相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

フキノトウも顔をみせました

例年より厳しい寒さも少しずつゆるみ、三師塔裏手の梅もようやく咲きはじめました。昨年より一月以上遅い感じです。また、東側の萩野さんの栗林にはフキノトウがいっぱい顔を出してきました。先日はお裾分けを頂戴して寺内にておいしく頂きました。春の恵みに感謝感謝です。さくらもつぼみがふくらんできましたから、お彼岸が過ぎた下旬頃には花開くことでしょう。

さてあの日から一年を迎えました。
自然の猛威の前には私たち人間の力などまったく無力であることを教えられた東日本大震災。大震災と大津波は一瞬にして多くの尊い命を奪っていきました。そして原子力発電所の深刻な事故は一年を過ぎて未だ不安を確実に広げています。

被災地の方々はもちろんのこと、私たちも今に悲しみと苦悩が晴れることはありません。被害に遭われた方々は目の前の情景が一変されたことでありましょう。自分を育みそだててくれたふるさとの海が山が激しく震えたのです。深く信頼し親しんでいたふるさとの自然が、かけがいのない家族を奪い去っていったのです。悲嘆の声を押し殺すことはできません。このような時は誰憚ることなく思いっきり慟哭して悲しみの世界に身を浸すべきです。そして時がきたと思い至ったときには、悲しみを振り払って勇気を持って立ち上がらねばならないと思います。

歴史に刻印された3月11日、我が同胞は心を込めて犠牲者への追悼の思いと、復興への祈りをささげました。世界各国からも哀悼と復興への祈りを頂戴したことはまことに有り難いことです。当妙法院でも物故者諸精霊の御塔婆を建立し、信徒有志の参詣を得て、同日午後1時より第一周忌追善法要を執り行った次第です。

人は悲しみや苦しみによって大きく強くなって行きます。犠牲となられた方々の分まで残された者はしっかりと生きなければなりません。犠牲を尊い教訓としなければいけないと思うのです。悲しみ嘆いてばかりでは、犠牲となられた方に叱られてしまいます。この大災害からの教えを心の奥に抱き、日々の平安と家族や友人のきずなに感謝のこころをもち、自らが取り組まねばならないことに向き合って、一日一日を大切にして行きたいものです。

相武山 山主

 

2012年03月15日

和気藹々(わきあいあい)と

去る4日の日曜日、神奈川・静岡両県の同信の方々が集う東海正信連合会の大会が、静岡県磐田市の本妙院で開催されました。当妙法院からも講頭の新倉さんの運転するマイクロバスで17名が参加しました。久しぶりにマイクロバスでの参加となり、皆んなで楽しく静岡に向かいました。
朝8時に横浜駅西口に10名の参加者が集合、8時30分には旭区の妙法院で私と興厳師をふくめ7名の参加者が合流しました。時折小雨がぱらつきましたが、中井と富士川のパーキングエリアに小憩で寄ったものの、予定どおり11時35分には磐田市の本妙院さんに到着。

参加者は大会の前に執り行われた「東日本大震災一周忌法要」に参列させて頂きました。本妙院ご住職の導師のもと、大震災の犠牲となられた方々への追善の読経・唱題を申し上げ、冥福を祈ってお焼香をさせて頂きました。
引き続いて大会が開催され、連合会幹事さんのお話と信仰の所感を3名の方が発表され、それぞれ信仰の大切さをのべて居られました。その後、私から「目覚める(覚醒める)」と題しての講演をさせて頂きました。仏教における目的が「めざめる」ことにあることを釈尊や宗祖のお言葉を通して説明させて頂きました。さらに「正信に覚醒する」ということは何なることかをのべさせて頂き、「仏教では求めること、学ぶこと」が大切であることをお伝えしました。
本堂は約150名ほどの方々でいっぱいでしたが、みなさんより良い信仰を求められてお集まりになられた方々で、最後までまじめに御聴聞くださいました。連合会では旧知の方々もおられ、みなさんさわやかな笑顔で挨拶を交わしておられたのが印象的でした。

妙法院講中では朝から一日がかりの大会参加となりましたが、道中も和やかな会話が飛び交い和気藹々とした雰囲気でした。バスの中ではさまざまな質問をきっかけに、仏教のこと、信仰のこと、人生のこと等々をお話しさせて頂きました。
帰りは東名で事故もあり、予定より若干遅くなりましたが18時40分頃には妙法院、19時過ぎに横浜駅西口で解散となりました。
参加の皆さまには大変ご苦労様でした。

