を受診していたが、高血圧などの持病もあり、急な脳疾患の発症により運転操作が不能になった。
②バス運転手による乗客死亡事故(てんかん発作の可能性)。
2012年4月、京都府京都市の祇園で、軽ワゴン車が暴走し、歩行者や他の車を巻き込み、電柱に衝突した事故が発生。運転者を含む8名が死亡、12名が重軽傷を負った。運転手はてんかんの既往歴があり、事故はてんかん発作による意識障害が原因と指摘されている。裁判では運転者本人だけでなく、家族や雇用主の管理責任も問われることとなった。
③タクシー運転手による心不全事故(健康診断未受診)。
2020年12月、北九州市内で、法人タクシーが乗客を乗せて運行中に道路右側の電柱に激突する事故が発生。この事故により、運転者と乗客1名が死亡、他の乗客2名が負傷した。事故原因は心不全と報じられた。運転者は過去に心疾患の診断を受けて投薬を続けていたが、事業者はその情報を把握しておらず、直近1年間の法定健康診断も未受診だった。
以上の具体的な類似事例3件を紹介しました。

★事故の予防と対処法?
このようなことから法話会では、心臓疾患や脳疾患など、運転に支障をきたす可能性のある疾患の予防と対処には、日頃から次のような健康管理が重要であることをお伝えしました。
・定期的な健康診断。
自覚症状が少ない場合もあるため、定期的な健康診断や人間ドックで早期発見・早期治療を心がけることが大切。
・危険因子の管理。
高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙などの危険因子がある場合は、医師の指導に従って生活習慣の改善や治療を徹底することが重要。
・体調不良時の運転中止。
胸の痛み、動悸、めまい、意識が遠のくなどの体調不良を感じた場合は、すぐに安全な場所(路肩、パーキングエリアなど)に車を停車し、運転を中止する。
・すぐに119番通報。
救急車を要請することが重要。

今回の大きな交通事故は、運転中の体調急変が自分だけでなく、周囲の人々を巻き込む重大な結果につながる怖さを改めて示すものとなりました。世相からの学びとして「諸行は無常。人生どこで何が起きても不思議ではない」を皆さまと再認識した次第です。

※詳細は相武山だよりのウエブ動画をご参照ください。
相武山 山主

 

2025年11月26日

初の女性総理誕生

11月の日曜法話会は16日(日)。テーマは「世相に学ぶ(出来事のすべてが学び)」でした。当日は執事の興厳房が東京葛飾・常光寺の御会式に参列のため不在。出かける前に動画を撮る設定を教えてもらい、はじめて自分で法話会の動画を収録しました。12月は日曜法話会を開催しませんので今回が令和7年最後の法話会です。

秋の訪れを感じさせる静かな日曜日、「世相に学ぶ(出来事のすべてが学び)」をテーマとして、三つの世相『日本初の女性総理の誕生。交通事故と心筋梗塞。NHK党立花代表逮捕』について参加の皆さんと一緒に考えました。前月の法話会で残された「葬儀のいわれ後編」も予定していましたが、三つの世相についてのお話が長くなりタイムオーバーで失礼しました。

★高市総理誕生の経緯
令和7年10月21日、自由民主党の高市早苗氏が第104代総理大臣に選出。我が国初の女性総理大臣の誕生経緯について。夏の参議院選挙で自民党が敗れて石破総理大臣が辞任を表明。その後、自民党の総裁選、内閣総理大臣選出が実施され、共に高市氏が勝利。日本維新の会と連立を組み少数与党ながら総理大臣に就任したことを説明。
次に「ガラスの天井」を打ち破った高市氏の総理就任は女性が国のトップに立つことを示す強力なロールモデルとなり、さまざまな分野で女性が活躍するための環境整備を加速させる効果が期待されていること。また、遅れが指摘されてきた日本のジェンダー・ギャップ指数、中でも政治分野の評価を改善する可能性を秘めていることを説明。

★「見えない偏見」と格差の現実
女性総理の誕生という明るいニュースの一方で、社会に根深く残るジェンダー不平等の現実について、「女性らしく」あるいは「女性なのに」といった、目に見えない古い固定観念や偏見の存在が指摘され、女性は男性よりも困難を来すことがあること。また、日本は先進国と言われながら、ジェンダー平等指数においては世界水準を大きく下回る評価を受けている実態を紹介。これは、依然として多くの分野で女性の活躍が阻害されていることの証左と解説。

