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相武山 妙法寺 ブログ

池上兄弟のご信心

8月のお盆の入りは13日、明けはいつものように16日でした。今年の横浜はお盆の前から天気がぐずついていましたが、12日から17日までは雨が降り続き、夏らしい青空を見ることがありませんでした。この時季、雨が降ることは珍しいことではありませんし、稀に台風も来ますが、6日間も降り続くことは近年記憶にありません。今年は雨のお盆という印象でした。

行事予定では13日(金)午前10時から久遠廟、11時からは樹木葬墓地での盂蘭盆供養を執り行う旨、ご案内しました。朝からの強い雨でしたから、参詣者がいなければ小雨になってから、午後の法要の後にでもお参りしようと考えていましたが、佐藤さんと柴さんが豪雨の中態々お参りになられたので、塔婆を建立した久遠廟にてご一緒にお参りしました。香華を捧げわずか15分ほどのお参りでしたが記憶に残るお参りとなりました。

13日はお盆の入りですが、日蓮門下僧俗にとっては月例の宗祖への御報恩講の日。御宝前にて仏祖三宝尊への献膳を申し上げ、如法に読経・唱題。参詣者と倶に日蓮大聖人への御報恩を申し上げました。お盆の入りでもありますので、塔婆を建立した精霊壇にもお膳と供物をお供えし、各家有縁精霊への追善御回向を申し上げた次第。

法要後には池上兄弟に与えられた『兄弟抄』の末文を拝読。
「其の上、摩訶止観の第五の巻の一念三千は、今一重立ち入りたる法門ぞかし。此の法門を申すには必ず魔出来すべし。魔競はずば正法と知るべからず。
第五の巻に云く「行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競ひ起こる。乃至、随ふべからず畏るべからず。之れに随へば将に人をして悪道に向はしむ。之れを畏れば正法を修することを妨ぐ」等云云。此の釈は日蓮が身に当たるのみならず、門家の明鏡なり。謹んで習ひ伝へて未来の資糧とせよ。    ー 略 ー
始めは信じてありしかども、世間のをそろしさにすつる人々かずをしらず。其の中に返りて本より謗ずる人々よりも強盛にそしる人々又あまたあり。在世にも善星比丘等は始めは信じてありしかども、後にすつるのみならず、返りて仏をぼうじ奉りしゆへに、仏も叶ひ給はず、無間地獄にをちにき。此の御文は別してひやうへの志殿へまいらせ候。又太夫志殿の女房・兵衛志殿の女房によくよく申しきかせさせ給ふべし。きかせさせ給ふべし」

兄弟抄の概要を『御書システム』の解題から
「本書は池上兄弟の兄大夫志が父親から勘当された折、弟兵衛志が兄に従って法華信仰を貫いたことに対する称賛と激励の書である。長文であり且つ「夫れ」で始まるところ重要書たることを示しているが、その形式はあくまで書状である」と紹介。

拝読の御文については
「儒家の小事においてすら是の如くであるから、『法華経』の信仰を成就するのが困難であることは当然のことであるとして『止観』の「三障四魔紛然競起」の文が示され、各々二人も穏士・烈士の如く頑張るよう激励されている。また、それぞれの女房に対しても、夫婦一体となり、たとえ夫が信仰を捨てようとしたとしてもそれを命に代えて諫め、信仰を成就して竜女の跡をつぎ、末代悪世の女人の成仏の手本を示すよう激励されている」
と紹介。

池上宗仲・宗長兄弟は宗祖御在世の強盛な壇越。兄の宗仲は法華経信仰のために父より勘当を受けますが、兄弟・夫婦が合力して法華経信仰を貫徹。やがて父からの勘当も許され、その後、両親や一族を法華経への信仰に導かれました。
宗祖は弘安5年(1282)9月、湯治のために身延山から常陸の湯に向われましたが、その途次、10月13日池上邸において遷化されました。現在の大田区池上の池上本門寺は宗仲が開基檀越。池上家の子孫は兄弟の信仰を承継して現在も池上本門寺をお護りしていることもお伝えしました。

仏教の信仰を貫くことはさまざまな仏典や宗祖の御書に明示されているようにけっして容易なことではありません。仏教に発心する人は多くても生涯かけてその道を歩み、現当二世に仏法の功徳を積むことは難しいことです。宗祖は「受くる(発心)はやすく、持(たも)つは難(かた)し、さる間成仏は持つにあり」とご教示です。私たちも池上兄弟とその子孫の信仰を手本に仏法の受持と法燈相続に努めて行きたいものです。

相武山 山主

2021年08月30日