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相武山 妙法寺 ブログ

忘れてはならぬこと

3月度の日曜法話会は3月12日の開催。
世相のテーマは「忘れてはならぬこと」、『東日本大震災から12年』でした。
はじめに「仏教は現実直視であり神秘主義や不思議世界には浮遊しない。あらゆる事物、事象は私たちの生活や人生と無縁なるものではない。大乗仏教の精華『法華経』では諸法は実相と説いている。起こる事象はすべて学びの対象である」ことから、法話会では世相を仏教の視点から述べていることを説明。

テーマを「忘れてはならぬこと」として、3月11日が東日本大震災から12年となることから、原子力発電所事故を中心に所見をお伝えしました。
誰もが知る概要ですが未曾有の大災害として「2011年(平成23年)3月11日14時46分頃、M9.0の東日本大震災が発生。東北地方から関東におよぶ12都道府県で地震と火災、大津波によって甚大な被害。死者行方不明者22,212名。社会、経済、生活に甚大な被害。深刻な原子力発電所事故が発生」を解説。

また、「大災害は自然災害と人的災害の両面におよんだ。人類は災害から多くのことを学んできた。復旧、復興の問題点も時間と倶に露わになったこと」も補足説明。
さらに、今年が仏教的には物故者の13回忌法要が営まれることから、連日、メディアではさまざまな視点(鎮魂の日、被災状況の記録と記憶、被災者の苦悩と心理、地域や社会、行政や経済、復旧と復興、自然災害か人的災害か、未来への展望・・・)からの報道を紹介しました。

今回の法話会のメインテーマとなる「原子力発電所事故」について、概要から現況まで限られた時間ではありましたがNHKなどの資料を参考に説明。
学ぶべきこととして「原発事故の深刻さを忘れてはならない。地球(宇宙)も一つの生命体。そのはたらきは人智を超えている。自然災害は享受せざるを得ないが人災は避けなければならない。近視眼的な解決ばかりに走らない。災禍を学びにする覚悟と智慧が大切。予想される災禍(首都直下型地震、東南海トラフ地震、富士山の噴火等々)に備えよう。」をお伝えしました。

二部の「仏教に親しむ」では春のお彼岸の前なので「お彼岸のいわれ」について。
お彼岸「春分・秋分を中日として,その前後おのおの3日にわたる1週間を〈お彼岸〉と称し,この期間に寺院では彼岸会という法会を行い,信者は寺に参詣し,説法を聴聞,また墓参などをする。このような習俗はインド,中国にもみられず日本にしかない。」を紹介。その歴史は「日本後紀」から大同元年(806)三月を初見とすることを説明。
お彼岸は仏道にふれて功徳を修めるときであることをお伝えしました。
今号では紙面の都合で簡略な報道となりました。
《詳細はウエブ動画をご覧ください》

相武山 山主

2023年03月29日