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相武山 妙法寺 ブログ

新盆に御本尊を御安置

真夏のお盆は亡くなった家族やご先祖への想いが自然に浮かぶ日本の風物詩。この時季になるとスーパーやコンビニでもお盆のグッズが並びますから、仏教的な信仰を持たない方でも意識されることが多いものです。

戦後以来、我が国のライフスタイルも大きな変化がありましたから、お盆のかたちも昔と同じではありませんが、伝統儀礼や習俗を大切にされる家庭では自然に営まれています。ことに同じお盆でも新盆(にいぼん・初めて迎えるお盆)を大切にされる方が多いようです。つい最近まで身近に生活していた方が冥界に旅立たれて間がないために、想いがつのってのことですから素直な情愛の発露といえましょう。

今年は9軒のお宅に新盆の供養にうかがいました。皆さま故人への想いを仏前にお供えになり、ご一緒に法華経要品を読誦、お焼香、唱題とお勤めいたし、ご家族の故人への想いがかたちに調えられた新盆供養でした。心で思っていることは、言葉に出し、かたちや振る舞いをとおして他者に伝わります。身・口・意(しんくい)の三業(さんごう)相即が大切といわれるゆえんです。

9軒のうち、3軒のご家庭は今年新たに仏縁を結ばれた方々です。お参りの前には仏壇に法華本門の御本尊をご安置。最近の仏壇は住宅事情に合わせて小ぶりなものが多く、曼陀羅本尊を御安置申し上げるのも難しかったのですが無事に納まりました。
それぞれのお宅には故人を偲ぶ親しい家族が集い、私がお渡しした法華経要品に皆さま目を通され、静かにお題目をお唱え頂きました。
故人のために初めて仏壇や仏具を安置したり、供物をそなえたりということのようですから、わからないことがあるのも当然。また、数珠をかけたり、お経本に目を通したりということもぎこちなく初々しいものでした。新盆の御回向を申し上げた後、故人のためにもご自分のためにも、仏縁を大切にして折々に御本尊様に法華経とお題目を唱えられるようお勧めした次第です。

相武山 山主

2020年08月29日