相武山 妙法院のブログです。
11月の日曜法話会は16日(日)。テーマは「世相に学ぶ(出来事のすべてが学び)」でした。当日は執事の興厳房が東京葛飾・常光寺の御会式に参列のため不在。出かける前に動画を撮る設定を教えてもらい、はじめて自分で法話会の動画を収録しました。12月は日曜法話会を開催しませんので今回が令和7年最後の法話会です。
秋の訪れを感じさせる静かな日曜日、「世相に学ぶ(出来事のすべてが学び)」をテーマとして、三つの世相『日本初の女性総理の誕生。交通事故と心筋梗塞。NHK党立花代表逮捕』について参加の皆さんと一緒に考えました。前月の法話会で残された「葬儀のいわれ後編」も予定していましたが、三つの世相についてのお話が長くなりタイムオーバーで失礼しました。
★高市総理誕生の経緯
令和7年10月21日、自由民主党の高市早苗氏が第104代総理大臣に選出。我が国初の女性総理大臣の誕生経緯について。夏の参議院選挙で自民党が敗れて石破総理大臣が辞任を表明。その後、自民党の総裁選、内閣総理大臣選出が実施され、共に高市氏が勝利。日本維新の会と連立を組み少数与党ながら総理大臣に就任したことを説明。
次に「ガラスの天井」を打ち破った高市氏の総理就任は女性が国のトップに立つことを示す強力なロールモデルとなり、さまざまな分野で女性が活躍するための環境整備を加速させる効果が期待されていること。また、遅れが指摘されてきた日本のジェンダー・ギャップ指数、中でも政治分野の評価を改善する可能性を秘めていることを説明。
★「見えない偏見」と格差の現実
女性総理の誕生という明るいニュースの一方で、社会に根深く残るジェンダー不平等の現実について、「女性らしく」あるいは「女性なのに」といった、目に見えない古い固定観念や偏見の存在が指摘され、女性は男性よりも困難を来すことがあること。また、日本は先進国と言われながら、ジェンダー平等指数においては世界水準を大きく下回る評価を受けている実態を紹介。これは、依然として多くの分野で女性の活躍が阻害されていることの証左と解説。
★ジェンダー平等達成に伴う課題と摩擦
ジェンダー平等の実現は社会の基本的な構造に深く関わる変革。夫婦同姓や戸籍、家の継承や家父長制など、既存の権力構造や社会のあり方を大きく変えることが想定されます。このような変革に対して「日本の伝統や日本らしさ」を守ろうとする議論との間で伝統との摩擦が生じる可能性について言及しました。
さらに日本は長時間労働などを基盤とした組織への忠誠心や組織のルールを重視する文化が存在。仕事と家庭の両立が厳しく、マイノリティを排除しやすい傾向にあって、このような文化自体がジェンダー平等実現の妨げとなっていることを解説。また、組織が危機的な状況にある時に限って女性がトップに選ばれ、短期間で交代させられやすいという「ガラスの崖」現象のリスクも説明。
★「アンコンシャス・バイアス」(無意識の偏見)
ジェンダー格差の根本原因といわれるのが「アンコンシャス・バイアス」(無意識の偏見)。多くの人が「自分は男女平等だと思っている」にもかかわらず、無意識のうちに性別に基づく固定観念を持っています。
「男らしく振る舞うべき・・・。男性は感情的になってはいけない・・・」。「女性らしく優しくあるべき・・・。女性はきめ細やかな仕事に向いている・・・」など。
こうした無意識の思い込みが、性別による役割分担を固定化した結果としてジェンダー差別を生み出しています。真のジェンダー平等を達成するためには、この無意識の偏見に気づき、社会全体で意識を変革していくことが重要な課題となることを解説。
★求められる具体的な成果の達成
『高市氏の総理就任は女性が権力のトップに立つという画期的な出来事。高い支持率が国民の希望を示している。女性総理の誕生だけでも我が国では大きな出来事。しかし、男女の別なく政治はさまざまな意味でその成果が問われる。成果は現実具体性を問うもの。そこに男女の差別はない。新総理には新たな時代の扉を開いたことを喜ぶ多くの人々を失望させない活躍してほしい。すでにその言動には風波が起きている(※台湾有事発言から日中関係の混迷)』と所見を述べて一話目の「世相に学ぶ」を結びました。
※詳細は相武山だよりのウエブ動画をご参照ください。
相武山 山主
2025年11月25日