★ジェンダー平等達成に伴う課題と摩擦
ジェンダー平等の実現は社会の基本的な構造に深く関わる変革。夫婦同姓や戸籍、家の継承や家父長制など、既存の権力構造や社会のあり方を大きく変えることが想定されます。このような変革に対して「日本の伝統や日本らしさ」を守ろうとする議論との間で伝統との摩擦が生じる可能性について言及しました。
さらに日本は長時間労働などを基盤とした組織への忠誠心や組織のルールを重視する文化が存在。仕事と家庭の両立が厳しく、マイノリティを排除しやすい傾向にあって、このような文化自体がジェンダー平等実現の妨げとなっていることを解説。また、組織が危機的な状況にある時に限って女性がトップに選ばれ、短期間で交代させられやすいという「ガラスの崖」現象のリスクも説明。

★「アンコンシャス・バイアス」(無意識の偏見)
ジェンダー格差の根本原因といわれるのが「アンコンシャス・バイアス」(無意識の偏見)。多くの人が「自分は男女平等だと思っている」にもかかわらず、無意識のうちに性別に基づく固定観念を持っています。
「男らしく振る舞うべき・・・。男性は感情的になってはいけない・・・」。「女性らしく優しくあるべき・・・。女性はきめ細やかな仕事に向いている・・・」など。
こうした無意識の思い込みが、性別による役割分担を固定化した結果としてジェンダー差別を生み出しています。真のジェンダー平等を達成するためには、この無意識の偏見に気づき、社会全体で意識を変革していくことが重要な課題となることを解説。

★求められる具体的な成果の達成
『高市氏の総理就任は女性が権力のトップに立つという画期的な出来事。高い支持率が国民の希望を示している。女性総理の誕生だけでも我が国では大きな出来事。しかし、男女の別なく政治はさまざまな意味でその成果が問われる。成果は現実具体性を問うもの。そこに男女の差別はない。新総理には新たな時代の扉を開いたことを喜ぶ多くの人々を失望させない活躍してほしい。すでにその言動には風波が起きている(※台湾有事発言から日中関係の混迷)』と所見を述べて一話目の「世相に学ぶ」を結びました。

※詳細は相武山だよりのウエブ動画をご参照ください。
相武山 山主

2025年11月25日

本格的な女性活躍時代の幕開けか

10月21日、自由民主党の高市早苗氏が第104代総理大臣に選出されました。我が国初の女性の総理大臣の誕生です。夏の参議院選挙で自民党が敗れて石破総理大臣が辞任を表明。その後、自民党の総裁選、内閣総理大臣選出が実施され、いずれも高市氏が勝利。日本維新の会と連立を組み少数与党ながら総理大臣に就任したのです。

戦後、基本的人権が憲法で認められ男女平等がうたわれて久しく、すでに各分野において女性の進出はめざましいものがあります。それでも性差別は現実に存在し、その上、眼には見えない古くからの因習や思考にとらわれる向きも多く、女性であるが故に男性よりも困難を来すこともあるように思います。先進国といわれながらジェンダー平等指数が世界水準を大きく下回る評価がその実態を示していますが、それでも志の高い女性が奮闘されてそれぞれの分野で殻を破ってこられました。
《ジェンダー平等と女性の活躍》
高市氏の総理就任は「ガラスの天井」を破る快挙であり、女性が国のトップに立てるという強力なロールモデルを示しました。これにより、特に若い女性や次世代の女性政治家に対して、「自分にもできる」という政治参加やキャリアアップへの意欲を高める可能性があり、また、国のトップが女性になることで、さまざまな分野において女性の活躍がさらに発揮されやすくなることでしょう。さらには日本のジェンダー・ギャップ指数(特に「政治」分野)の改善につながる可能性があり、国際社会における日本のジェンダー平等への取り組みの進展を示すことにもなります。
他方、組織が危機的な状況にある時ほど女性がトップに選ばれやすく、短期間で交代させられやすい「ガラスの崖」現象のリスクも指摘されます。女性の活躍を真に促進するには、長期的な社会構造と環境の改革が必要不可欠です。
《変化には苦労が伴う》
ジェンダー平等は既存の権力構造や社会のあり方(夫婦同姓、戸籍や家の継承など)を大きく変えることを意味するため、「日本の伝統や日本らしさ」を守ろうとする意識との間では摩擦が生じることもあります。我が国は欧米のように個人を基盤とした社会とは異なり、組織への忠誠心や組織のルール(長時間労働、転勤など)を優先するという文化があり、家庭との両立が難しい女性やマイノリティを排除しやすい傾向にあるといえるでしょう。
また、多くの人が「自分は男女平等だと思っている」にもかかわらず、無意識のうちに性別に基づく固定観念(アンコンシャス・バイアス)を持っていることがあります。例えば「男らしく」「女らしく」とか「女性はきめ細やかな仕事に向いている」「男性は感情的になってはいけない」といった無意識の思い込みです。このようなアイコンシャス・バイアスもジェンダー差別を生み出していることを識らなければなりません。
この固定観念にも世代間のギャップがあります。若い世代(特に10代・20代)では、「男性の方が優遇されている」と感じる女性の割合が依然として高いものの、性別役割分業意識に「賛成」する割合は明らかに減少しており、意識は大きく変化しているといえるでしょう。

