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相武山 妙法寺 ブログ

パラリンピック大会の開催

9月12日(日)は9月度の日曜法話会。
法話会のテーマは「秋のお彼岸 ー法華経は現当二世の安らぎー」でしたが、世相に思うのテーマは「東京2020パラリンピック大会開催」。オリンピックに引き続いて8月24日から9月5日まで開催されたパラリンピックについて皆さんと一緒に考えました。

 期間中、障害をものともせずに力強く競技されるアスリートの躍動がメディアを通じて連日報じられました。心身の障害を乗り越えてチャレンジする姿にはふれた方のすべてが感動を覚えたことでしょう。私もその一人です。オリンピックの躍動のすばらしさとはひと味違う感動でした。各アスリートの背景や努力を知るとさらに感動が深まります。

法話会でははじめに日本パラリンピック委員会の公式HPを参照してパラリンピックを解説。そこでは「パラリンピックが重視する4つの価値」として、《勇気》マイナスの感情に向き合い、乗り越えようと思う精神力。《強い意志》困難があっても、諦めず限界を突破しようとする力。《インスピレーション》人の心を揺さぶり、駆り立てる力。《公平》多様性を認め、創意工夫をすれば誰もが同じスタートラインに立てることを気づかせる力
。を紹介しました。

大会開催の意義についても「さまざまな障がいのあるアスリートたちが創意工夫を凝らして限界に挑むパラリンピックは、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場です。すなわち、共生社会を具現化するための重要なヒントが詰まっている大会です。また、社会の中にあるバリアを減らしていくことの必要性や、発想の転換が必要であることにも気づかせてくれます。」と紹介しました。

パラリンピックからの学びについては「障害者とは?」との問いから、障害には身体障害、知的障害、精神障害の三種あることを学び、次に、障害を正しく理解するためには「もし自分が突然目が見えなくなったら・・・。もし自分が突然耳が聞こえなくなったら・・・。もし突然自分の手足が自由に動かなくなったら・・・。もし突然自分の精神が不安定になったら・・・。」と自分の身の上に置き換えて考えることが大切であることをお伝えしました。

続いて「すばらしいチャレンジ精神」と「多様性を認める社会の実現に努めよう」と述べ、結びに仏教では「あらゆるものは縁起として在る」と観ることを教えていることから、「障害者も縁起の理法によって障害者となっている。縁起によれば今日の健常者も明日健常者であることはまったく保証されていない。すべての人は障害者予備軍といえる。今健常者であるといっておごる心を持つことは実に愚か。明日は我が身と心得て障害者の方々に慈愛の心で接する」ことが大切と申し上げました。

相武山 山主

2021年09月28日