相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

寒中であるからこそ

今日は末法の法華経の行者である日蓮大聖人の誕生会(たんじょうえ)です。日蓮大聖人は貞応元年(1222)2月16日、安房国(千葉県)長狭郡東条郷小湊に誕生されました。陰暦と陽暦の違いがありますから、今のような寒中でのご誕生ではなく、のどかな春の盛りのご誕生のようです。
門下の寺院では宗祖へのご報恩のためにそれぞれ法会を執り行いますが、当山でも明日午前11時からの「日曜法話会」に引き続いて午後1時から執り行います。

寒中ですが2月の当山では法会と行事が続きます。1日のお経日に3日の節分会、7日には二祖日興上人の芹御講と13日には宗祖御報恩講、そして明日の日曜法話会とお誕生会です。寒中にもかかわらず信仰心をもってそれぞれの法会に参詣され、信行学を磨かれると共に菩提寺外護に努められる有縁檀信徒の皆さまには敬意を表します。

宗祖は佐渡への御流罪や雪深い身延山でのご生活と、厳しい冬の寒さと向かい合って法華経を弘通されました。御在世(ございせ)のお弟子方や檀信徒の方々も寒さにふるえながらの生活と信仰であったことでしょう。厳しい冬や強い風雨は宗祖の激しい人生をイメージさせますが、宗祖自ら「法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる。いまだ昔よりきかずみず、冬の秋とかへれる事を。いまだきかず法華経を信ずる人の凡夫(ぼんぶ)となる事を」と仰(おお)せです。
このお言葉を一般的には、厳しい情況を乗り越える励ましの言葉と受け取る方が多いようですが、所詮は「仏道の根本である法華経を信行する人は、冬が春となるように必ず仏道を成就する」ということであり、法華経の信行の厳しさを冬に譬えられたものです。
もう一重うかがえば、再び歩み直すことのできない貴重な人生で、仏道に巡り会ったのですから、法華信仰の尊さに思いをいたし、厳しさをそのまま悦びとも楽しみとも受けとめる崇高な境地を求めるよううながされたものと読むこともできます。法難(ほうなん)を法悦(ほうえつ)とされた宗祖らしい心意気だと思います。

さて、信行とは仏道を信じてその教えを実践するということであり、仏道では宗派の如何にかかわらず、それぞれの力や環境に応じて信行を修めることが求められます。行ずること、学ぶことが相互に活かし合って信心を深め仏道を成じて行きますから、行と学を大切にしたいと思うのですが、寒いときには自然に身体を動かすのがおっくうになりがちで、修行もついつい疎かになりがちです。そんなときにこそ、宗祖御在世の厳しい冬、衣食住のすべてに乏しい中での宗祖やお弟子の方々、ご信徒の方々のお姿を心に思い描くことが大切ではないでしょうか。

寒中であるからこそ、この恵まれた時代に尊い仏縁を頂戴したことに、いっそうの感謝の思いがわいて参ります。

相武山 山主

2013年02月16日

初雪です

早朝からの雨が午前9時頃からみぞれになり、さらに雪に変わりました。横浜ではこの冬初の降雪となり、午後1時現在かなりの降り方となっています。遮蔽物のない当山境内では約15センチくらいの積雪でしょうか。このまま降り積もるときっと明日の交通機関に支障がでることでしょう。正月明けに雪国の先輩や友人との電話で、「年末・年始は雪が多く寒さも厳しくて大変だった」と聞いていた矢先でしたから、横なぐりの吹雪を見ていても彼の地に思いを馳せて、「雪国はこんなもんじゃないだろうな」とそのご苦労を想像しています。

横浜でも北西部にあたる当山周辺では、一冬に3回から5回くらい降雪がありますが、およそは関東地方らしく雪や雨が少なく晴天が続き、乾燥が気にはなるものの、日だまりでは暖かく過ごすことができます。
このような恵まれた気候の関東では、ひとたび降雪となると交通が麻痺(まひ)したり、さまざまな事故や障害が起こります。恵まれた環境に置かれていると、厳しい環境で生活している方からすれば、「こんなことで・・・」と思われるようなことで困窮(こんきゅう)してしまうのですから、まさに「禍福(かふく)はあざなえる縄のごとし」で、人生良くできているものだと思います。私たちは恵まれていることの中に課題が込められており、恵まれていないことの中に優れた贈り物があることを知らねばならないと思います。

