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相武山 妙法寺 ブログ

降り続く雨のお盆

14日はご案内のとおり午後1時より盂蘭盆会を執り行いました。前日13日の宗祖御講と翌日の15日の戦没者追善法要もありますので3日間にわたるお盆となります。昨年から「コロナ禍で参詣できませんので・・・」として、郵便による御供養や塔婆供養も多くなりました。檀信徒の方々にお参り頂けないのは実に残念なことで、早くコロナ禍が収束することを願うばかりです。

それでも15日の戦没者追善法要と盂蘭盆会を中心とした一週間ほどは、三々五々墓地や永代供養墓の樹木葬や久遠廟にお参りされる方も多く、さほど広くない境内も朝方から夕刻まで参詣者が居られて、ささげられた御香が雨の中でも境内の外にまで薫じていました。
御宝前と精霊檀に供物をおそなえした盂蘭盆会では参詣の方々と心をこめて読経・唱題。読経中には塔婆を建立した精霊壇に進み、各家有縁精霊への追善のため御焼香しました。

 法要後には7月の盂蘭盆会同様『盂蘭盆御書』の冒頭を拝読。
「盂蘭盆と申し候事は、仏の御弟子の中に目連尊者と申して、舎利弗にならびて智恵第一・神通第一と申して、須弥山に日月のならび、大王に左右の臣のごとくにをはせし人なり。此の人の父をば吉懺師子と申し、母をば青提女と申す。其の母の慳貪の科によて餓鬼道に堕ちて候ひしを、目連尊者のすくい給ふより事をこりて候。 ー 略 ー
仏説いて云く、汝が母はつみふかし。汝一人が力及ぶべからず。又多人なりとも天神・地神・邪魔・外道・道士・四天王・帝釈・梵王の力も及ぶべからず。七月十五日に十方の聖僧をあつめて、百味をんじきをととのへて、母のくはすくうべしと云云。目連、仏の仰せのごとく行ひしかば、其の母は餓鬼道一劫の苦を脱れ給ひきと、盂蘭盆経と申す経にとかれて候。其れによて滅後末代の人々は七月十五日に此の法を行ひ候なり。此れは常のごとし」について解説。目連尊者の優しさとその母青提女の餓鬼の姿から、人としての生き方を考えることが仏道であることをお伝えし盂蘭盆会の法話としました。

法話の中ではコロナ禍の感染拡大と対応についての所見を述べ、また、翌日が終戦記念日であることから戦争犠牲者への追善供養の大切さ、戦争と平和、基本的人権と自由、民主主義について皆で考える一日としようとお伝えしました。

 

相武山 山主

 

2021年08月31日