相武山 妙法院のブログ

相武山 妙法院のブログです。

相武山 妙法院

  • HOME
  • 相武山 妙法院
  • お知らせ&行事案内
  • 道の心得
  • 法話会
  • 墓苑・永代供養墓
  • 自然に親しむ
  • 交通のご案内
  • ブログ
  • サイトマップ

045-442-7688

  • ご相談について

〒241-0806 横浜市旭区下川井町1590-1

相武山 妙法寺 ブログ

八重山の豊かな自然にふれて

聞法院御会式の後、楽しみにしていた八重山の島々をめぐりました。八重山諸島への旅は若い頃からの夢でしたが、思うように行かぬのが人生の常ですから、『いつか機会があればな~』くらいの気持ちでした。今回は1泊2日という短い時間でしたが、石垣島と竹富島、そして西表島と波照間島を訪ねることができました。

まず那覇から石垣へ、空路で約400㎞。東京から大阪くらいの距離、台湾までは270㎞だそうです。飛行機は満席で『沖縄は人の行き来が本当に多いんだな~』という気がしました。あっという間に石垣空港に到着し、曇り空のなかを米田さんの運転、岡本師の案内で前住職の奥様と米田さんのお母様との5人で有名な川平湾など石垣の島内を観光。夕刻、乗り遅れてはいけない竹富島行きのフェリーに乗船。横浜では夕方4時を過ぎるとかなり暗くなってきますが、石垣島ではまだ明るく、日本でも時差があるのがよくわかりました。

石垣島から竹富島までは高速フェリーで約10分。あっという間に到着です。途中、石垣港には海上保安庁の巡視船が多数停泊しているのを見ました。ニュースで見聞する尖閣諸島を巡る中国との領土問題を実感。緊迫している様子が伝わってきたのは私だけではないでしょう。

竹富島に到着すると民宿竹の子のスタッフが迎えに来てくれていました。民宿までは5分ほどです。宿に荷物を置いて岡本師と沖縄の原風景を残すという町並みを散策。ゆったり、たおやかな風情を楽しみました。
天気が良ければサンセットが美しいという西桟橋にも足を運びましたが、途中、道の両脇に立派なお墓を見て驚きました。沖縄本島でもお墓は本土よりもかなり立派ですが、竹富島でも負けてはいません。先祖を敬い家族の絆を大切にする沖縄の人々の思いを垣間見る思いでした。
葬儀を営むこともなく、祈りをささげることもなく、生きている人と経済性が最優先されるような現代の都市社会生活。墓じまいも盛んで先祖や家族の慰霊など気にもとめない世界とのギャップを少なからず感じました。沖縄も何時そうなるかはわかりませんが、今のところ古へからの思いと習俗を大切にしているようで心の安らぎを覚えました。

宿での夕食後には近くのそば屋「竹乃子」へみんなで出かけ、聞法院ともゆかりのあるオーナーと親しく懇談する機会を得ました。泡盛もつまみも美味しく、途中では島の診療所の先生もお見えになり、愉しいひとときを過ごさせて頂きました。

翌朝は民宿の女将さんにお弁当を作って頂き見送りをうけ、一人で竹富島を後に石垣島へ。石垣島からは安栄観光のフェリーで西表島へ。西表島では小雨のマングローブクルーズから由布島のゆったり水牛観光。その後、東シナ海の高い波をかき分けて波照間島へ。波照間島へのフェリーは天候によって欠航すると聞いていたので、前々日に確認しましたが『出航か欠航かはわかりません。明日もう一度ご連絡下さい。欠航ならアナウンスします』ということでした。日本最南端の島というキャッチフレーズもあって、その名前からは何かしら魅力的な感じが醸し出される島ですが、渡るのもミステリアスです。

青空が広がるベストタイミングで無事に島に上陸すると少し遅い「八重山そば」のランチ。その後、波照間島灯台から開港予定の新波照間空港。星空観測センターや最南端の地。続いてサトウキビ畑を両側に見ながら市街地へ。素朴な市街地を散策して「泡波」という造り酒屋から島で最も有名な浜「ニシハマ」へ。この浜は「ハテルマブルー」の代名詞。ニシハマは漢字では「北浜」と書きますが、沖縄では北風をニシとよぶ方位によるようです。この浜辺に立ち海を見つめるだけで波照間島にきた価値があるといわれているようですが、私もすなおにうなずいてしまいました。

島をガイド頂いた方は元星空観測センターの館長さんで、とても丁寧に島内をご案内頂きました。時間が限られていましたので駆け足の観光となったのは残念ですが、『また、来いよ』という島主からの言葉をしっかりと受け止めましたので、またの機会を得られるよう徳を積んで再び訪ねたいと思っています。

初めての八重山諸島。すばらしく豊かな自然でした。ふれあうことができてとても感謝しています。

相武山 山主

 

2018年12月29日