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相武山 妙法寺 ブログ

無為に流されることなく

新型コロナウイルス感染防止のために、中国はもちろんのこと欧米でも3月にはほとんどの国が非常事態宣言を発令し、地域や都市を封鎖、人の往来を遮断しました。我が国では1月の下旬から新型コロナウイルスの感染が報じられ、2月初旬には横浜港に入港したクルーズ船での感染模様が連日報道されながら、なぜか4月に入っても緊急事態宣言が発令されることはありませんでした。

特措法の問題があったのかも知れませんが、それにしても今回の政府による感染症対策は、まったくの素人である私から見ても後手後手のように見えます。もちろん、関係者はそれぞれ人智を絞って努力はされているのでしょうが。すべてが遅いという印象です。
4月には中国の習近平主席の訪日が予定され、7月には東京オリンピックの開催が予定されていましたから、それらの延期が決定するまでの時間が必要だったのでしょう。また、経済活動や社会生活停滞への懸念が強かったのかもしれませんし、休業補償など財政への負担をできるだけ回避したかったのかもしれません。
対策が遅いと感じるのは緊急事態宣言の発令ばかりではなく、1月下旬、中国が春節の団体旅行渡航禁止を出したその時から、感染予防対策が開始されてもおかしくないと思うからです。ことは人命に関わることです。感染防止各種グッズの速やかな生産、検査システムや医療体制の準備などは素人でも想像できる対応ではないでしょうか。

政府は4月7日、ようやく緊急事態宣言を発令しました。対象区域は、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県。期間は約1カ月。宣言によって政府は、対象区域の都道府県知事を通じて、住民に必要な場合以外の外出自粛、市民生活維持に不可欠なもの以外の事業の休業、人が大勢集まる施設の使用停止などを要請できるようになりました。この宣言は16日には対象を全国に拡大。期間は前の7都府県と同じくゴールデンウィーク明けの5月6日です。最近の報道によれば期間が延長されるようです。およそ1ヶ月程度でしょうか。

人生でめったに遭遇しないと思われる緊急事態宣言。眼にはみえないウイルスとの戦いは難しく険しいものです。終息も私たちには見通すことなどできません。国家や民族、人種や宗教、文化や習俗を越えて、人類皆で叡智を結集し団結して克服しなければならない課題ですから、一人ひとりが自らに課せられた責任を着実に果たしてまいりましょう。
我慢と辛抱、不安と苛立ちの時間かもしれませんが、無為に流されることなく、「自らの学びのとき、自己の内省のとき、人生を考えるとき・・・・・」としたいものです。

相武山 山主

2020年04月29日