時代は常に変化して止みません。高市氏の総理就任は女性が最高権力を持つことができるという点で、日本の歴史における画期的な出来事。これは多くの女性にとって希望と励みとなることでしょう。しかし、その影響を持続的かつ実質的なものにするためには、象徴的なトップの誕生に留まらず、具体的な成果の達成が求められます。
主義主張のことなるものもありますし、公約の満額回答などは求めませんが、新総理には新たな時代の扉が開かれたことを喜ぶ多くの人々をがっかりさせないように活躍してほしいと思っています。私たちの信仰する法華経の最も優れた教えは「すべての人は差別なく平等である」という思想です。高市総理の登場が新たな時代の幕開けとなることを願っています。

相武山 山主

 

2025年11月01日

慈雨を感得する御正当法要

令和7年度当山の御会式は久しぶりに降雨に恵まれての御正当法要となりました。昨日から続く降雨でしたが、予報よりは穏やかな慈雨という趣でした。法要は午後2時からですが、1時間ほど前から世話人有志の方々が参集。受付や司会進行など法要の準備にあたり参詣者を迎えました。
参詣者が多い法要のときには駐車場の配置がいつも心配ですが、縦列駐車に協力頂き駐車場内に20台ほどが収まり、また、境内の横に数台停めるように誘導できたので、ぎりぎりの対応ですが安心しました。これからも参詣者の多いときには縦列駐車にご協力頂きたいと思います。

参詣者が本堂にほぼ着席された13時50分、司会進行の阿部さんによって御会式の意義についての説明。儀式や行事に臨む場合、その意義を理解しているか否かで参列者の心の持ちようがちがいます。日蓮門下にとって宗祖の御会式が大切な行事であり、ことに日蓮大聖人を末法下種の法主と拝する富士日興門流の僧俗にとっては、御会式の深い意義を確認できることは貴いことです。恒例となった法会の説明ですが、この説明によって参列者は威儀を正して法会に臨むことができます。

開式の辞に続いて教区内外の僧侶5名が着座。唱題裡に出仕鈴が打たれて導師が入堂。参列者唱題の裡に導師が御宝前に進み仏祖三宝尊への献膳。その後、如法に法華経要品読誦、寿量品にて献香、自我偈の前で磬が打たれ、鈴座による日有上人申状奉読、導師による立正安国論の奉読、臨席僧侶による御先師の申状奉読と次第。自我偈の読経は訓読で行い、御報恩の唱題を申し上げました。

布教講演は慧光院住職の坂上純興師。坂上師は日蓮大聖人の御生涯をわかりやすく解説。『末法の法華経の行者として、大乗仏教の真理を法華経に見いだされた宗祖は、一切衆生救済の道は南無妙法蓮華経のお題目にあると顕示され、そのためにさまざまな厳しい法難に向き合うことになりました。しかし、命におよぶ艱難辛苦にさえ一歩も退くこと無く、ご入滅のその日まで御化導につとめられました。御会式はその法華経の行者の「滅不滅・常住此説法」をお慶びする法要です。門弟の私たちは仏縁を大切に、しっかりと仏道に精進して行きましょう』と語り、講演とされました。

続いて、新倉講頭が挨拶に立ち、『すばらしい日蓮大聖人の教えに巡り会い、信心修行ができることに感謝して、これからも菩提寺妙法院を外護し、倶どもに仏道に励みましょう』と述べました。
次に住職挨拶。『御会式は私たちの信仰の意義を確認する好機。他宗他門と日蓮大聖人・日興上人の教えとのちがいをしっかりと意識して、南無妙法蓮華経のお題目を自分自身がどのように理解しているかを自心に問いかけながら、充実した人生を歩みましょう」とのべました。

その後、唱題の裡に講中世話人による「お花くずし」。御宝前を荘厳していたサクラの花が崩され、司会の閉式の辞をもって御正当法要は終了。
参詣者は受付にてサクラの枝を頂いて和やかに帰路に着きました。令和7年の御会式は干天の慈雨ならぬ末法下種の法主の大きな慈雨を感得するものでした。法会には普段都合によって諸行事に参詣できない檀信徒の方々も参詣。何より中区の坂上さん、静岡の小田さん、川崎の鈴木さんなど高齢と体調不安のある方々が、ご家族縁者の介助を得ながら参詣され、とてもうれしく思いました。御会式に参詣できたことを素直に悦ばれる皆さまのお顔は清々しく気高いものでした。

