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相武山 妙法寺 ブログ

氷雨の鎌倉歴史散策

12月7日(土)、氷雨のなか「鎌倉歴史散策の会」を開催しました。ご案内の酒井さんはじめ総勢16名は9:30に鎌倉駅西口に集合。今年のテーマは「名越を中心に日蓮大聖人の草庵跡を訪ねて」でした。はじめに鎌倉のメインストリート若宮大路の「段葛」の前で酒井さんが段葛と今回の散策コースを説明。その後、幕府が置かれた宇都宮辻子幕府跡から若宮幕府跡を訪ね、その途次に鎌倉時代の将軍や執権などの動きについても解説頂いた。

その後、若宮大路の東側を並行する小町大路を名越に向かって散策。途中、鍋かむり日親ゆかりの妙隆寺、宗祖の辻説法跡の碑が立つ伝説の地を巡り、滑川にかかる琴弾橋から名越の旧道へ。古道を比企谷に進み比企一族と大学三郎ゆかりの妙本寺山門に到着。門前で比企一族の話をうかがってぼた餅伝説をつたえる常栄寺へ。その後、北条政子ゆかりの安養院の裏手を歩いて佐竹屋敷跡と伝える大寶寺を見学。

名越は旧地名で現在は鎌倉市大町となっています。この名越とよばれる地域に日蓮大聖人は「松葉が谷の草庵」を結んで居たと伝えられ、現在、妙法寺、安国論寺、長勝寺の三ヶ寺が草庵跡と称しています。私たちはかつて何回か見学した妙法寺と安国論寺の門前を通り、長勝寺の境内を抜けて材木座に向かいました。若宮大路から小町大路にかかる地域は武家の居住する地域であったようで、名越から浜に向かう地域は浜地とよばれ、庶民が住み商業地となっていたようです。前述の通り、現在、宗祖の辻説法跡は小町大路に在りますが、材木座などの浜地で辻説法がなされていたという伝承もあります。

私たちは松葉ケ谷の草庵跡から浜地に向かって古道を進み材木座へ。はじめに六老僧の一人日昭上人ゆかりの実相寺。この寺院は工藤祐経の屋敷跡といわれ、濱門流(日昭門流)発祥の寺院。宗祖ご在世には濱土法華堂として存在していたようです。次に宗祖伊豆流罪のゆかりを伝える妙長寺を見学して、松葉ケ谷草庵跡の伝説がある妙法寺と寺号を交換したという啓運寺を訪ねました。続いて、源氏の氏神である石清水八幡宮を勧請した元八幡を見学。元八幡にほど近い辻の薬師堂と辻の本興寺は、浜地での宗祖辻説法伝説をつたえる遺跡。私たちは往時の宗祖の弘通をお偲びしました。

その後、魚町橋や逆川橋の説明から鎌倉時代の庶民の生活と鎌倉の地勢について解説して頂き、小町大路の旧道にもどり本覚寺山門前の戎堂橋へ。ここで夷堂の歴史と宗祖の佐渡赦免後のいわれを説明頂きました。散策の最終見学地は蛭子(ひるこ)神社。全国に在る蛭子神社のいわれと夷堂と宗祖の関係についての話を頂きました。

肌寒く氷雨と呼ぶのがふさわしい天候でしたが、鎌倉の歴史と日蓮大聖人の御遺跡を親しく学び、とても有意義な散策を楽しむことができました。参加者一同、ご案内頂いた酒井さんに御礼を申し上げて午後1時過ぎに散会しました。

相武山 山主

 

2019年12月20日