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相武山 妙法寺 ブログ

七五三祝い参り 感謝と祈り

当山では例年11月に檀信徒の皆さまの七五三の祝い参りをお迎えします。今年は15日に宇梶葵ちゃん(7歳)、19日に白濱琥太郎くん(5歳)、28日に菊地いこいちゃん(7歳)が当山の御本尊様にお参りされました。

七五三祝い参りは幼子の無事成長を祈る儀式として昔から行われていたようですが、その起源や在り方には諸説があります。江戸時代までは封建制による階級制度のために、一般庶民まで広く行われていたかどうかは不明ですが、明治時代になると秋の収穫の後などに行われるようになったようです。

元来「子宝」といわれるように次の世代を担う子供は誰人にとっても宝というべき存在です。しかし、近現代に至るまで子供が無事に育つことは容易ではありませんでした。多くの子供たちは栄養状態も良好なものではなく、生活環境も恵まれたものではありませんし、医療技術も現代とは比べものにならぬほど貧弱でしたから、無事成人を迎えることは難しかったのです。そこで人々は折々に仏神に祈りをささげながら子供たちの無事成長を願ってきたのです。
七五三の祝いには「髪置き」とか「髪立て」といって髪を伸ばしたり束ねたりする儀式や、「袴着」といって初めて袴をはく儀式。「帯解き」や「紐落とし」いって紐つきの着物から大人と同じ着物に変わる儀式などの意義がこめられているようです。

人生は何が起きるか誰もわかりません。七五三祝参りをされた幼子のため、御本尊様にこれまでの成長に深く感謝を申し上げ、これからの心身ともなる成長に、温かい慈悲のご加護を賜りますよう心より御祈念を申し上げました。

相武山 山主

 

2017年11月30日

かぶ御講

11月15日、日目上人の祥月命日忌法要を執り行いました。大石寺門流では第三祖日目上人の祥月命日忌は「目師会・かぶ御講」と称して古より大切にされてきた法会です。日目上人は宗開両祖の教えを護り伝え令法久住に大きな足跡を遺された方で、今日私たち富士日興門流が宗開両祖の教えを信行して成仏の道を歩むことができるの日目上人のご恩徳によるものです。

法要では二日前のお題目講に参詣された緑区の落合さん夫妻が丹精された「かぶ」を御宝前にお供えいたし、御報恩の読経・唱題を申し上げました。法要後には日目上人のご一生について私が詳細にお話を申し上げ参詣者と共に御高徳をお偲びいたしました。

今月は初旬に宗祖のお会式を執り行い、13日にはお題目講も執り行ったので参詣者はわずかでしたが、七五三祝いに参詣された宇梶さんのご家族と共に真心を込めてご報恩申し上げることができました。

相武山 山主

2017年11月30日

真心をもって御大会式を奉修

11月4日(土)と5日(日)の両日、日蓮大聖人御大会式(ごたいえしき)を厳かに奉修申し上げることができました。相武山妙法院は日蓮大聖人を末法のご本仏と尊信申し上げる富士日興門流の法華の道場でありますから、久遠即末法の本仏たる日蓮大聖人の「滅不滅・常住此説法」を奉祝申し上げる御会式は最も大切な法要です。

今年も初秋よりお花作りなどの準備をはじめ折々にご信心の篤い方々にご協力を頂き法会を迎えました。最後に残ったのが御宝前のお供え餅とお飾りの竿餅でしたが、1日の御経日の後、緑区の小原さんを中心に昨年末に求めた餅つき機で餅つきをしました。小原さんの手さばきを見ていると、お重ねやのし餅は『やはり職人でなければできないな~』と思いました。今後は興厳房も挑戦して行くことと思いますが、しばらくは元和菓子職人だった小原さんのご協力とご指導を頂くこととなるでしょう。よろしくお願いします。

御逮夜法要当日の午前10時からは御宝前のお飾りでした。御宝前の両側に設えられた二つの台に霊鷲山を中心とした法界をイメージし、御仏大聖人を荘厳申し上げるお飾りです。それぞれ忙しい中、久保さん、落合さん夫妻、熊木さん、阿部さん、高橋さんにご協力を頂きました。はじめに竿餅と金紙銀紙の飾り棒を胴藁に巻き、金銀の飾り帯を締めて胴を調え、次に柿とミカンをその上に飾り、みんなで作ったサクラの華を開いて台上にさします。最後は杉葉とシキミとあられ餅・三角餅・手餅をあしらって、台の周囲に半紙を山折りにして飾り付け終了です。8名で1時間半ほどのご奉公。御宝前と本堂を再度丁寧に清掃した後は御会式を待つばかりとなりました。