相武山 山主

2025年10月30日

お飾りと御逮夜法要

10月25日(土)午後2時30分より有志の方々と倶に御会式の「お飾り」を行いました。日蓮大聖人御会式の御宝前を荘厳申し上げるお飾りです。前日には須弥壇に「お重ね」を中心にお供物をそなえ、御宝前の前机の両側に桜の樹を模した胴藁を設えました。
はじめに胴藁に法輪をかたどった飾り胴で「のし餅」を巻き付けます。のし餅は23日に興厳房が元和菓子職人の小原さんと一緒に「重ね餅」と共につくりました。興厳師は数年前から小原さんのよき指導を得て、お重ねはお手伝いを頂きながらですが、のし餅は自分で作れるようになりました。

のし餅によって安定した胴藁の上には、ラップによってまとめられた「ゆず」「みかん」「柿」を三段に結えました。ゆずは徳島在住の福井さんからの御供養です。福井さんは十年ほど前に横浜から徳島に転居されましたが、墓所は妙法院に求められご両親の追善に勤められています。お届け頂いたゆずは奥様のゆかり深い「木頭ゆず」。徳島県はゆずの生産が全国第2位ですが、中でも木頭ゆずは、色合いと香りの良さで知られる名品です。みかんと柿はいつものように横浜橋商店街の八百屋さんからの仕入れ。この八百屋さんもとても親切で必ず検品してから納品してくれます。

胴藁の飾りが設えられると桜の枝のお飾り。夏の終わりから準備してきた桜の花を拡げながら胴藁の上に皆んなで飾り付けます。胴藁の上には円盤状の木枠が置かれており、その円盤にはサクラが飾りやすいように小さな穴が空けられています。この円盤はその昔、新横浜の金子さんが工夫されたもので、かれこれ35年ほど利用しています。
サクラが咲き誇るように飾られると、その下に「手餅」「三角餅」「あられ餅」が飾られさらにシキミと杉の葉で荘厳されます。最後は桜の樹の周囲を半紙を三角状に折り重ねた山形で囲んで完成。1時間少々の作業でしたが、皆さん和気藹々と御会式のお飾りを楽しみました。

《御逮夜法要を奉修》
小憩の後、午後4時からは「御会式御逮夜法要」を奉修。御逮夜法要とは御正当法要の前夜に執り行われる法要で一般にいわれる前夜祭に当たります。例年、妙法院では御逮夜法要において檀信徒の方に御先師の申状を奉読して頂きます。今年も日興上人申状を阿部純子さん、日目上人申状を竹村久代さん、日道上人申状を重吉稔さん、日行上人申状を阿部一博さんが奉読。

今年の御会式には四日市市慧光院の坂上純興師がご臨席。御逮夜法要は参詣者が本堂に着席し、申状奉読者が内陣に進んで六老僧の席に着座。如法に法華経要品を読誦、寿量品では下種三宝尊への献香、自我偈の前で磬が打たれ、執事の興厳房が日有上人の申状を奉読。続いて私が立正安国論を奉読。純興師が日蓮大聖人、前述の四氏がそれぞれ御先師の申状を厳かに奉読されました。自我偈は参詣僧俗一同にて訓読で読誦、南無妙法蓮華経の唱題行を勤めて宗祖への御報恩を申し上げました。

結びに私より御会式の意義についてお伝えし、立正安国論と御先師の申状奉読から、日蓮大聖人の教えが「法華本門の教え」であること。また、私たちの現実生活に即した大乗仏教・法華経の意義が高らかにうたわれていることを説明。末法の法華経の行者、下種の教主である日蓮大聖人の滅不滅・常住此説法を寿ぐ御会式を真心込めて両日にわたって奉修する旨申し上げ、住職挨拶といたしました。
秋の帳が下りるのは早く、参詣者が帰路に着く頃にはすっかり薄暗くなっていました。

相武山 山主

2025年10月29日

清々しく御会式を迎えるために

日蓮大聖人御会式を清々しく迎えるために19日(日)に大掃除を行いました。前日に私が樹木の枝を払い、興厳房が草刈りなどをして前準備をしましたが、午前9時半頃から有志の方々が参集。この日のメインは本堂や客殿、ロビーや玄関などの窓拭きです。日頃なかなか手が回らない箇所ですが、御会式を迎えるこの時には丁寧に磨きます。本堂などは細かい格子状のガラスですから、磨くのにも時間がかかりますが、皆さまのご信心で磨き上げられ、すっかりきれいになりました。