今日は成人式。青年が大人としての自覚をもち、社会もそれを認知して祝福する祝日で、新たに大人の仲間入りをした青年の皆さんには、人生における一つの大事な節目となる日です。すっきりとした青空の成人式も記憶に残るでしょうが、雪や雨に難儀した成人式もきっと記憶に残ることでしょう。成人式を迎えた皆さんの前途を祝福します。

 

 

初御講

昨日は一月度の宗祖日蓮大聖人御報恩講(ごほうおんこう)でした。一月の御講は新年初の御講ですので初御講(はつおこう)と呼ばれています。毎月13日の宗祖の御命日忌は門下僧俗にとって信仰を確認する大切な日となっており、ご信心篤い檀信徒の皆さんは一年を通して菩提寺(ぼだいじ)への参詣を心がけておられます。
今日とちがって昨日は青空が広がり、風もあまり強くなくて温かく気持ちの良い初御講でした。お正月の初参り、7日のお経日の参詣と、新年になってからもう三度目の参詣(さんけい)という志の髙い方々を中心に、僧俗一同心を込めて献膳・読経・唱題と宗祖へのご報恩を申し上げました。

法話はお正月拝読の「重須殿(おもんすどの)女房御返事」について。この御書(ごしょ)は宗祖御入滅の前年(弘安4年・西紀1281年)正月のお手紙で、宗祖の教えのエッセンスが込められている御書です。女性信徒へのお手紙ですから、わかりやすく法華経の教えが述べられ、熟読すれば宗祖の教えの要(かなめ)が理解できるのではないかと思います。
御書が難解なことは申すまでもありませんが、「読書百編 意 自ずから通ず」という言葉がありますように、私たちは宗祖ご自身から教えを賜っていると考えて、幾たびも幾たびも繰り返し拝読し、仏道の大要を学び信行を深めて行く事が大切だと思います。
御返事の前半部分を丁寧にお話申し上げた上で、仏法は黙っていても誰かが護り、誰かが弘めてくださるものではありませんから、宗祖の門弟として仏縁を尊ぶ一人ひとりが、護り手、伝道者として精進することが肝要であることを申し上げました。
今年も一年、僧俗相和して月例御講の奉修と参詣を基本に信心を磨いてまいりたいと存じます。

相武山 山主

2013年01月14日

あけましておめでとうございます

平成25年癸巳(みずのとみ)新年あけましておめでとうございます。
1日の元朝、午前0時からは元朝勤行会(がんちょうごんぎょうえ)を心新たに執り行い、ご信心篤い方々とご一緒に、仏祖(ぶっそ)三宝尊(さんぽうそん)に初春の祈りをささげ仏道精進の誓願(せいがん)を申し上げました。
また1日から3日まで初勤行会(はつごんぎょうえ)を執り行い、ご家族で参詣になった檀信徒の皆さまと共々に、法華経読誦・唱題を申し上げ、無事に新年のスタートを切ることができました。

元朝・初の勤行会では恒例の「重須殿女房御返事」(おもんすどのにょうぼうごへんじ)を拝読。仏法の根本である法華経を信受する私たちは、正月の御宝前に法華経を読誦申し上げて新春を祝い、一年の誓いを立てて新年に望むように、物事の源や根本を常に大切にして、何事も枝葉末節にとらわれることなく、感情に振り回されることなく、根幹を大事にして大道を歩むような人生を心がけたいとお話を申し上げました。
また、仏道の信仰者としては「苦楽共に思いあわせて南無妙法蓮華経」との宗祖のお言葉を信受して、人生に起こるすべての出来事に意味があることを理解し、「真摯(しんし)な人生に無駄なし」と、腹の据わった思いが大切であることをお伝えしました。

