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相武山 妙法寺 ブログ

豪雪に想う

この冬、日本海側の各地からは雪が多いという報せが届いていましたが、1月にはさらに降雪が増し記録的な豪雪となっています。私は北国の生まれで青年期には札幌市の寺院にも在勤していましたから雪にはひとしおの思い入れがあります。
何ごとにもプラスとマイナス、恵みと負担があるように、雪にも感情を豊かにする情緒ばかりでなく、水資源や空気の浄化、観光資源などの恵みがあります。他方、交通や物流のマヒ、住宅や施設の雪害、生活の混乱、農業被害や経済的負担という厳しい現実も存在します。

今年の豪雪は単なる「強い冬型」というだけでなく、いくつかの悪条件が重なった「複合的な要因」によって引き起こされていると専門家は指摘しています。それは①「日本海の露天風呂化」現象(海水温の高さ)。② 「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」の停滞③偏西風の蛇行と「ラニーニャ現象」に近い状態ということのようです。

新潟県の先輩に電話でお見舞いを伝えたら、『関東の冬はいつも青空が広がっているんだろ~。こっちはどんより曇り空からひっきりなしに雪が降ってるよ・・・』といつものように冬の会話となりました。彼の地は豪雪地帯ですから雪下ろしや除雪も思うようにならず、ドカ雪などで屋根からの雪が地面までついているようです。雪囲いをして建物に損壊が起きないように対策を講じて、できる範囲の除雪をして春を待つという雪国ならではの厳しさです。そのご苦労があるからこそ春の到来の喜びは私たちの比ではないのだと思います。

冬を迎えると日蓮の門弟僧俗の多くは、日蓮大聖人の佐渡や身延山でのご生活に想いを馳せます。ことに僧侶は寒さの中での修行の教誡と励みにしています。生活環境が整った現代でも寒さは辛いものですが、宗開両祖の時代とは比べものにならないほど恵まれていることを識るのです。
日蓮大聖人は『富木入道殿御返事』に
「此の比は十一月の下旬なれば、相州鎌倉に候ひし時の思ひには、四節の転変は万国皆同じかるべしと存じ候ひし処に、此の北国佐渡の国に下著候ひて後、二月(ふたつき)は寒風頻りに吹きて、霜雪更に降らざる時はあれども、日の光をば見ることなし。八寒を現身に感ず。」とお述べです。
現代語訳では
「今は十一月の下旬ですが、相州鎌倉にいた頃は四季の移り変わりはどこも同じであると思っていましたものの、この北国の佐渡の国に来てからの二ヶ月というものは寒風ばかり吹きつけて、たとえ霜や雪が降らない日はあっても、太陽の光を見る日はない。さながら八寒地獄の苦しみを生きながらにして感じている」と理解されます。

法華経を弘通したために佐渡ケ島に流罪となった日蓮大聖人。北国佐渡の厳しい寒さの中、暖房も乏しく食料も満足ではない厳しいご生活は容易に想像ができます。
宗祖の御在世とちがって恵まれた時代に生きる私たちですが、それでも各自の人生にはさまざまな困難があるのも事実。その困難を人生の糧、功徳の源とするのは自らの志です。課せられた問題に愚痴と嘆息だけで向き合うのは実に残念。この冬、日々豪雪とたたかって居られる方々のお姿と心労を想い、恵まれていることを意識し、先師先達の歩みを鏡として信行を深めたいと思います。

相武山 山主

2026年02月01日