境内で初夏から初秋にかけてお参りされる方々をお迎えした木槿や百日紅、萩などの樹木の枝も前日に伐採したので、男性陣に切り分けてまとめて頂きました。これも寺内だけでは時間がかかり大変なので、大いに助かりました。
また、境内では毎月の清掃整備のように本堂前や三師塔の前など、丁寧に雑草を抜いて浄めて頂きました。約2時間ほどで大掃除は終了。お陰様で御会式を清浄な境内と堂宇でお迎えできます。妙法院は有縁檀信徒の方々の信心の道場ですから、自分の家やお部屋と同じように想って頂き、清浄な維持にご協力頂けることは仏法の護持のために有り難く存じます。

境内堂宇の清掃整備は仏道的には功徳善根を積む機会ですが、どなたでも時間の制約無く自由に参加できるので「私のお寺」とお考え頂き、より多くの方々に気軽に参加頂きたいと願っています。
参加ご協力頂いた「熊木さん、重吉さん、久保さん、森さん、梶山さん、市川さん、安西さん、柴さん、新倉さん、芦川さん(2)、小原さん(2)、落合さん(2)、阿部さん(2)」皆さまありがとうございました。

相武山 山主

2025年10月28日

葬儀のいわれ(上)

10月の日曜法話会は5日。例月中旬に開く法話会ですが、10月は最終週に御会式を執り行うために月初めの開催でした。法話会のテーマは「葬儀のいわれー 人生の尊厳と親族の祈り ー」。
葬儀は人生を歩んできた一人の人物がこの世を去り、私たちの識ることのできない世界に旅立つ時に営まれる大切な儀式。この儀式やその意識は人類の文化や文明と深くつながるものですが、その原点はおよそ10万年前の人類史に遡るといわれています。

檀信徒の方々の葬儀執行は妙法院にとってとても大切な法務です。与えられた人生の幕を閉じられ御仏の世界に旅立たれる故人の安寧を祈り、ご家族親族の方々の悲哀に共感し、穏やかな日常に復することを願い丁重に葬儀式を執り行っています。
我が国では近年葬儀式が軽視されたり、疎かにされることが珍しくありません。過剰な礼儀や儀式は時代に即して簡素化されて行くことは当然であり、葬儀も各人各様の価値観に基づくのでしょうが、葬儀に対する知識、見識がほとんど無いためか。その意義について思考することが無いうちにその事態を迎えたのか。それでいいのですか?と想わざるを得ないこともお見受けします。

当山には後継者不要、国籍宗教不問の永代供養墓や樹木葬墓地があり、新たに求められる方々からは『もう少し丁寧に葬儀や仏事を営めばよかった』との声を頂くことがあります。葬儀や仏事の意味がわからず、また、急な事態にどのように対応すれば良いのかわからなかったのでしょう。そのようにいわれる方のほとんどが埋葬・埋蔵にあたって追善供養を望まれ、『よかった。安心しました。』と仰います。
檀信徒の方々には折にふれて葬儀や仏事について説明する機会もありますが、法話会に参加される方々にもお伝えしたいと思考した次第。

日曜法話会の趣旨について簡略にふれた後、プロローグとして、テーマは『9月27日に放送されたNHK「おはよう日本 シリーズ多死社会」』によることを説明。
●プロローグ
2025.9.27. NHKでは「おはよう日本 シリーズ多死社会」「葬儀会社に頼らない弔い」を報道。
神奈川県大磯町の東光院の活動を紹介しながら、「誰もが経験する葬儀について考察。現代は死者の尊厳が護られなかったり、多様性という表現で軽視される風潮がある。葬儀は死者の尊厳を認め、親族が悲しみの中にも良い旅立ちだったと思える儀式でありたい。儀式とは心に思い描く想いをかたちに現したもの。礼儀、行儀、マナーの本質に通じる大切なもの等」を考えさせる内容でした。

●NHK『シリーズ多死社会』とは
NHKの『シリーズ多死社会』は、死亡者数が急増する「多死社会」を迎えた日本の現状と課題を多角的に掘り下げ、視聴者に「死」をめぐる希望や課題を問いかけることをテーマとしています。2010年以降、社会の高齢化が進むにつれて生じる「死」をめぐる課題を多角的に報じており、特定の期間に連続したシリーズとして放送されることもあれば、社会状況の変化に合わせて不定期に特集が組まれていることを解説。
番組が焦点を当てている主なテーマは「終末期医療のあり方。無縁死と社会的孤立。インフラの限界。看取りの体験。葬儀・お墓の多様化」など。番組では「死」の問題を医療や看取りの側面だけでなく、社会全体の構造的な課題として捉え、視聴者が自身の死生観や、社会と人とのつながりについて考えるきっかけを提供することを目指しています。今後も社会情勢の変化に応じて新たなテーマが取り上げられる可能性があることを紹介。