相武山 山主

2012年03月08日

ふぶきました

4年に一度の2月29日、未明から降り始めた雪は朝には関東一円を雪化粧で覆い、いつものように雪になれていない関東地方のあちこちに混乱をもたらしました。午前中から午後2時頃にかけて妙法院の周囲では雪国を思わせるような吹雪が舞って驚くばかり。妙法院は横浜市の西北部にあり、市内中心部よりは少し気温も低く、横浜では雪の降りやすい地域かもしれません。夕方には雪は止みましたが境内は一面の雪の原です。吹きさらしのところでは約15センチくらい雪がつもっていました。まったく比べものにはなりませんが、宗祖の佐渡や身延での風景に少しく思いを馳せた次第です。

明日は3月1日、月例のお経日にお参りされる方のために、朝から参道の雪かきをいたします。雪国の方々には笑われるような降雪ですが、慣れていないことにはやはり注意が必要です。皆さまには今夜から明日にかけて凍った道でころばぬよう十分にご注意ください。また明日の参詣も無理のないようにお願いいたします。

境内の梅もようやくほころび始めました。今日はすっかり雪の下ですが周囲にはフキノトウも頭を出し始めています。もうすぐ春がやってきます、冬が厳しければ厳しいほど春のもたらす喜びは大きいものです。人生も悩みや苦しみが深いほど、それを乗り越えた喜びは大きいのではないでしょうか。

相武山 山主

2012年02月29日

ご存命なら100歳

昨日、竹越トシさんの七回忌法要が営まれました。竹越さんが逝去されてまる6年、95歳の御生涯でした。ご存命なら100歳を迎えることになります。
私が初めてお会いしたのは昭和57年保土ヶ谷区瀬戸ヶ谷町の正信寮でのことでした。当時70歳前後でしたが、坂道と急な階段を元気に上ってお参りされていました。聡明で信心深い方でした。日蓮大聖人の遺された御書を学ぶのが大好きで、お経日や御講などの月例行事にも必ず参詣になり、一所懸命に話を聞いておられました。分からないことや知りたいことがあったときは、いつも明るく尋ねられていたことが印象的です。
社会のことにも広く関心をもたれ、南区中村町のご自宅で開いていた宅御講では、仏教の話はもちろん政治や社会の話題にも話しが及んでいたことを記憶しています。

竹越さんの教えを求める気持ちは晩年まで衰えることはなく、90歳を過ぎる頃まで羽沢の妙法院へ、地下鉄とバスを乗り継ぎ坂道を上って参詣しておられました。
息子さんやお嫁さんにも優しく大切にされ、可愛いお孫さんからは「ちゃ~ちゃん、ちゃ~ちゃん」と呼ばれて慕われていました。
私がもっとも印象に残っているのはご縁を結ばれた頃、御講の後で皆さんにお茶を出すと、「お茶を頂きに来たのじゃない、お参りは私の信心の修行だから・・・」といわれたことでした。今でもこの言葉は耳に残っていますが、竹越さんのまじめさと真剣さが伝わってきます。

笑顔は清々しいものでした。90歳の頃、一緒に日蓮大聖人の生誕地房州の蓮生寺に、一泊で参詣させて頂いたときには、わずかな日本酒を楽しそうに召し上がり、ご住職の鹿児島師と愉快そうにことばを交わしておられました。とても和やかな風情であったことを思い起こします。
ご信心を大切になさった竹越さんの思いは、子どもさんやお孫さんにしっかりと承け継がれ、墓所も妙法院墓苑に改められました。この七回忌には顔を合わせたことのないひ孫も参詣、元気に本堂でさわいでいました。竹越さんもきっと御仏大聖人様のおそばでほほえんで居られることでしょう。

