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相武山 妙法寺 ブログ

新盆とお経参り

仏教では逝去された方がはじめて迎えるお盆を新盆または新盆とよび、例年と異なり丁寧に仏事を営むのを常といたします。当山でも今年は平塚市の足立さん、中区の𠮷田さん、同じく𠮷田さん、多摩区の石井さん、緑区の阿部さん、港南区の加藤さんの新盆供養にお参りしました。

お盆については前のブログでそのいわれや歴史を少々解説しましたが、お盆はどこでも同じだろうと考える方も多いようです。しかし、お盆も時代や地域、宗派や各家庭などによって異なりがあり一様ではありません。まして、現代の社会環境では昔のように玄関前に迎え火を焚き、墓所に御霊を迎えに行ってひと時を過ごし、送り火を焚いて見送るということも難しくなっています。私は今の時代、その家や家族に見合ったお盆で良いと思っています。

ところで、新盆はご先祖を迎えて共に一時を過ごすというよりも、幽明境を異にした家族を親しく迎える一時のような気がします。つい先日まで一緒に生活していた家族が今年はその姿を見ることができないという、まさに人生の無常を感じての営みであり、思いやりの情愛がにじんで来るようなたった一回の仏事です。今年の夏も対象となるすべてのご家庭で新盆のお参りをさせて頂きましたが、各ご家庭ごとに皆さまの優しさが伝わってきました。

また、当山では開創当時から夏を中心に檀信徒宅の御本尊様にお参りする「お経参り」をしています。お盆経や棚経などと同じ気持ちで始めたのですが、各ご家庭にうかがってともに読経・唱題をお勤めして、「ご家族の信行増進とご健勝、ご先祖有縁精霊への追善供養」を申し上げています。お経参りは親しく言葉を交わす好機でもありますから大事にしているのですが、日時や双方の都合がつかず毎年10軒~20軒ほどしかうかがうことができません。

今年お参りにうかがって自分でも驚いたのは港南区の中澤宅が7年ぶり、都筑区の森家が6年ぶり、多摩区の芦川宅が4年ぶりということで、その他も数年ぶりということでした。忙しさにかまけてずいぶん失礼していたと反省しています。お寺では交わせぬ話もご家庭でうかがえることができますし、ゆっくりと言葉を交わすことで信頼も深まることになりますからこれからは興厳房と共に精進したいと思っています。

相武山 山主

2018年08月30日