【御逮夜法要】
御会式は日蓮大聖人の祥月命日忌(10月13日御入滅)を迎え、門下一同が報恩感謝を申し上げる法要、今年は祖滅736年となります。宗祖が御遷化に当たって選定された六老僧の一人日興上人は、末法の法華経の行者を仏と信受され宗祖の開顕された末法相応の仏道を護持伝承されました。その日興上人の門流が日興門流・富士門流であり、門流僧俗は御会式を年中行事で最も大切な法要としてまいりました。

御会式の前夜祭にあたるのが「御逮夜法要」。皆さん何かと多忙のためか参詣者はわずかですが、今年も檀信徒の方々に宗開三祖や御先師の申状を奉読して頂きました。日有上人を興厳房が奉読し、続いて私が立正安国論の奉読。新倉昇三さんが大聖人、サンリー久美子さんが日興上人、重吉稔さんが日目上人、熊木真治さんが日道上人、中澤俊彦さんが日行上人をそれぞれ真心を込めて奉読されました。

立正安国論や申状には富士日興門流の法義と信仰のエッセンスがこめられており、文章は鎌倉時代の難しい仏教用語でつづられていますが、意味が少しでも理解されれば一言ひとことの重みに信仰の感動を覚えることができます。法要には遠路にもかかわらず稲城市から大西さんご家族などが参詣されました。法要後には皆んなでお茶を頂き和やかに歓談し散会しました。

【御正当法要】
みごとな秋晴れに恵まれた「御正当法要」は午後2時からの開式。講中世話人の方々が1時間ほど前から準備にあたってくださいました。受付や堂内外の整備、駐車場の整理などいつもながらに法要のサポートをして頂き心から感謝しています。当山は法華の道場ですから一般の方はお客さまで構いませんが、檀信徒の方々はお客様ではなく修行者として法要に臨んで頂きたいと願っています。一人ひとりが主体者として仏道修行のときと心得られ仏道の功徳を積んで頂きたいのです。

定刻の10分前には司会進行の阿部一博さんが式次第の裏面に掲載の「御会式の意義」についてを読み上げ、参詣者の方々に御会式への思いを新たにして頂きました。開式が宣せられて本堂が唱題の声で満たされる中、教区僧侶が入堂。御宝前に供えられた仏祖三宝尊への献膳から読経・焼香へと進み、自我偈の前で磬が打たれ読経を中止。参詣僧侶によって日有上人から申状が順次奉読され、静かな本堂には厳かな奏上の声が響きました。

法要後には当山執事の大山興厳師による『御仏とともに』と題しての講演(相武山だよりに掲載予定)。私たちの信仰の在り方についてわかりやすくお話をしました。その後、私より『今年も檀信徒の皆さんと一緒に御会式を執り行うことができた喜びをお伝えし、御会式では宗祖の説かれた末法の衆生成道の道である「法華本門の教え」と、その信仰の要を確認することの大事を申し上げました。また、一人ひとりが妙法院の主役という自覚で菩提寺の行事や法要に参加頂き、生涯かけて尊い仏道を学んで頂きたい』と挨拶を申し上げました。

続いて新倉講頭より『今年も無事に皆んなで御会式を奉修できたことを喜び合い、仏縁を頂戴したことの尊さを忘れることなく、魔にたぶらかされて信心を破ることがないよう、これからも菩提寺妙法院に足を運んで信行に励みましょう』という挨拶があり、唱題のなか、講中世話人によって御宝前荘厳のお花くずしを行いました。

司会者の閉会の言葉で御会式は無事に終了。子供たちには御菓子が渡され、参詣者には桜の花とお供物が振る舞われ、それぞれ和やかな笑顔で帰路につかれました。今年の御会式には本堂に約100名、客殿に約20名のご参詣を頂きました。毎年の御大会式を成仏への一里塚と心得て、さらに仏道に精進して行くことを御宝前にお誓い申し上げた次第です。

相武山 山主

2017年11月30日