相武山 妙法院のブログです。
10月度の日曜法話会は台風19号の直撃から1週間が経った20日に開催しました。まだ被害の全容は明らかではありませんが、第一部世相のテーマでは「自然災害を人的災害にしないために」と題して、今回の大きな自然災害の現状について参加者の皆さんと一緒に考えてみました。
はじめに「自然災害の厳しさを被害状況と数字から学ぶ」として、台風19号の本州直撃の状況、気象庁からは狩野川台風に匹敵するという注意喚起、変化が見られる近年の台風対策、大雨警報と洪水警報、河川の氾濫と水害、水害と土砂災害などについて、19日までの所轄部署からの報告資料に基づいて説明。いまだ台風19号の被害状況をすべて知り得るわけではありませんが、その猛威と甚大な被害を皆さんと一緒に振り返りました。
その上で『自然の営みは人智を越えたもの。自然と私たちは運命共同体。私たちの故国日本はすばらしい自然に恵まれているが災害も多い国。備えあれば憂いなし。犠牲者や被害者の方々に心を寄せ、明日は我が身と心得る。一人ひとりができる寄付やボランティアに努める。災害を教訓とする智慧と行動が大切。人智を探りみんなで協力し合えば自然災害も少しずつ克服できると前向きに考える。自然災害を人的被害にしないよう努めよう。』との私の意見をお伝えしました。
第二部のメインテーマは「鎌倉仏教、日蓮と法華宗(3)」。先月の『日蓮の生涯』に続いて『日蓮の求道とその教え』。日蓮の求道の志とその道程、立教開宗から入滅までの教えについて学ぶ予定でしたが、世相のお話でタイムオーバーとなってしまいました。
当山ではこの度の台風の犠牲となられた方々のために、塔婆を建立して御回向を申し上げておりましたので、法話会に参加聴聞された方には、精霊檀にての焼香をご案内いたしました。皆さま真心込めて追善のお焼香を手向けておられました。
11月の法話会は17日(日)の開催。今年最後の法話会となりますので皆さまの参加聴聞をお待ちしています。
相武山 山主
2019年10月23日