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相武山 妙法寺 ブログ

本格的な女性活躍時代の幕開けか

10月21日、自由民主党の高市早苗氏が第104代総理大臣に選出されました。我が国初の女性の総理大臣の誕生です。夏の参議院選挙で自民党が敗れて石破総理大臣が辞任を表明。その後、自民党の総裁選、内閣総理大臣選出が実施され、いずれも高市氏が勝利。日本維新の会と連立を組み少数与党ながら総理大臣に就任したのです。

戦後、基本的人権が憲法で認められ男女平等がうたわれて久しく、すでに各分野において女性の進出はめざましいものがあります。それでも性差別は現実に存在し、その上、眼には見えない古くからの因習や思考にとらわれる向きも多く、女性であるが故に男性よりも困難を来すこともあるように思います。先進国といわれながらジェンダー平等指数が世界水準を大きく下回る評価がその実態を示していますが、それでも志の高い女性が奮闘されてそれぞれの分野で殻を破ってこられました。
《ジェンダー平等と女性の活躍》
高市氏の総理就任は「ガラスの天井」を破る快挙であり、女性が国のトップに立てるという強力なロールモデルを示しました。これにより、特に若い女性や次世代の女性政治家に対して、「自分にもできる」という政治参加やキャリアアップへの意欲を高める可能性があり、また、国のトップが女性になることで、さまざまな分野において女性の活躍がさらに発揮されやすくなることでしょう。さらには日本のジェンダー・ギャップ指数(特に「政治」分野)の改善につながる可能性があり、国際社会における日本のジェンダー平等への取り組みの進展を示すことにもなります。
他方、組織が危機的な状況にある時ほど女性がトップに選ばれやすく、短期間で交代させられやすい「ガラスの崖」現象のリスクも指摘されます。女性の活躍を真に促進するには、長期的な社会構造と環境の改革が必要不可欠です。
《変化には苦労が伴う》
ジェンダー平等は既存の権力構造や社会のあり方(夫婦同姓、戸籍や家の継承など)を大きく変えることを意味するため、「日本の伝統や日本らしさ」を守ろうとする意識との間では摩擦が生じることもあります。我が国は欧米のように個人を基盤とした社会とは異なり、組織への忠誠心や組織のルール(長時間労働、転勤など)を優先するという文化があり、家庭との両立が難しい女性やマイノリティを排除しやすい傾向にあるといえるでしょう。
また、多くの人が「自分は男女平等だと思っている」にもかかわらず、無意識のうちに性別に基づく固定観念(アンコンシャス・バイアス)を持っていることがあります。例えば「男らしく」「女らしく」とか「女性はきめ細やかな仕事に向いている」「男性は感情的になってはいけない」といった無意識の思い込みです。このようなアイコンシャス・バイアスもジェンダー差別を生み出していることを識らなければなりません。
この固定観念にも世代間のギャップがあります。若い世代(特に10代・20代)では、「男性の方が優遇されている」と感じる女性の割合が依然として高いものの、性別役割分業意識に「賛成」する割合は明らかに減少しており、意識は大きく変化しているといえるでしょう。

時代は常に変化して止みません。高市氏の総理就任は女性が最高権力を持つことができるという点で、日本の歴史における画期的な出来事。これは多くの女性にとって希望と励みとなることでしょう。しかし、その影響を持続的かつ実質的なものにするためには、象徴的なトップの誕生に留まらず、具体的な成果の達成が求められます。
主義主張のことなるものもありますし、公約の満額回答などは求めませんが、新総理には新たな時代の扉が開かれたことを喜ぶ多くの人々をがっかりさせないように活躍してほしいと思っています。私たちの信仰する法華経の最も優れた教えは「すべての人は差別なく平等である」という思想です。高市総理の登場が新たな時代の幕開けとなることを願っています。

相武山 山主

 

2025年11月01日