相武山 山主

2012年02月27日

明後日は日曜法話会

横浜など関東では先月に降雪(写真はその時のもの)はあったものの穏やか日和です。豪雪地域で雪と闘っておられる方々には申し訳ない気持ちです。ご交誼頂いている新潟の明るい先輩からは電話の度に、「今日も関東は冬晴れかい?君たちには雪国で生活する者の気持ちはわからないだろうな。それにしても今年の雪は半端じゃない、記録的な豪雪だ。雪かきの応援を何回頼んだかわからない。きついけどやるっきゃない。春が待ち遠しいな~」との言葉を聞きます。できればかけつけて雪かきの応援をと思うのですが、役に立たないばかりか、かえって迷惑をかけることになるので、御本尊様に無事をお祈り申し上げ、お見舞いを申し上げるばかりです。先輩にすればそれが雪かといわれる降雪の風景ですが、参考までにアップしてみました。

さて一昨日・昨日と続けて日曜法話会へのお尋ねを受け、大変うれしく思っています。少しでも多くの方に仏道へのご縁を結んで頂きたいと、昨年から毎月始めた日曜法話会ですが、ようやくじわりじわりと伝わりつつある感触です。先日も昨年から伺いたかったという言葉を頂戴して勇気づけられましたが、これからも倦まずたゆまず、法の輪を広げて行けるよう努めてまいりたいと思っています。
仏道の教えを伝えて行く布教はけっして容易なことではありません。ことに信仰心や宗教心の尊さが評価されず、うさんくさく見られることもある我が国の宗教事情です。おかしな宗教や教団、そして宗教者が存在していることも事実ですから、一面止むを得ないことかもしれませんが、本来の仏教とその信仰はとてもすばらしいもので、人生に生き甲斐と喜びを与えてくれるものです。

妙法院ではさまざまなご縁を頼りに、非才・微力でありますが尊い仏教の教えと信仰心の大切さをお伝えして行きたいと願っています。
今月の日曜法話会は明後日の日曜日、19日午前11時から開催いたします。今月のテーマは「めざめる」です。釈尊は覚者と称されましたが、覚者こそ目覚めた者という意味です。人生の苦悩を煩悩に見いだされた釈尊は、私たちに苦悩の源をみつめ、まことの法理にめざめるよう仏教をお説きになりました。
ささやかな法話の時間ですが、聴聞された方々が仏の教えに親しまれ、ご縁を結ばれて仏教を人生の生き甲斐とも支えとも燈ともして頂ければ幸いに存じます。

相武山 山主

2012年02月17日

あっという間に

先週のはじめ、妙法院と駐車場の間の市道の舗装工事が始まったと思ったら、もう工事が終わりあっという間に立派な舗装道路に変わりました。市道と駐車場に段差があったので、ついでにデコボコだった駐車場を平坦にならしてもらいました。すぐにまた波打つのでしょうが、しばらくは平坦な駐車場を維持でき有りがたい限りです。
工事は元々の砂利道をすいて少し掘り下げ、新たに砂利を入れて整地し、その上にアスファルトを敷くというものでした。境界もはっきりし管理も明確になるので道路も駐車場も使い易くなった気がしています。工事の関係者には丁寧な仕事をして頂き感謝しています。当たり前のようになった駐車場ですが、腕を組んでじっと見ていると、長く駐車場に苦労していたことが思い起こされ少なからず感慨を覚えました。

2月は本宗にとって行事の多い月です。月例の1日はお経日、3日は節分会、7日は二祖日興上人会(通称せり御講)、そして13日は月例の宗祖御報恩講で、16日には宗祖の御誕生会を迎えます。当院でも3日の節分会には厄年の御祈念を願われる方が参詣になり、7日には日興上人の御恩を報ずるため、妙法院開創の日に当たるため、志ある方々が参詣されました。寒中にかかわらず信仰を大切にされる志とその実践にはすなおに敬意を表します。

東北や北海道、北陸の記録的な豪雪にはお見舞いを申し上げるばかりですが、横浜も例年よりは寒い気がします。惰弱な身ですが朝夕のお勤めの時などには、約750年前の鎌倉時代、宗祖やお弟子方が佐渡の島や身延の山で雪中にその身をおかれ、妙法の護持と弘通に心血をそそがれた尊いお姿が少しは身近に感じられます。
私たちは寒さの中では何かとおっくうになりがちで、大事な仏事もおろそかになることがあることと思いますが、そのような時こそ、宗祖をはじめ先達僧俗の求道(ぐどう)のお姿を思い起こすことが大切ではないでしょうか。
仏縁に感謝して生涯信仰を完遂するためにも、寒中にこそ宗開三祖(しゅうかいさんそ)と先達の修行のお姿を心に思い描いてまいりたいものです。

