相武山 妙法院のブログです。
17日午前11時の日曜法話会に引き続いて午後1時からは日蓮大聖人の誕生会(たんじょうえ)を奉修しました。宗祖は貞応元年(1222年)2月16日、房州の片海にご誕生と伝えられています。法華経の行者として歩まれたその御一生は、末法を意識する者にとっては劣悪の下根下機を救済する末法の仏のお振る舞いであります。
私たち日蓮門下宗祖のご出世とご化導によって、たしかな末法の成仏への道に教導頂いたのですから、毎年2月16日にはそのご誕生をお祝いいたします。
法会の御宝前には供物をお供えし、参詣の檀信徒の皆さんと心を一つにして、法華経要品の読誦、南無妙法蓮華経のお題目を唱えて、真心からの御報恩を申し上げました。
法要後、門祖日興上人への口伝とつたえる「産湯相承事」の冒頭部を拝読。末法の法華経の行者のご誕生についての伝承について述べました。なかでも宗祖讃歎のための口伝や伝承と、確かな御遺文や御事跡などとの立分については注意が必要であることをお伝えしました。「贔屓の引き倒し」や「我田引水」となって、かえって宗祖の威徳を損なうことをおそれるためです。
明後年は宗祖のご誕生800年の佳節を迎えます。(宗)正信会では「ご生誕800年、恋慕渇仰の信心で」と掲げて精進することを誓願しています。妙風新聞では『大聖人さまへの想い』を企画。僧俗それぞれが仏縁を自覚して宗祖への想いを、手紙やメッセージ、詩や短歌俳句、絵や画像で表白しようというものです。心で想っているだけでも尊いことですが、何らかのかたちに顕して宗祖のご生誕800年を慶祝することにも意味があります。
妙風新聞編集部からの企画趣旨を説明し、参詣の方々に積極的なご協力をお願いしました。
相武山 山主
2019年02月28日