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相武山 妙法寺 ブログ

コロナ禍に遭遇して

8月の日曜法話会は8日。前日までの天気予報では台風10号の接近が報じられていたため、どなたもお出でにならなければ自然に中止となるのですが、強い風雨にめげることなくなんと5名の方が参加されました。求める意志に敬意を払うばかりです。

法話は7月の法話会「社会の安寧を願う立正安国論、 大乗仏教の精華 法華経の実践」の続きでした。前回はレジメの「立正安国論と日蓮の思想」までを解説。安国論の内容と奏上、当時の歴史書から具体的な自然災害などを調べ日蓮の主張を学びました。今月はレジメの続きとなる「大乗仏教の特徴とその実践。個人の平安は社会の安寧から。」についてのお話です。

【爆発的感染】
法話会ではいつも世相を取り上げて参加者の方と社会の有り様を一緒に考えていますが、今月の世相は「新型コロナの感染拡大とオリンピックの開催」でした。レジメに「はじめに」として話の要点を明示しておきましたので以下のながれで所見を述べた次第です。そのベースには我が家がコロナ禍に遭遇した現実がありました。

まず7月中旬頃より関東の一都三県を中心に全国的な感染爆発の様相にあることを確認。この日までに昨春からのコロナ禍による国内感染者はおよそ100万人、死者は15,000人。後遺症に悩む患者も少なくなく、社会的困窮者も急増しているのが現状です。頼みの綱のワクチン接種も5月中頃から漸く進んできましたが、7月に入ると提供も接種も政府の見通しどおりにはならず停滞気味。ワクチン接種を希望しながら受けられない方々の不安は丁寧な説明もないので増加しています。

8月に入ると東京都では4,000人~5,000人。神奈川県でも2,000人を超え、大阪や沖縄なども従来とは異なる急拡大ぶりで、全国の1日の感染者数は15,000人を超過。これまでの感染者の数とは比較にならず爆発的と表現できるものです。ワクチン接種も進められ、各地で緊急事態宣言やまん延防止措置も講じられているのに、どうして?と思わずにはいられません。
宣言や措置にも慣れてしまってあまり効き目はないのでしょう。現在の法的立て付けでは種々制約があるのでしょうが、緊急事態なのですから一時の欧米などのように、やはり強い規制をかけて一度封じ込めてから、社会経済活動を再開する方が懸命ではないかと考えるのは素人の浅知恵なのでしょうか。

【コロナ禍に遭遇して】
このような世相の中、我が家もコロナ禍に遭遇してしまいました。寺内の徹底消毒や関係者のPCR検査、その他感染防止の処置を確認。また、予定されていた法事を延期して頂くなど一部の方にご迷惑もおかけしました。幸いにも厳しい事態には至らず現在は落ち着いていますが、その対応を通じて実感したのは我が国のコロナ禍の現状がとても深刻だということです。

保険所もパンク状態のようで、首都圏では容易に相談したり連絡することができず、電話をかけてもなかなか通じません。症状が出ればPCR検査は受けられますが、不安を感じる人がすぐに受けられるという状況でもないようです。コロナ患者の隔離施設も十分確保できないため、政府は重症者以外は自宅療養という発表です。
医療施設やその関係者の方々も頑張っておられますが、病床も他国より多いといい、医療の水準も高いといわれる我が国で、入院ができずに不安に陥ったり、現実に入院できずに重篤化した方や亡くなられた方も出ています。また、一般医療にも影響が出ていますからふだんであれば入院治療ができる方も不安を覚えています。

中国を発生源として昨春から世界中に拡散した新型コロナウイルスは、まさにパンデミック。多数の人々の命を奪い、世界中を不安に陥れて経済社会活動を停滞させています。その発生からすでに1年と7ヶ月が経過しました。世界中でそれぞれの力量に応じて懸命に対応し今日に至っていますが、ワクチン接種が進んでも変異株が猛威をふるい今に収まる気配はありません。

他国のことはともかく、先進国といわれる我が国の現状に少なからずがっかりしているのは私ばかりではないでしょう。昨秋に少し感染が落ち着くと現政権はgo toトラベルなどで拙速に経済の活性化を急ぎ、そのためか意識の集中を欠いて歳末には緊急事態宣言を発出することになりました。その後も、感染拡防止や検査の充実、隔離施設の拡充や医療体制の整備、さらには緊急事態対応の法的整備など、市民の安全と健康をまもるべき事案が具体的に対応されることはなく現在に至っています。

人の命は無常ですから私もいたずらにコロナばかりを怖れているわけではありません。世の中では軽い風邪などが原因であっという間に命を落とす人もいます。コロナよりも他の病気で最後を迎える方の方が多いことも事実です。怪我や事故など予期せぬ災害で突然落命することがあるのも人生です。しかし、突然大切な家族や友人を失えば愕然としてショックを受けるのは当然の人情というもの。

昨年来のコロナ禍を見ていると多くの罹患者が急変して逝去と報じられています。罹患しても手を尽くして死を迎えるなら、多くの方が諸行は無常、誰人も生老病死は免れないと理解されることです。家族がコロナに罹患してドキッとした私も同様です。いつも明るく物事に屈託のないいい加減な息子は、肺に既往症があったこともあり、高熱を出して苦しんでいましたが、検査の結果コロナと診断されました。かなり苦しかったのかいつも「大丈夫、大丈夫、・・・」という本人が「入院したい・・・」と叫んでいました。しかし、医師の詳細な診断を受けることもないまま「まだ、入院しなければならない症状ではありません」ということで、自宅待機からホテル隔離となりました。しばらくして日常を回復することはできましたが、私たち家族には「急変」の二字が脳裏をよぎりました。

何ごともそうですが当事者、体験者でなければわからないことがあるものです。未知のウイルスが突然感染拡大したのですから、どのようにすぐれたリーダーでも適切な対応を速やかにとることなどできません。また、国から地方まで行政や医療に関わる多くの方々が努力していることも承知しています。その上で、1年半以上もたってこの現状で良いのかと疑問をもっていることをお伝えし、緊急事態であるから与野党合力して法的整備と具体的対策を講じて、国民の安全と安心をはかってほしいと希望を述べました。

相武山 山主

2021年08月27日