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相武山 妙法寺 ブログ

アジサイの彩りが深まり

コロナ禍で落ち着かない日々が続いていますが、自然界は私たち人間の営みに影響されることはあっても、そのダイナミックなシステムにしたがって展開しているようです。コロナ禍の報道が始まった頃にはまだ夜明けも遅く日の入りも早かったのですが、やがて春の彼岸を迎える頃にはかなり陽のさす時間が長くなり、梅雨空にアジサイの彩りが深まる夏至に向かって昼間の時間がぐんぐんと伸びました。

今年の夏至は今月21日でした。夏至は、「夏に至る」という文字からもわかるとおり「この日を境に本格的な夏」という意味です。また、「一年で最も昼の時間が長い日」でもあります。そのことから、太陽の力が最も強まる日ともいわれています。
私にとって日の入りの時間は少し気になります。というのもリョーマとタローの夕方の散歩のためです。前期高齢者の一人としてはできるだけ暗くなっての散歩は避けて明るいうちに行きたいということです。何が起きるかわからないのが人生ですから、できるだけ用心するにこしたことはないという一環です。

ちなみに夏至の反対は冬至。今年の冬至は12月21日です。夏至と冬至の日照時間にはかなりの差があります。参考までに東京では夏至の日の出は4:26、日の入は19:00。冬至の日の出は6:47、日の入りは16:32です。夏至の日照時間は14時間30分程度、冬至の日照時間は9時間45分程度で、夏至のほうが約5時間も長いことがわかります。
これからは12月の冬至に向かって少しずつ日が短くなって行きます。

昼と夜、明と暗、光と闇、世の中のすべては二つの対象から一つの実相を教えています。長短、大小、浅深、高低、生死、優劣、美醜、賢愚、清濁、強弱、是非、始終、有無、老少、男女、苦楽、喜怒、哀楽、幸不幸等々数え上げればきりはありませんが、対比することによってはじめて実相(まことのすがた)が理解されるのです。仏教ではこの実相を正しく知見することがより良く生きるためには大切であることを教えています。何ごとも漫然と見ているのではなく意識して観察することが大切です。

アジサイも日々微妙に彩りを変えて行きます。そのアジサイを愛でている間にもう今年も半分の時が流れて行きました。これからは一日一日陽が短くなってまいります。私たちは再びくり返すことのできない一日一日を歩んでいるのですから、その貴重さを忘れずに悔いのない一日をおくりたいものです。

相武山 山主

2020年06月28日