●葬儀会社に頼らない弔い
誰もが葬儀に直面しては混乱することを解説。
『家族の逝去に直面して精神的に動揺している。大多数の人が「どうして良いかわからない・・・(人生で主体的に関わる機会は数度ほど)。かつては、家族親族、友人知人、地域の人々、会社の人々、菩提寺などの指導助言があった。核家族化、家族葬、互助の関係が喪失されている・・・などによる。一般人が葬儀社に依頼する葬儀式は高度成長期から。葬儀のことを検討したり、準備することは「縁起でも無い」とか「失礼」として忌避する傾向がある。知識も心得も準備もないまま葬儀に直面して混乱するのが現実。

続いてそのような状況の中でも否応なく葬送は進められます。そしてその推進役は病院からご遺体を預かる葬儀社ということになるのが一般的です。しかし、葬儀社となじみの有るという方はほとんどいないでしょうし、葬儀社のすべてが透明性が高いわけでもなく、その内実をよく承知して葬儀依頼をすることも難しいというのが現実です。
多くの方はどのように葬儀を営めば良いかが理解できぬまま、はじめて出会う葬儀社の進められるままに故人を葬送してしまうということになりますから困ったことです。それでも故人を荼毘にふさねばならない時間が迫ってきてしまうのです。このような現実からは後になって後悔や愚痴がこぼれるようになるのも仕方がありません。

法話会ではこのような現実から『今ブームの「小さなお葬式・・・」その実態は?葬儀互助会掛け金の意味、本当に経済的なのか?ほとんどの葬儀社は利益優先のビジネス(よほど良心的な葬儀社以外一度きりのおつきあい)?など』を説明。故人の尊厳のため、家族や親族、友人の安心と納得のため、難しい面もありますが葬儀社の選択と葬儀司祭者の選択が大切であることをお伝えしました。

次に報道からは『多死社会を背景に従来の形式的な葬儀ではなく、費用や形式の面で負担を減らしたいというニーズが増加。核家族化や少子高齢化、またコロナ禍の影響もあり、葬儀の小規模化・簡素化が加速。葬儀の準備から実行までを、遺族や近しい人々が中心となり、葬儀社の介入を最小限に抑える、または必要な部分のみをアウトソーシングする新しい葬儀の形が広がりつつある』こと。

さらに『費用を抑える工夫として葬儀社への一括委託を避け、必要なサービス(火葬場の手配、遺体の搬送・安置など)のみを個別業者に依頼し総費用を大幅に削減。通夜、葬儀という二日にわたる葬儀式を「一日葬」として行う。祭壇などの装飾を省き、通夜や葬儀を行わずそのまま「直葬」として火葬するケース。従来の慣習にとらわれず、故人の意向や遺族の想いを反映した、手作り感のあるお別れ会として企画・実行』との報道も紹介しました。しかし、このような葬儀社に頼らない葬送のためには、火葬のルール、手続き、必要な公的書類など、葬儀に関する知識を事前に習得することが必要です。

●最後に大磯町東光院の葬儀活動を紹介。
神奈川県大磯町の東光院は、葬儀社を介さない独自の葬儀サービスを展開。NHKの報道(2025年9月27日放送「NHKニュース おはよう 日本」の「葬儀会社に頼らない弔い」など)で注目。
★東光院の葬儀活動の概要
『東光院の住職は「檀家の方と葬儀社との打合せに同席して、こんなにビジネスライクで良いのか?」との疑問から、「なるべくご家族には亡くなった方と向き合う時間を大切に持っていただきたい」という考えから、約5年前から葬儀社が関わらない葬儀を行っている』と紹介。
★活動の特徴とポイント
①葬儀社を介さない一貫したサービス。
僧侶による一貫対応。専門技術の活用。搬送費用を別途徴収しない。
②費用の大幅な軽減と明朗会計
実費と御布施のみ。(通夜30人、葬儀20人とした場合の総費用は約30万円。)
③寺院を活用した葬儀と寺院の本質的な役割を重視。
東光院が昨年1年間で行った葬儀は55件、檀家数も増加中。「葬儀社に頼らないお寺葬」という独自の取り組みが、地域住民の支持を得て、寺院への関心や帰属意識を高める結果につながっている。葬儀を入り口に檀信徒になる人が少なくないと指摘。
以上、NHKの報道を紹介して10月度の日曜法話会は終了。
※詳細は相武山だよりのウエブ動画をご参照ください。

