相武山 妙法院のブログです。
令和7年度当山の御会式は久しぶりに降雨に恵まれての御正当法要となりました。昨日から続く降雨でしたが、予報よりは穏やかな慈雨という趣でした。法要は午後2時からですが、1時間ほど前から世話人有志の方々が参集。受付や司会進行など法要の準備にあたり参詣者を迎えました。
参詣者が多い法要のときには駐車場の配置がいつも心配ですが、縦列駐車に協力頂き駐車場内に20台ほどが収まり、また、境内の横に数台停めるように誘導できたので、ぎりぎりの対応ですが安心しました。これからも参詣者の多いときには縦列駐車にご協力頂きたいと思います。
参詣者が本堂にほぼ着席された13時50分、司会進行の阿部さんによって御会式の意義についての説明。儀式や行事に臨む場合、その意義を理解しているか否かで参列者の心の持ちようがちがいます。日蓮門下にとって宗祖の御会式が大切な行事であり、ことに日蓮大聖人を末法下種の法主と拝する富士日興門流の僧俗にとっては、御会式の深い意義を確認できることは貴いことです。恒例となった法会の説明ですが、この説明によって参列者は威儀を正して法会に臨むことができます。
開式の辞に続いて教区内外の僧侶5名が着座。唱題裡に出仕鈴が打たれて導師が入堂。参列者唱題の裡に導師が御宝前に進み仏祖三宝尊への献膳。その後、如法に法華経要品読誦、寿量品にて献香、自我偈の前で磬が打たれ、鈴座による日有上人申状奉読、導師による立正安国論の奉読、臨席僧侶による御先師の申状奉読と次第。自我偈の読経は訓読で行い、御報恩の唱題を申し上げました。
布教講演は慧光院住職の坂上純興師。坂上師は日蓮大聖人の御生涯をわかりやすく解説。『末法の法華経の行者として、大乗仏教の真理を法華経に見いだされた宗祖は、一切衆生救済の道は南無妙法蓮華経のお題目にあると顕示され、そのためにさまざまな厳しい法難に向き合うことになりました。しかし、命におよぶ艱難辛苦にさえ一歩も退くこと無く、ご入滅のその日まで御化導につとめられました。御会式はその法華経の行者の「滅不滅・常住此説法」をお慶びする法要です。門弟の私たちは仏縁を大切に、しっかりと仏道に精進して行きましょう』と語り、講演とされました。
続いて、新倉講頭が挨拶に立ち、『すばらしい日蓮大聖人の教えに巡り会い、信心修行ができることに感謝して、これからも菩提寺妙法院を外護し、倶どもに仏道に励みましょう』と述べました。
次に住職挨拶。『御会式は私たちの信仰の意義を確認する好機。他宗他門と日蓮大聖人・日興上人の教えとのちがいをしっかりと意識して、南無妙法蓮華経のお題目を自分自身がどのように理解しているかを自心に問いかけながら、充実した人生を歩みましょう」とのべました。
その後、唱題の裡に講中世話人による「お花くずし」。御宝前を荘厳していたサクラの花が崩され、司会の閉式の辞をもって御正当法要は終了。
参詣者は受付にてサクラの枝を頂いて和やかに帰路に着きました。令和7年の御会式は干天の慈雨ならぬ末法下種の法主の大きな慈雨を感得するものでした。法会には普段都合によって諸行事に参詣できない檀信徒の方々も参詣。何より中区の坂上さん、静岡の小田さん、川崎の鈴木さんなど高齢と体調不安のある方々が、ご家族縁者の介助を得ながら参詣され、とてもうれしく思いました。御会式に参詣できたことを素直に悦ばれる皆さまのお顔は清々しく気高いものでした。
相武山 山主
2025年10月30日