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相武山 妙法寺 ブログ

清々しい初勤行会

初春の1月1日(水)には午前11時と午後2時に初勤行会。また、例年どおり2日と3日の両日にも午後2時から初勤行会を執り行いました。初春を寿ぐ勤行会には信仰の志し篤い檀信徒の皆さまが家族誘い合わせてご参詣。ともどもに仏祖三宝尊の御宝前に読経・唱題、御報恩と初春の誓願を申し上げました。今年は2日をのぞいて例年よりも参詣者が多く、1日午後2時の法会では駐車場と周囲の道路が車であふれてしまい、めずらしく本堂も混雑の様相を呈していました。

清々しく法会を修した後、「重須殿女房御返事」を拝読して新年のご挨拶を申し上げました。はじめに拝読の御書が日蓮大聖人の仏法をコンパクトに提示したものであり、この一年、折々にこの御書をひもといて、宗祖の教えを日々のともしびとして頂きたいとお勧めしました。

その大要については『人生の幸も不幸も所詮は己の心の在りようであること。私たちは一番身近な自分自身を知悉していないし、また、広大な宇宙の法理も理解できない未完成な凡夫であること。しかし、そのような凡夫にも仏さまと変わらぬ仏性が存在していること。あらゆる物事において源や基本を忘れてはいけないこと。迷い悩むときには基本に立ち返って考えること。物事の幹をしっかりと捉えて枝葉に振り回されないこと。災いは口から出でて身を破り、誠実な心を大切にするならば必ず幸いを招くこと。久遠の仏の教えである法華経を信行する功徳は確かであること』をお伝えしました。

結びに、『新年を迎えて多くの日本人は御利益があるという寺院や神社、景勝地やパワースポットとおぼしきところに足を運び、年頭の祈りや誓願を行うが、自らの信仰を意識して菩提寺の御宝前に参詣し、読経・唱題の仏道修行をおさめて新年のスタートを切る仏教者は稀である。参詣の皆さまはその貴重な存在であることに誇りを持ってこの一年、自身の誓願に向かって精進して頂きたい』と申し上げました。

私は毎年の初勤行会を楽しみにしています。それは平素ご無沙汰している檀信徒の方々にもお会いでき、薬酒のお屠蘇を差し上げて新年のあいさつを交わすとき、しばらくぶりに見る幼子が無事に成長した姿、少年が立派な青年になった姿を拝見できるからです。また、それぞれのご家庭の近況などをうかがうことができるのも大きな悦びです。私たちは法華経と日蓮大聖人への信仰をご縁とした不思議なつながりですが、それこそまさに「仏縁」と深く感謝しております。

初勤行会では参詣の皆さまの信行増進とご多幸を心より祈念し、いろいろな事情から参詣できない方々の無事息災とご清祥をお祈りいたしました。

相武山 山主

2020年01月28日