相武山 山主

2012年02月14日

景色の変化

先月初旬、妙法院駐車場の北側市道にLEDの防犯灯が2機設置されました。妙法院の周囲は陽が落ちると真っ暗になってしまい、慣れていないと少し不安を覚えることもありますが、設置以来夕方になるとあたりが明るくなりほっとします。防犯には有り難い対応と感謝していますが、ただ、直接に電気代や維持費を負担するわけではないものの、経費が気に掛かります。
今回の設置は昨年夏に町内会長の桜井さんが、「防犯灯を設置することができますが如何ですか」と尋ねてくださったことによります。思ってもいなかった申し出に早速「よろしくお願いします」とお応えして5ヶ月目のことでした。漆黒の闇という表現がふさわしかった妙法院の環境でしたが、少しずつ現代的な人里になって行きそうです。時はながれあらゆる事象は変化をして行くということでしょうか。

さて、車で来院される方々は周囲の景色の変化にも気づいておられることでしょう。駐車場の北東側では昨年秋から5棟の建売住宅が建設中です。すでに全て売却済みとのことですので、この春には新たなお隣様がお出でになるようです。この地では新参者である私たちにとっては大歓迎です。それにしても環境の変化には驚くばかりで、数年前まで市民の森につづく里山という風情でしたが、新たな住宅が増えて防犯灯が設置されるなど次第に様変わりしています。諸行は無常、時代も環境も人々の心までも移り変わって行くように、あらゆる存在は変化して止まないものですが、その変化を受けとめつつ翻弄されずに御仏のおしえを求めて行きたいものです。

そういえば、新しい住宅建設のお陰で周囲の整備も行われることになり、妙法院と駐車場の間の市道が市の予算で舗装されることになりました。間もなく工事が始まります。重ね重ね有り難いことです。辛いこと厳しいことがあると、うれしいことや喜ばしいこともあるようです。

相武山 山主

2012年02月05日

「希望」の心をおこす

できるだけ多くの方々に仏縁を結んで頂くことを願って、妙法院では昨年に引き続いて今年も「日曜法話会」を開催いたします。1月は22日(日)午前11時からの開催でした。寒中の上にあいにくの天候で、聴聞者はさほど多くはありませんでしたが、ご信徒とともに昨年から聴聞を続けられて居られる方々や、昨年から聴聞したいと希望しておられた方が初めて参加され喜んでおられました。

1月度法話会のテーマは「希望」としました。内容は仏教の基本思想である「諸行無常」をどのようにとらえるかということで、「心の持ち方」をサブテーマとしました。始めに日曜法話会の目的をお話させて頂き、プロローグにあたる身近な世相の話題では、「税と社会保障の一体改革」という政治のテーマをとりあげ、ちょっと難しい話となりましたが、政治は私たちの生活に密接に関わりをもっており、今後とも注視して自らの意見を持つことの大切さをお伝えしました。

テーマの「希望」については、昨年の東日本大震災・福島原発事故という深刻な天災・人災に遭遇し、うちひしがれて誰もが悲観的な思いに流されそうになりますが、諸行無常(しょぎょうむじょう)という仏教の基本思想に照らしてみるとき、希望の光がさしこんでいることにも気づかなければならないことの大切さをのべました。およそ諸行無常は人生のはかなさを教えていると一方的に受け取られがちですが、本来、諸行(あらゆるもの)は移り変わり行く存在であることを教えているのであり、盛者必衰(じょうしゃひっすい)ばかりを教えているのではありません。悲しみや苦悩もやがては喜びや楽しみに転ずるときがくるのです。未曽有の大災害の前には悲観的な考えばかりに染まりがちですが、このようなときこそ諸行無常の教えから「希望」の心をとりもどすことが大事あることをお話ししました。

結びには日蓮大聖人の御書(重須殿女房御返事)を拝読し、仏教のエッセンスの一端をお伝えして1時間の法話会は瞬く間に終了となりました。その後、温かなお茶とお正月のお供え餅を「あられ」にしたお菓子を頂きながら、しばし歓談して散会となりました。