挨拶の後、参詣の皆さまに新年の健康を祈ってお作りした特製のお屠蘇を差し上げ、一人ひとりの方々と賀詞(がし)を交換させて頂きました。勤行会の時間以外にも有縁の方々が、思い思いに本堂や三師塔、墓所に参詣しておられ、ゆったりとした静かな当山のお正月風景でした。

今年も有縁無縁の一切の皆様に幸多からんことをお祈り申し上げます。

相武山 山主

2013年01月09日

おさめの御講

年の瀬を迎え何かと急かされる日々となっています。今日はもう冬至、今年も残すところ10日となりました。このブログもできれば週1回のアップをと心がけてきましたが、なかなか思うようには行きません。それでも楽しみにご覧頂く方々も居られますのでさらに発信に努めて行きたいと思っています。よろしくおつきあいの程お願い申し上げます。

去る13日は今年最後の宗祖日蓮大聖人の御報恩講(ごほうおんこう)でした。澄み渡る青空に初冬の日射しは暖かく、参詣の方々もさわやかな笑顔でのお参りでした。御講の前には朝から御講に参詣できない数人のご信徒がお参りになり、年末のご挨拶を交わすことができ、今年一年の妙法院護持に感謝を申し上げました。
また16日は「おさめ御講」を執り行い、参詣されたご信徒と共に仏祖三宝尊にご報恩を申し上げました。両日の御講では法華経を読誦申し上げ、宗祖ご証得のお題目をお唱えしてご報恩申し上げました。法要後の法話では「千日尼御前御返事」を拝読。宗祖の佐渡ご流罪の様子を丁寧に説明、ことに佐渡で信徒となられた千日尼の信心の深さと強さを宗祖のお言葉を通してお伝えしました。

16日のおさめ御講の後には世話人さんを中心に久しぶりに懇親会を開きました。妙法院を菩提寺としてご縁の深い講中の方々も、日頃はなかなかコミュニケーションが取りにくいので、年のおさめに交流をはかってみようと企画されたものです。皆さんの持ち寄りとお寺からの手料理を軽く頂きながら、楽しい歓談の一時を過ごすことができたのは本当によかったと思います。これからもさまざまな機会を活かして講中の活性化を図ってまいりますので、ご縁の有る皆さまにはどうぞ気軽にご参加ください。

明後日23日(日)は大掃除の予定です。新年をさわやかに迎えるために本堂・客殿・境内の大掃除を行います。時間の許す方はご協力の程よろしくお願いいたします。

相武山 山主

2012年12月21日

里の秋

日本の秋を彩る紅葉もようやく山から里へと下りてきました。当山周辺の山道もそこかしこに秋の趣きです。北国からは雪のたよりも届けられ、ついこの間までの暑さが幻のように思えます。深まりゆく秋から初冬への移ろいは早く、寒がりではなくても寒さへの心構えは大切なようです。

さて、去る15日、目師会(もくしえ)を奉修申し上げたところ、参詣された緑区の落合さんから丹精込めたみごとな「かぶ」が御宝前にお供えされました。目師会とは第三祖日目上人の御報恩講(ごほうおんこう)であります。目師会は古来「かぶ御講」と称されている法会(ほうえ)であり、かねてそのいわれをご存知の落合さんご夫妻が、この日のためにかぶをお供えされました。行体(ぎょうたい)は信仰の上から志しの表れといわれますから、かぶにはご夫妻の信仰の真心がこめられ、その思いは宗開三祖の御照覧(ごしょうらん)にあずかるところと存じます。

昨日18日(日)は今年最後の日曜法話会でした。今年は1月の第1回からこの11月まで11回にわたって法話会を開催。少ないときは25人前後、多いときには約45人前後、平均約35人前後の方々の聴聞を頂きました。約1時間のつたない法話にお付き合い頂いた方々に感謝を申し上げます。
今年始めてという方々もおられ、「仏教に親しんで頂きたい、仏教にご縁を結んで頂きたい、法華経と日蓮大聖人の教えにふれて頂きたい」という開催目的は概ね達せられたように思っています。
昨日のテーマは「敬うこころ」、サブタイトルは「エゴと傲慢を離れ、真のやすらぎを」としてお話しさせて頂きました。世相は今の世の中を騒がす「尼崎変死事件」です。事件の概要を示し、その本質を仏教的視点から説明させて頂き、現代は自己を支えている存在、育んでいる存在への敬意と畏怖の思いが欠如し、エゴに振り回されている姿が横溢(おういつ)していることを解説。「善悪を具有(ぐゆう)する心、自身を映(うつ)す鏡を持たぬ悲哀、仏教は自己のエゴと対峙(たいじ)し超克(ちょうこく)を望む教え、仏神を畏敬(いけい)する心が人生を深く豊かにする」ことなどをお話いたしました。

