相武山 妙法院のブログです。
妙法院には三師塔の裏手で境内を見下ろしている少し大きな銀杏の樹があります。当山に移植してから15年ほどになる樹ですが、初夏の新緑や秋の黄葉では境内を引き立ててくれる存在です。ただ、黄葉後の大量の落ち葉の片付けには手間がかかります。
2月6日、冬枯れで葉を落としているのを好機として、庭師の方に思い切って裾刈りをしてもらいました。下から見上げているとそれほど多くの枝が伸びているとは思えませんでしたが、作業を終えると軽トラック3~4台分もの分量がありました。枝をはらって銀杏はすっきりしましたが、上部で枝分かれしている箇所は次回の作業となります。
境内の樹木で大きな課題は墓苑下の緑地帯にある大きな樫の木です。緑地帯には開発当時かなりの高木がありましたが10本ほどを残して伐採しました。多少残しておいた方が里山の風情のためにも良いのではと考えたためです。しかし、9年ほど前に突然その内の1本の樹が倒れて、下の道路を塞ぐという事故がありました。幸いけが人もなく事故にも至りませんでしたが、とても素人が対処出きることではないので、近在の業者の方にお願いして撤去搬出してもらいました。
その後、残った高木の伐採処理を思案していましたが、やはり財源の面で難しく時が流れて行きました。いつ頃になったら対処できるかな~と悩んでいたとき、遠方のあるご信徒が相武山だよりをご覧になり、ある程度の撤去作業とその経費の負担を申し出てこられました。当時、高木伐採作業を当山のご信徒にはかることはできない状況でしたから、実に有り難いお申出でした。お陰様でその志によって緑地の7割の高木を伐採処理することができました。
さらにその後、5年ほど前に当山のご信徒によって、緑地の整備をして頂きましたが、最も大きい高木とその周囲の樫の木は残りました。大きな樫の木は倒木の危険があり、そのときは事故も想定されますので、この春から初夏にの頃には何とか対策を講じたいと考えています。
当山はささやかな堂宇に狭い境内という法華の道場ですが、それでも堂宇や境内を維持管理するのは容易ではありません。しかし、法華経と日蓮大聖人の教えを護り伝える寺院としての誇りをもち、堂宇境内の整備も仏道荘厳の一環と心得てこれからもご信徒と倶に精進していきたいと思います。
相武山 山主
2025年02月26日