相武山 妙法院のブログです。
宗祖御講の前日、参詣者用玄関前の参道北側に設けたコンクリート製の池に鯉と金魚を放流しました。この池は正月前には完成していましたが、2ヶ月ほどあく抜きのために水の出し入れをしていました。もう大丈夫と思って放流したのですが、寒い時期でもあり鯉は水や池の環境などに影響を受けやすいので心配しました。
寒い時期に鯉の動きがにぶいのは当然ですが、しばらくすると2匹の鯉が横たわっていたのでビックリして池から出そうとしたら、突然何ごともなかったかのように泳ぎはじめました。どうしたのかなと思って調べてみると「眠り病」ということでした。放っておくと深刻になるという意見やそのうちに良くなるという意見もあって、初心者には戸惑うばかりですが生き物を飼うということはやはり難しいものです。
それでも鯉がゆったりと泳ぐ姿を観ていると、観ているこちらの気持ちも穏やかになってゆきます。和の風情を感じるような池ではないかもしれませんが、大きすぎない鯉(現在の)には広さも深さも十分で、当山へのお参りにまた一つ楽しみがふえました。時には池の鯉の優美な泳ぎを追って、浮き世の煩いを離れることも一興ではないかと思います。
相武山 山主
2017年03月31日