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相武山 妙法寺 ブログ

横暴と蛮行の源は三毒

法話会の第二部は「仏教に親しむ」。
現代社会の病理として『拝金主義。ポピュリズム。排他的な覇権主義・・・』などが指摘され、大国のリーダーがなぜ横暴と蛮行に走るのかと問えば、その源は私たちの煩悩である「三毒」に至ります。第二部では現代を覆う「三毒」と倫理の麻痺についてお話しました。

現代の政治や社会を蝕む最大の要因は、仏教的な根本悪「三毒(貪・ 瞋・癡)」の強盛化にあること。特定の指導者が「自国の利益」「経済的繁栄」のみを掲げ、他者を排除する姿は、秩序維持を理由としてもまさに「貪(むさぼり)」の極み。
目先の株価や支持率のために、長年培われてきた国際協調や人権尊重という倫理観を麻痺させ、「勝てば官軍」とばかりに嘘を正義と言いくるめること。これは政治の手法というよりも「精神の荒廃」。異なる意見を持つ者を敵と見なし、SNS等で徹底的に攻撃し合う分断社会は「瞋(いかり)」の世界そのもの。
フェイクニュースに踊らされ、物事の道理(因果)を無視して感情的に熱狂することは「癡(おろかさ)」に他ならない。
と解説。

《日蓮聖人の教えから》
日蓮聖人は『立正安国論』において、人々の心が乱れ、正法(正しい道理)を見失うことこそが、国を破壊する根本原因であると説く。「体曲がれば影ななめなり(体が曲がっていれば、その影も曲がる)」との言葉通り、指導者と民衆の精神が「三毒」に汚染されていれば、そこから生じる社会制度や国家の行く末が歪むのは必然の理と説かれたのです。

自界叛逆難(じかいほんぎゃくなん)
日蓮聖人は、正法が失われた国に起こる災いとして、他国からの侵略(他国侵逼難)と共に、「自界叛逆難」、すなわち同士討ちや内乱の危機を予言。現代の覇権主義的な動きや、一部の民主主義国家で見られる極端なポピュリズムは、まさにこの「自界叛逆」の前兆か。指導者が自らの権力維持のために国民の憎悪を煽り、社会を二分するとき、国を守るはずの「連帯」は崩壊します。

「依法不依人(法に依って人に依らざれ)」
仏教はカリスマ性のある「人」ではなく、普遍的な「法(真理)」を拠り所にせよと説きます。しかし現代は、この原則が逆転し、指導者の人格や発言がどれほど道理に反していても、熱狂的な支持者がそれを盲信する状況が存在しています。
日蓮聖人が幕府権力に対して命がけで諌言したのは、政治が「民衆の平和と安穏」という目的を忘れ、権力者の私物と化した時、その被害者は常に弱い立場の民衆であることを知悉していたからです。倫理なき政治、理性と哲学なき熱狂は、最終的に国家そのものを内部から腐らせ崩壊へと導くことに警鐘を鳴らされたのです。

むすびに
『釈尊は苦悩の源は煩悩であることを明らかにされ、煩悩を断つことによって解脱の安らぎをめざせと説法。末法の法華経の行者である日蓮大聖人は、専ら来世での成道を願う浄土思想や、専ら個人の内面世界を探求する禅思想とは異なり、大乗仏教の精華「法華経の思想」から、現実の社会生活を舞台に仏道を修めることを説かれました。
我欲の競い合う娑婆世界であっても法華経の教えが立てられるならば、この世界も安らかな世界になると立正安国を宣言。争いの源は貪欲、瞋恚、愚痴の三毒。この三毒を南無妙法蓮華経のお題目を唱え、仏道を行じることによって克服すると御教示。』
とのべ、法華経では「人生のあゆみ(幸福と苦悩)のすべてが仏道の修行」と教えていることをお伝えして法話会は終了。
《詳細は相武山だよりのウエブ動画をご参照ください。》
相武山 山主

2026年01月28日