相武山 山主

2025年10月27日

令和七年度御会式を奉修

残暑の中にも木々の葉がその色を変え、舞い始めてようやく秋の気配となってまいりました。日蓮門下の寺院では秋といえば宗祖日蓮大聖人の御会式。宗祖は弘安5(1282)年10月13日、武州池上の地(現在の東京都大田区池上)で御入滅。末法の法華経の行者である日蓮大聖人への御報恩を申し上げる儀式法要が御会式です。

日蓮門下では久遠の教主釈尊を本尊とする門下と、末法下種の教主である日蓮を本尊とする門下があり、当妙法院は日興門流の寺院ですから、宗祖を末法下種の教主として尊崇する信仰です。その教えと信仰によって法要の意義や行儀も異なるのは当然。他門流では宗祖の御遷化を偲び御報恩申し上げるかたちですから、一般の報恩法要とさほど異なりません。

しかし、宗祖を末法下種の法主と立てる日興門流では宗祖の御入滅は「不滅の滅、常住此説法」と考えます。すなわち、凡身の日蓮は入滅しましたが、その覚られた法理である南無妙法蓮華経は滅することなく、常にこの娑婆世界にあって衆生を成仏へと導く妙法であり、その下種の教主である日蓮大聖人は妙法を受持信行する者と倶に在ると拝するのです。
したがって、その御会式では御遺徳を偲び報恩申し上げるという意味ばかりでなく、末法に南無妙法蓮華経という仏種を下種された御仏と、その存在が永遠であることに心から「ありがたい・・・」と報恩感謝を申し上げることになります。仏種と下種の御仏大聖人にめぐり会えたことと常住を寿ぐ法要であるために、日興門流では古来、挨拶は「おめでとうございます」と交わすことがならいとなっているのです。
また、御会式では宗祖の立正安国論と御先師の申状が奉読されます。倶に、時の為政者に対して法華本門の正法受持をうったえる書状です。ここにも日興門流の信行の有り様が明確に顕現されています。

御会式の御宝前は桜の花などで荘厳されます。これは宗祖の御入滅の時に大地が振動し、初冬にもかかわらず庭にサクラの花が咲いたという言い伝えによるものです。そのため、当山でも夏の終わり頃からサクラの花の準備を始めます。つぼみ、花、葉、それぞれ妙法院や信徒宅などでつくり、9月のお彼岸頃から10月にかけて竹ひごにフローラテープで巻き付けて仕上げます。
フローラテープ利用の発案者は今年の2月に逝去された中澤順子さんです。中澤さんは押し花やフラワーデザインに関心があり、それまで紙テープで巻き付けていたサクラをこのテープに切り替えてくれました。今年はご一緒に御会式を執り行うことができないのが実に残念ですが、お花つくりには常に先頭を切って参加して居られた方ですから、きっと御仏大聖人と倶に霊山からご覧になって喜ばれていることと思います。

妙法院では一月の元朝勤行会から十二月のおさめ御講まで一年を通して年中の行事が執り行われますが、中でも秋の御会式は最も大切にしている法要です。今年の御会式は10月25日(土)午後4時から御逮夜法要。翌26日(日)午後2時から御正当法要を奉修いたします。御逮夜法要の前には御宝前のお飾りをするなど、両法要とも少し時間が長くなりますが、参詣の皆さまには日興門流と自身の信仰をじっくりと見つめる好機になることと思います。
これより一つひとつ丁寧に準備を進め、教区僧侶の臨席も願うこととなります。令和7年度の御会式が無事厳かに奉修できることを願い、妙法院有縁檀信徒の皆さまには家族法友誘い合わせてご参詣くださいますようご案内を申し上げます。

相武山 山主

2025年10月01日

御会式お花つくり

日蓮大聖人御会式の御宝前を荘厳申し上げるサクラの花つくりがはじまりました。8月には緑区の小原さんご夫妻がつぼみを作ってご持参。龍ノ口の法難会では参詣の方々が自宅でお花をつくるために花紙を持ち帰り、みどりの葉っぱは泉区の高橋さんが自宅で用意されました。
23日(火)午前10時からのお花つくりは竹ひごにつぼみをつける作業でした。10月1日の御経日と5日の日曜法話会の後には竹ひごに花と葉をつけて仕上げとなります。
御会式のお花つくりは私たちの宗祖への想いそのものです。御会式に参詣される檀信徒の皆さまが御宝前の荘厳をご覧になって喜ばれることを願っています。

