相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

三密を離れた静かな法華の寺で

檀信徒の皆さまには相武山だよりや行事予定表でお伝えしていますが、新型コロナウイルス感染防止のために4月と5月の当山(妙法院)の法要行事は寺内で執り行うこととして、参詣の自粛をお願いしています。ことに公共交通機関を利用しての参詣はご遠慮ください。

当山において毎月執り行われる月例行事は1日のお経日(朔日、その月の第一日)と、13日の御講(宗祖日蓮大聖人のご命日忌報恩講)です。当山開創以来この二日を月例行事の中心として続けてまいりました。また、現本堂落成後は1月から11月まで毎月日曜法話会を開催しています。此の月例行事に御会式やお正月、春秋の彼岸会やお盆など年中の主要行事が組み込まれます。当山ではこれらの法要や行事の執行をとおして仏法の護持と伝承に努めていますから、御信心の篤い檀信徒の方々はそれぞれの意志に基づいて参詣を心がけ信行錬磨の機会としています。

とはいえ、高齢となったり体調が優れなければ参詣したくても思うようには参りません。誰もが老化や不調はまぬがれませんから、置かれている環境のなかで信行を磨かれることが貴いと思うのです。法華経と日蓮大聖人の教えを人生のともしびとされる当山のご信徒には、それぞれの法要行事に合わせて自宅の御本尊様に供物を供えられたり、近況を知らせる手紙やご供養を当山にお届けになる方も居られますし、『手紙が書けないので電話で失礼・・・』といわれる方も居られます。法華の信仰は環境も才能も選びませんので、できることをできる範囲で修行(おさめ)れば良いのですから、かたちを調えることも大切ですが、かたちばかりにとらわれることなく、伸び伸びと信行を愉しんで頂きたいと思います。

新型コロナウイルス感染防止には「三密に注意」といわれています。三密とは密閉、密集、密接のことで、換気の悪い空間、多人数が集まる場所、間近で会話や発声をすることをさします。すぐに、同信の僧俗が菩提寺に寄り合い、皆で法華経を読誦し、お題目を唱えて御書を拝読する私たち法華のお寺は三密の対象であることがわかります。

しかし、環境も才能も選ばない法華の信仰ですから、どのような環境でも工夫を凝らして法華を学び行じ信仰を深めることは可能です。新型コロナウイルスの感染対策で混乱する世相にあるからこそ、平常時と異常時の違いを理解して、今の時に適った信行と生活を送りたいと思います。

新緑がまばゆい横浜市北西の山里、三密を離れた静かな法華の寺で、朝夕、疫病の退散を御仏大聖人に祈念し、古今東西の歴史から今回のパンデミックを越えた後には、さまざまな分野において大きな変化があるだろうことを思惟しています。

相武山 山主

2020年04月27日