ところで聴聞されている方々には気がつかないかも知れませんが、非力な私にとってこの法話会はかなりのプレッシャーです。準備には世相の情況把握から整理、仏教的視点の検討、聴聞される方々への取り組み方など、構想からレジュメつくりまで3日前後の時間を要しています。それでも聴聞される方々に、法話の意図するところが正しく伝わり理解されているかは不明で一抹の不安もあるからです。それでも昨年と今年の2ヶ年にわたって継続して開催することができました。ひとえにまじめで向学心のある聴聞衆の方々のお陰と感謝しております。

来年も引き続き開催する予定ですので、仏道の護持伝承のため、より多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

相武山 山主

2012年11月19日

お会式フォト

2012年11月12日

御会式(おえしき)を奉修

3日(土)と4日(日)の両日、当山において日蓮大聖人御大会式(ごたいえしき)を厳(おごそ)かに奉修(ほうしゅう)申し上げました。前(さき)に講中(こうちゅう)の皆なで御宝前(ごほうぜん)を荘厳(しょうごん)申し上げるサクラの花を作り、境内堂宇を清掃してお迎えした法会では、末法(まっぽう)有縁(うえん)の導師(どうし)である日蓮大聖人にご報恩のまことをささげました。
3日の御逮夜(おたいや)法要には夜分にもかかわらず、例年より多くの信徒が参詣され、法華経読誦の後、恒例となっている信徒による申状(もうしじょう)奉読では、中澤順子さんが日蓮大聖人、芦川正明さんが日興上人、芦川裕子さんが日目上人、熊木真治さんが日道上人、髙幸三さんが日行上人の申状をそれぞれ謹んで奉読されました。引き続いての法話では御大会式(ごたいえしき)の意義についてお話をさせて頂きました。

4日の御正当会(ごしょうとうえ)はすばらしい秋空に恵まれ、清々しく澄んだ大気の中での御会式(おえしき)となりました。新倉さんをはじめ講中世話人の方々が2時間ほど前から集まられ、1時間前には参詣者のための準備が調いました。妙法院の駐車場はぎっちり詰めても約25台ほどしか駐められないため、今年もお隣の湘南サンテクノ社さんの駐車場をお借りしました。それら駐車場の整理や受付の設置、またお花くずし等への準備を行って参詣の方々をお迎えした次第です。講中世話人の方々には法要や行事の度に、いつも裏方の大役を担って頂き、有り難く心より感謝しています。

今年は開式の前に私から御会式(おえしき)の意義について要点を説明させて頂きました。と申しますのも、近年新たに仏縁を結ばれた方々も多くなり、また、日頃から仏法を聴聞(ちょうもん)される機会の少ない方にも、お会式のいわれについてよく理解頂きたいと願ってのことです。末法の世に衆生を成道へと導かれる宗祖のお立場とその御入滅、法華経寿量品に説かれる「滅不滅(めつふめつ)・常住此説法(じょうじゅうしせっぽう)」について簡単に解説し、立正安国論と御先師の申状奉読の意義、そして、御宝前を荘厳申し上げるサクラの花のいわれ等についても説明しました。

午後2時、司会進行を務める熊木真治さんの案内によって教区僧侶に出仕頂き、法要は献膳・読経・焼香と次第して法華経寿量品長行を終えて磬(けい)一打、引き続いて日有(にちう)上人申状、立正安国論、日蓮大聖人申状と奉読を申し上げました。御先師の申状奉読が供えられて、自我偈(じがげ)の読経・唱題にて法要を終了。参詣僧俗は法要を通して仏道精進の誓願を立てさせて頂きました。その後、執事の興厳房が「御仏(みほとけ)と共に生きる」と題して法話をさせて頂き、緊張しながらも一所懸命私たちの信仰の在り方について所信を語りました。

