相武山 妙法院のブログ

相武山 妙法院のブログです。

相武山 妙法院

  • HOME
  • 相武山 妙法院
  • お知らせ&行事案内
  • 道の心得
  • 法話会
  • 墓苑・永代供養墓
  • 自然に親しむ
  • 交通のご案内
  • ブログ
  • サイトマップ

045-442-7688

  • ご相談について

〒241-0806 横浜市旭区下川井町1590-1

相武山 妙法寺 ブログ

龍口法難会を奉修

9月12日(日)午後1時から龍口法難会を執り行い、参詣の皆さまと倶に勤行・唱題、御報恩謝徳を申し上げました。文永8年9月12日の龍口法難は法難重畳のご生涯であった日蓮大聖人にとっても、時の為政者によって斬首されようとした最大の法難です。この法難は末法の法華経の行者を自任される宗祖にとって、崇高な宗教的体験であり、末法下種の地涌の菩薩、上首上行菩薩との自覚に至る貴重な法難でした。

 宗祖はこの法難について後に遺された御書においてさまざまに述懐されています。門弟である私たちはその御書を拝読して宗祖の胸中を推し量りますが、この法難は宗祖が末法の法華経の行者であることを明示し、法華経と宗祖が一体となったことを証明していることを知るのです。
法難の後、宗祖は佐渡に流罪されますが、佐渡では開目抄、観心本尊抄等の重要法門を著述され、さらに末法の衆生のために妙法曼荼羅本尊を図顕されます。龍口法難から佐渡流罪の時代は宗祖にとって大きな宗教的転換点でありました。

法要後には三沢抄を拝読しての法話。
「法門の事は、さど(佐渡)の国へながされ候ひし已前の法門は、ただ仏の爾前の経とをぼしめせ。ー 略 ー 而るに此の法門出現せば、正法像法に論師人師の申せし法門は皆日出でて後の星の光、巧匠の後に拙きを知るなるべし。此の時には正像の寺堂の仏像・僧等の霊験は皆きへうせて、但此の大法のみ一閻浮提に流布すべしとみへて候。各々はかかる法門にちぎり有る人なれば、たのもしとをぼすべし」を拝読。

 始めに三沢抄について「御書システムの解題」からの解説。御書の解題とは当該御書についての説明で、宗祖の直筆が残っているか否か、真書か偽書か真偽未決の書か、いつどこでだれに宛てた御書かなどが解説されています。
その後、龍口法難から佐渡流罪について略述し、拝読本文についての解説。「法門の事は、さど(佐渡)の国へながされ候ひし已前の法門は、ただ仏の爾前の経とをぼしめせ」という宗祖のお言葉の重要性をお伝えしました。
また、富士日興門流では龍口法難を宗祖の発迹顕本と拝していることを併せてお伝えしました。

相武山 山主

2021年09月30日