来月の日曜法話会は19日(日)午前11時から開催いたします。より多くの方々のご聴聞をお待ちしています。

相武山 山主

2012年01月31日

初の宗祖御報恩講

13日は宗祖日蓮大聖人の月例の御報恩講(ごほうおんこう)でした。新年初の御講にはご信心篤い方々がご参詣になり、ご一緒に献膳(けんぜん)・読経・唱題を申し上げて報恩感謝の真心をお供え申し上げました。

法要後の法話では「上野母尼御前御返事」を拝読申し上げました。
年頭の元朝会(がんちょうえ)や初勤行会には毎年春の初めをもてなす「重須殿女房御返事」(おもんすどのにょうぼうごへんじ)を拝読してお話を申し上げておりますが、この御書(ごしょ)は重須殿女房に与えられて間もなくの御書で、宗祖が上野南条家の母尼に仏道を本とした導きと共に、人情の細やかさを伝えられた御書であります。

この御書で宗祖は正月の祝いに届けられた御供養に感謝され、新しい年を迎えたものの若くして亡くなった子供が還ることはなく、人生の無常さを述べられた後に、法華経の信仰を磨いて行かれるならば、必ず霊山(りょうぜん)浄土で子供と相まみえることができると仰せられています。生きているときはもちろんのこと、亡くなった後にもなお深い愛情を抱いている母親の心中を思われて、諄々と示されるお言葉に仏の道における温かい情愛がしのばれます。

日蓮門下の信仰は、宗祖の遺(のこ)された御書、御遺文を学ぶことによって磨かれ、深められます。今年も有縁の皆さまとできるだけ多く宗祖の御書に親しみ、その教えを心におさめてまいりたいと思っております。

相武山 山主

2012年01月27日

ボブの旅立ち

妙法院に参詣される皆さんに長く可愛がられてきた愛犬の「ボブ」が13日早朝に亡くなりました。17歳となるボブはここ1~2年すっかり弱ってきており、耳も遠くなり目も見えにくくなっていました。昨年夏の厳しい暑さはようやく凌ぎましたが、体力の衰えは正直なもので秋からは歩くのも少し辛そうでした。食欲は最後までありましたが、年末頃より寿命を感じさせる雰囲気がありました。

12日の夜9時過ぎ、悲しさを帯びた声でボブがか細くほえはじめ、異変に気がついた家内が犬小屋に行くとすっかり弱っていたので、早速玄関に床を敷いてやすませました。家族皆んなが老衰の事態を承知しており、ボブに優しく手を添えながら皆んなで「ありがとう、ありがとう」と声をかけていると、亡くなる15分ほど前に「さようなら、ありがとう」とでもいうような優しい声でボブも一声なきました。そして、午前0時33分静かに息を引き取りました。本当に眠るように穏やかな最後でした。早朝でしたが家族で灯りを点しお香を焚き、心から読経・唱題をして仏祖三宝尊の世界に旅立ちを祈りました。

ボブは平成7年5月、港北区の太田さんと田中さんから譲って頂いた甲斐犬の雑種です。生まれて間もなく妙法院にやってきて17年、雨の日も風の日も雪の日もしっかりとお寺を護ってくれました。まさに妙法院の守護犬です。甲斐犬特有の茶色の毛並みではありませんでしたが、胸と足が白く体は濃いグレーの色合いで風格がありました。運動能力は非常に高く、ジャンプ力や疾駆する姿はほれぼれとするもので、まさに俊敏の文字をかたちに顕したようでした。他方気性が少し荒く被害を被った僧俗も二桁におよびご迷惑をおかけしましたが、その分番犬としての能力は優れたもので、お寺の防犯には大いに力を発揮してくれました。また家族にとっては長い間癒しの相手になってくれました。中でも子供たちは皆んなボブが大好きで、幼い頃から声をかけあい温かいコミュニケーションがとれたことに今は感謝するばかりです。

ボブはいつも本堂の側にいましたから、自ら話すことはできないでしょうが、妙法院のさまざまな出来事をもれなく知悉していたことでしょう。そして誰よりもたくさん法華経読誦の声を聞き、お題目の声を聞いていました。私はその功徳で必ずや法華経の世界に迎えられたであろうと信じています。
愛犬ボブに心からの感謝を捧げその冥福を御本尊様にお祈いたします。なお、可愛がって頂いた皆さまに厚く御礼を申し上げます。
ありがとうございました。

相武山 山主

2012年01月15日