法話の後には私よりの住職挨拶と講頭の新倉さんからの挨拶があり、引き続いて唱題の中、講中世話人によるお花くずしが行われました。御宝前を荘厳申し上げていたサクラの花やお供物が丁寧にくずされ、参詣者にふるまわれるため受付に下げられました。最後に皆んなでお題目を三唱して法要は無事に終了。参詣者は受付でサクラの花とお供物を頂き、大切なお会式に参詣できた悦びを胸に笑顔で家路につきました。秋の夕暮れは早く、皆さんが帰られる頃には陽が西に沈みはじめていました。

相武山 山主

2012年11月06日

彼岸花からススキへ

今年の彼岸花は開花が遅く、当山の周囲では10月の第一週が見頃でした。昨年も開花が遅かったのですが今年はさらに伸びたようです。猛暑の影響でしょうか。
さすがの暑さも今月に入ってからはすっかりおさまり、秋らしい涼しい風が吹いています。いつのまにかそこかしこにススキの穂も揺れています。秋は暑さもおさまり寒さにも至らず、スポーツ、味覚、読書、思索、と楽しみがいっぱいの好季です。もちろん仏さまの道にご縁を感じて応分の修学と修行にいそしむにも良い秋(とき)です。

秋といえば日蓮門下僧俗にとっては宗祖の御会式(おえしき)奉修という大事を迎えます。宗祖日蓮大聖人は弘安5年(1282年)10月13日に武州池上(東京都大田区池上)の地にて御入滅遊ばされました。お会式はその御入滅をお偲び申し上げ、門下すべてが報恩感謝のまことをささげる法要のことです。ことに末法(まっぽう)の法華経の行者を仏と拝する富士門流では、仏さまの常住とその説法教化をお慶び申し上げ、家族・法友誘い合わせて菩提寺(ぼだいじ)に参詣し、自らの仏道精進と妙法の弘通を誓願申し上げる最も大切な法要となります。

当山では来月の3日(土)と4日(日)の両日にお会式を奉修申し上げます。そのために去る13日(土)の宗祖御報恩講の後に、参詣者の方々が清掃とお花作りの二手に分かれてそれぞれ作務に励みました。先月の講中だよりには13日は大掃除、21日の日曜法話会の後にお花作りとご案内しましたが、お花作りの作業が遅れてるのではとの心配から、急遽人手があるときに進めようということになりました。皆さんの頑張りでおおまかな清掃も終え、お花もすべて出来上がりました。ありがとうございました。21日のお花作りを楽しみにしていた方もいらっしゃることと思いますが、どうぞご了承ください。大切なお会式、皆んなで心を一つにして執り行いたいと思います。

秋の深まりとともに今年の日曜法話会も残すところ今月と来月の2回となりました。今月は次の日曜日、21日の午前11時から開催いたします。今回のテーマは「菩薩のこころ」です。有縁の皆さまのご来院をお待ちしています。

相武山 山主

2012年10月16日

ぼた餅お講

末法の法華経の行者である日蓮大聖人は、その生涯を法華経の弘通(ぐつう)にささげられましたが、そのために大難四ケ度、小難数知れずと法難(ほうなん)の御一生でした。中でも最大の法難は文永8年9月12日の竜口(たつのくち)法難であります。時の北条幕府に対して、また当時の仏教界に対して法華経の正義を強訴する宗祖は、世間を騒がす悪党として罪科にとわれました。幕府より佐渡の島に流罪と裁決が下りましたが、佐渡の代官本間重連の屋敷(現在の厚木市依知)に向かう途中、江ノ島の竜口で斬首という事態を迎えます。しかし、不思議な光り物で難を乗り越えられ佐渡に流罪となりました。この法難の折に桟敷(さじき)の尼と伝えられる信徒が、宗祖にぼた餅をささげたという言い伝えがあり、この竜口法難会を別名「ぼた餅お講」と称することもあります。(秋だからオハギでは・・・という声もありますが)

