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相武山 妙法寺 ブログ

猛烈な暴風雨

台風15号が関東もしくは東海に上陸するのではという予報は1週間程前から出ていました。しかも暴風域は小型ながらかなり強い台風ということです。8日(日)の横浜は朝から曇り空が広がっていましたが、時折青空も見えていました。しかし、突然一転しての豪雨、その繰り返しという珍しい気象状況でした。台風接近の影響とは想像ができましたが、夜までは意外に静かな展開。メディアからは交通機関が早めに停止されることや、翌日の交通機関の運行停止が報じられていました。

いつものように台風に備えて境内の片付けをし、本堂の畳を上げ、寺務所や庫裡などの雨戸を閉めて、大きな被害が出ないことを祈って床につきました。
午前2時過ぎ、あまりに強い風の音に目が覚めて外を見ると猛烈な風が吹き荒れていました。横浜では近年まれに見る暴風雨であり、私も経験したことのない暴風でした。雨戸をしめた箇所にはそう不安はありませんでしたが、雨戸のない窓は強風にきしんでいましたから、万が一にはという危険も感じました。

相模湾から三浦半島を通過して東京湾を進み千葉に上陸したのが3時半頃でしょうか。横浜では4時半を過ぎた頃から風の勢いが収まってきたことがわかりました。5時過ぎ薄明るくなってきた頃、眠気が襲ってきたので小憩。7時半頃に起きて境内を見に行くとアルミの長椅子2本が吹っ飛び、天水鉢の雨どい化粧飾りが引きちぎられ、三師塔を囲う結界が倒れ、鯉を飼育している池の浄水ポンプの屋根も吹き飛んでいました。境内一面には樹木の枝が散乱していました。外構のサッシにもあちこちに風害。駐車場の看板も倒れました。眼を境内から隣接の市民の森に向けると、サワラや杉が数本幹が割れて倒れており、暴風のすさまじさを感じました。

神奈川県の最大瞬間風速は41.5メートル、これも記録的な風速ですが、千葉県では57メートルを記録したといいますから、どれだけの被害になるのか想像もつきませんでした。千葉県の被害は停電が最大90万戸、復旧には2週間以上かかり、多くの県民が生活に困窮をきたすことになりました。現代はすべてのものが電気を利用して動くようなシステムになっていますから、大本の電源を喪失してしまえば生活ができなくなってしまうということです。未だ暑さが残る時季ですから停電による被害は人命に及び深刻なものとなりました。

暴風は住宅も直撃しましたから、雨露をしのぐのも大変な住宅が少なくありませんでした。その後の降雨に住宅が水浸しになった映像をみるとお見舞いのことばもありません。また、実りの秋を迎えていた農作物の被害は甚大でした。行政もさらに力を入れて支援することと思いますので、被害に遭った方々にお見舞いを申し上げるとともに速やかな復旧復興をお祈りしています。

私たちは自然と共に生きる存在ですから、自然の豊かな恵みに感謝し、同時に自然の厳しさを注意を払わなければならないことを痛感しました。

相武山 山主

2019年09月25日