相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

見ていて惚れぼれするほど

里山のような自然環境に恵まれた当山では緑の管理に手間暇がかかります。何ごとにもプラスの面とマイナスの面があるように、四季折々の自然を楽しめるということはそのために緑を管理しなければならないということに他なりません。毎年ぐんぐんと伸びゆく樹木と枝葉、抜いても抜いても生えてくるたくましい雑草、当然ながら管理責任者となる私や興厳房の労力をかなり消費します。年間を通して檀信徒の方々にも作務へのご協力を頂くゆえんです。

来年は日蓮大聖人のご生誕800年、当山開創40周年という佳節を迎えることから、小手先ではなく長期的対策を検討して、管理しやすい環境整備を調えようと考えていました。そんな折りにとても強力な応援団が登場。墓苑周囲のレッドロビンや樹木葬墓地の周辺、墓苑西側の雑木林、駐車場周囲と、管理が行き届かず見苦しかった境内樹木を伐採整備し、師走の中旬には樹木管理の過半が終了しました。
本堂の屋根に今にもとどきそうなソメイヨシノもすっきりとした樹形となりました。

師走のおさめ御講に参詣の皆さまからは「明るくなりましたね・・・。すっきりしましたね・・・。倒木のおそれがなくなりましたね・・・。谷戸越しに市民の森が見えるようになりましたね・・・。春のサクラが楽しみですね・・・」との声を頂きました。

境内が整備され法華経の道場が荘厳されることは寺院を護る者としてとてもうれしいことです。「信は荘厳から」といわれますように、信仰の世界が厳かであることは信仰する者にとってこの上ない歓びであり、人々を仏法信仰へと導くよすがとなります。これからも檀信徒有縁の方々と倶に境内の清浄さを心がけて行きたいと思っています。

強力な応援団とは中区の合摩清さんご夫妻です。ご夫妻は11月22日にお母さまの13回忌法要のため親族の方々と参詣されました。久しぶりでしたので法要後に親しく話を交わした後、工務店を経営していて、基礎工事や外構整備などに知識と実績のある方でしたので、「境内整備や樹木の伐採などについて教えて頂きたい」とお願いしました。
すると二つ返事で了解の上、「もう定期の仕事はしていないので時間は自由になりますし、しばらく参詣もしていませんでしたから奉仕で協力させてもらいます」と望外の言葉を頂きました。

実際の伐採や整備は明年からを予定していたのですが、すべてはその道のプロである合摩さんにお任せしました。すると11月の30日からご夫妻で作業を始められました。朝はお寺の勤行の終わる頃の6時50分頃にはお出でになり、小憩されて7時30分頃から休みなくお昼頃まで作業され、短い昼食を挟んで夕刻15時過ぎまでのお仕事。
ノコギリや剪定ばさみ、チェンソーなどの使い方は見ていて惚れぼれするほどです。長く作業を見ていてもまったくあきません。また、伐採後の片付けが丁寧で合理的、手際も良く腕の良い職人さんというのはこういう人のことだと感心してしまいました。

作業は途中に休みを入れて12月16日まで10日ほど続いて一段落。樹木葬墓地の後背地の雑木も撤去され、雑然としていた雑木林の枯れた樹木や樹高の有るものも伐採でき、境内全体が明るくすっきりとしました。作業上、人の手が必要な日があり新倉さんと熊木さんには2~3日、大いに汗をかいて頂きました。本当にありがとうございました。
伐採した樹木のほとんどは雑木林に効率的に整理して頂き、搬出できるものは軽トラックで搬出して今年の境内整備作業は終了。
境内樹木の伐採と整備は来年度の事業と考えていましたが、合摩さんご夫妻のご協力でかなりの進展をみることができました。残された課題は皆で解決して行きたいと思っています。

実は合摩さんには35年ほど前、岸根の道場建設でもご尽力頂いています。岸根の道場は合摩さんのお父さんと清さんご兄弟によって建設されたものです。ご両親はすでに霊山に旅立たれていますがご信心の篤い方でした。特にお母さまは開創当時のご信徒で、公私ともに忙しいにもかかわらず、よく妙法院に参詣されて仏法を聴聞されていたばかりか、自宅を宅御講の会場として長く提供されていました。宅御講には地域のご信徒が参集。私と倶に御書を拝読しみんなで日蓮大聖人の教えを学びました。

お父さんは職人気質で実直、少々頑固なところもある方でしたが、妙法院には理解とご協力を惜しまれない方でした。また、なぜかぬるいビールがお好みでしたが、岸根の当時楽しくお話ししたことを懐かしく思い出します。ご両親も今回の清さんのご奉公をさぞかし喜んでおられることでしょう。
いつも檀信徒をはじめ有縁の方々に支えられている妙法院です。感謝、感謝、感謝です。

相武山 山主

2020年12月25日