当山では9日の日曜日にご報恩のための御難会(ごなんえ)を執り行いました。厳しい残暑にもかかわらず25名の方々が参詣。ともどもに法華経を読誦申し上げ、お題目をお唱えして宗祖へのご報恩を申し上げました。法会(ほうえ)の後の法話では下山御消息(しもやまごしょうそく)の「去(い)ぬる文永八年九月十二日に都(すべ)て一分の科(とが)もなくして佐土国へ流罪(るざい)せらる。外には遠流(おんる)と聞こへしかども、内には頸(くび)を切ると定まりぬ。余又兼ねて此(こ)の事を推せし故に弟子に向かひて云く、我が願既に遂(と)げぬ。悦(よろこ)び身に余れり。 人身は受けがたくして破れやすし。過去遠々劫より由なき事には失ひしかども、法華経のために命をすてたる事はなし」を拝読。厳しく険しい法難を仏道の法悦と受容された宗祖の御心に思いを致して法話を申し上げました。

この御難会に旭区白根町の阿部キセさんが昨年に続いて手作りのぼた餅を御宝前に供えられました。かねて準備をされて供えられたぼた餅は、法話の後に下げられ、参詣者の皆さんに召し上がって頂きました。控えめな甘さが絶妙で本当に美味しいぼた餅でした。一緒に添えられたこれまた手作りのタクアンも美味しく皆さん大喜びでした。

宗祖の御心は悠久の時をへて私たち門下の心にひしひしと伝わってきます。色あせることなどまったくありません。仏道への思いが稀薄であれば感じないことかもしれませんが、「たった一度の人生、賜った命をどのように用いるべきか」という宗祖自身の問いかけは、その崇高な志と深い覚悟、そしてたしかな実践によって輝きを増し、愚かで怠惰な私たちに「その生き方で良いの・・・」と問いかけているように思います。

当山南側の田んぼでは稲穂が垂れはじめています。間もなく刈り入れでしょうか。

相武山 山主

2012年09月12日

心やさしい情景

月遅れのお盆の13日から16日までその前後もございましたが、妙法院墓苑にも墓所をお持ちのご家族・親族・友人の方々が、朝から夕方まで自由にお参りをされていました。それぞれ墓石を清掃し、お水やお花やお香を手向(たむ)け、供物(くもつ)を供えられ、手を合わせて故人や先祖の方々への思いを新たにしておられました。お盆や墓参が我が国の習俗となって伝えられているのが良くわかる心やさしい情景です。
当山では15日に恒例の戦没者追善法要を執り行い、併せて旧盆の追善供養を行いました。御宝前(ごほうぜん)と精霊檀(しょうりょうだん)にはそれぞれ霊具膳(りょうぐぜん)をお供えし献膳(けんぜん)を申し上げて、法華経方便品(ほうべんぽん)と寿量品(じゅりょうほん)を読経(どきょう)、続いて唱題(しょうだい)を申し上げました。参詣者は読経・唱題の間にお塔婆(とうば)が建立された精霊檀に進んでお焼香をささげられました。猛暑にもかかわらず参詣された皆さんは、信仰と追善の思いが込められた尊い汗を流されていました。

法要後の法話では、「今日の我が国の平和は戦争で犠牲となられたすべての方々の礎の上にもたらされたものであることに思いをいたすこと。戦争を遠い彼方に追いやるのではなく、その悲惨な事実をしっかりと認識して、二度と戦争が起こらないように一人ひとりが意識を高めること。法華経は信・不信を越えてすべての方々の平安と幸福を願う教えであること。人生をより良く歩むために立てた仏道への志を大切に、その教えを生涯学び実践して行きましょう。等々」申し上げました。
暑さは相変わらず厳しくエアコンの設置されていない本堂では、法要への参列と法話の聴聞(ちょうもん)も辛いものではと思い、参詣の方に声をおかけしましたが、「市民の森をわたってくる風が思いの外涼しかった」とのことばを頂きほっとしました。

相武山の周囲では暑さの中にも夜の虫の音に秋の気配を感じています。

相武山 山主

2012年08月20日