相武山 山主

2025年09月30日

功徳不思議の力

秋の彼岸法要では21日、23日の両日、無量義経の十功徳品の一節を拝読して法話を申し上げました。
無量義経は、説時が仏の得道より四十余年にして『法華経』の直前に設定されているところから、古来『法華経』の開経とされ、結経の『観普賢菩薩行法経』と共に法華三部経と称されています。また、説かれた場所は『法華経』と同じく霊鷲山であり、徳行品・説法品・十功徳品の三品から構成されていることを紹介。

法話では原文
「この経は、よくかくのごとき無量の功徳・不思議の力あって、衆をして疾く阿耨多羅三藐三菩提を成ぜしむ。善男子。汝は、寧ろこの経にまた、十の不思議の功徳の力あるを聞かんと欲するや、いなや」と。大荘厳菩薩の言さく、「願楽わくは聞きたてまつらんと欲す」と。
ー中略ー
有為を楽う者には無為の心を志ざしめ、退心ある者には不退の心をなさしめ、有漏をなす者には無漏の心を起こさしめ、煩悩多き者には除滅の心を起こさしむ。善男子。これをこの経の第一の功徳不思議の力と名づく。」を拝読。

現代文に訳すれば
「この経は、このように無量の功徳や不可思議な力を持ち、多くの人たちを速やかに最高の悟りに導くことができるのである。
良家の子息よ。そなたはこの経がまた十の不思議な功徳を具えていることを聞きたいと思うか、どうか」と。
そこで大荘厳菩薩は次のように申し上げました。「どうぞお願いします。何とぞお聞かせ下さい」と。
すると、仏は次のように説かれました。「良家の子息よ。第一に、この経は、仏の智恵を得たいという心を起こしてない菩薩に、仏道を求める心を起こさせ、また慈愛の心がない者には、慈悲の心を起こさせ、生ある者を殺すことを好む者には、命を尊ぶ心を起こさせ、ねたむ心が強い者には、人の善事を見て喜ぶ心を起こさせ、
物事に強く執着する者には、それを捨てる気持ちを起こさせ、欲深く物惜しみが激しい者には、人に物を施す気持ちを起こさせ、おごり高ぶっている者には、仏の定めた戒律を守る気持ちを起こさせ、怒り憎しみの激しい者には、堪え忍ぶ気持ちを起こさせ、行ずることに怠惰で、なまけ心のある者には、ひたすら励む心を起こさせ、
心が乱れがちな者には、静かな定まった心を起こさせ、あれこれ思い迷っている者には、智恵の心を起こさせ、他の人を導くことができないでいる者には、導こうという心を起こさせ、殺生や盗みなどの十種の悪行をなす者には、殺生など悪行を行わない十種の善行の心を起こさせ、
移ろい行く世間の物事のみを追い求める者には、永遠なるものを求める心を起こさせ、ついつい退く心のある者には、退転しない心を起こさせ、欲の趣くまま生きようとする者には、欲のない清らかな心を起こさせ、多くの煩悩に苦しんでいる者には、煩悩を断尽しようという心を起こさせる。良家の子息よ。これがこの経の第一の功徳不思議の力である。」
となります。

この無量義経を読誦するという信行によって「無量の功徳や不可思議な力を持ち、多くの人たちを速やかに最高の悟りに導くことができる」と説かれ、次にその内容がわかりやすく示されています。
どなたが読まれても理解しやすく、「ねたむ心が強い者には、人の善事を見て喜ぶ心を起こさせ。物事に強く執着する者には、それを捨てる気持ちを起こさせ。怒り憎しみの激しい者には、堪え忍ぶ気持ちを起こさせ・・・」と説かれています。このような功徳は人間としての徳分そのもの。そこには仏道を歩む本質、仏と成る(成仏)その姿が説かれているのです。

仏道はよく難解といわれますが、此処に示された姿に成長して行くことがその目的であることがわかります。またさらには、愚人の成道を認める法華経では、成し遂げられなくてもそのようになりたいとして発心するだけでも仏の道に叶うのです。この言葉は法華経の開教である無量義経の教えですから、法華経にも通じるものです。

法話では「お彼岸の法要に法華経の道場に参詣。法華経要品を読誦され南無妙法蓮華経のお題目をお唱えになり、ご先祖や有縁精霊に追善の志をささげられた方々は、意識していなくても、すべてこの無量義経に説かれているように高く深い功徳を積まれたのですから、その功徳の内容を日々の人生で実感できるよう心を磨いて頂きたい」
とお伝えしました。
※詳細は相武山だよりのウエブ動画をご参照ください。

相武山 山主

2025年09月29日