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相武山 妙法寺 ブログ

悲惨な交通事故に思う

12日は午前11時から5月度の日曜法話会。
最近の傾向で一般の方とご信徒半々ほどの割合で参加聴聞頂きました。法話会「世相」のテーマは「悲惨な交通事故に思う」。5月8日午前、滋賀県大津市大萱(おおがや)の県道交差点で起こった保育園児交通死傷事件についてでした。
はじめに、「交差点で対向車同士が衝突し、軽乗用車がはずみで付近を歩いていた保育園児13人と保育士3人の列につっこみ、レイモンド淡海(おうみ)保育園(同市萱野浦)の園児2人が死亡。1人が重体、8人が重傷、2人と保育士3人が軽傷」という事件の概要を説明。事故の模様は、交差点で右折しようとした乗用車と、直進してきた軽乗用車が接触。その後、軽乗用車が散歩中に信号待ちをしていた園児らがいる歩道に突っ込んだというもの。右折車が前方をよく見ていないために起きた悲惨な事故です。

交差点や右折での事故について、交通事故総合分析センター(東京)による『平成29年に起きた人身事故47万2165件の約4割が交差点内の事故。このうち約3割が右折事故だった。同センターの担当者は『右折は歩行者や対向車など多くの危険に同時に注意を向けなければならず、非常に高度な作業。ちょっとした油断で安全確認を怠ると重大事故につながることがある』との指摘を紹介。

続いて「忘れてはいけない、悲惨な事故の数々」について、近年頻発している悲惨な交通事故をピックアップ。次に自動車の利便性と危険性について、『近現代社会はモータリゼーションによって発展。交通機関の発展は文化的生活に大きく寄与。
物流が滞れば思うような生活はできない。都会と地方で多少の違いはあるが移動手段としての車は生活実需品。車は用い方によって凶器となる場合もあるが、現代は車と共存しなければならない社会である』との意見を述べました。

結びの「学ぶべきこと」では、『交通事故はいつどこで起きても不思議ではないという認識が大切。諸法は実相、仏教ではあらゆる事物事象は真実であると説く。交通事故は悲惨な事件であり、犠牲となられた方々やその家族の悲しみは深いが、目をそらすことなく、原因を追及して再発を防ぐ努力を社会全体で取り組む。人間は不完全は存在。いつだれが加害者となり、被害者となるかはわからない。あらゆる存在には利便性と危険性の両面があることを認識しよう。事件を直視して一人ひとりの人生に活かしてこそ、犠牲者への慰霊となる。信仰者はすべての方々のために祈りましょう。』とお伝えしました。

このところ高齢者による事故やさまざまな交通事故が頻発していますので、交通事故について参加者の皆さまと考えてみました。利便性と危険性は物事の表裏であること、諸法は実相として事故・事件から学ばなければならいこと、油断しないで自らの心身を護ることなど所見をお伝えしました。

法話会のテーマは「続・日本の仏教」。鎌倉時代の仏教から臨済禅と曹洞禅について学びました。はじめに日本の仏教は日本的な仏教であることを説明。続いて、禅宗の特徴として達磨大師の言葉から「 教化別伝(きょうげべつでん)、 不立文字(ふりゅうもんじ)
、直指人心見性成仏(じきしにんしんけんしょうじょうぶつ)」を解説。現代語訳すれば『経典に書かれている教えや仏に救いを求めるのではなく、ひたすら に坐禅をして自己をみつめ、自らが仏として生きることに徹する』となることをお伝えしました。

「臨済宗と曹洞宗」については、禅のもつ馥郁とした中国文化の香りが,新しい時代の担い手として台頭する武家,それに一部の公家の気風に合致し,鎌倉仏教界に禅宗は新風を吹きこんだこと。
『臨済宗は幕府の保護をうけ鎌倉や京都に唐様建築による大寺院を建立し,蘭渓道隆,無学祖元,一山一寧など宋元の中国禅僧を迎え,次の 室町時代に五山禅・五山文学の隆盛を築いた。曹洞宗は道元が中央権勢に接近して名利を得ることを拒んだので,彼が拠点とした越前の永平寺を中心に,鎌倉・室町時代,おもに地方武士層に教線をのばしたこと』を解説しました。
時間の都合上、その修行の相違は次回にお話させて頂きます。

6月の法話会は9日(日)午前11時からの開催。皆さまの参加聴聞をお待ちしています。

相武山 山主

2019年05月30日