相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

さわやかに全国大会を開催

今年の法華講全国大会は山口市の「健康づくりセンター」で開催されました。毎年開催される大会には全国の僧俗代表が集い、富士日興門流の法義と信仰を確認し、正信覚醒運動の推進がはかられています。

さわやかな晴天に恵まれた今年の大会には妙法院からも13名が参加。飛行機での参加者は午前7時に羽田空港に集合し空路で山口へ、新幹線での参加者は各自で新山口駅に向かいました。両者は山口市内の昼食会場で合流して正午過ぎには会場へ。会場では例年のように全国からの参加者にお隣韓国大韓寺の講中が合流して、なごやかに挨拶を交わしていました。

2部構成の大会は定刻に開催。第1部は「法燈相続と布教」をテーマとした映像。覚醒運動の歩みをふり返ってその意義を確認し、今後の法燈相続と布教の大切さをうったえました。次に開催教区を代表して信敬寺法華講の國富將嗣さんが、開催地山口の維新での活躍などにふれ歓迎の挨拶。

第2部では壇上の緞帳が上がり出席僧侶が紹介され、まず川井泰円代表役員の唱導で、熊本地震犠牲者を悼み、復興を祈ってお題目三唱。続いて吉田輔道大会実行委員長の唱導で、日興上人の護法の精神を伝える「原殿御返事」を参加僧俗全員で奉唱。次に高橋恩道運営会議議長が覚醒運動の意義は護法にあることを述べて挨拶。

参加信徒の所感発表でははじめに韓国大韓寺講中のジョンヘウォンさん。次に高知県興教院講中の鎌田さん。最後に山口県蓮興院講中の大島さん(祖母)と西山さん(孫)の発表でした。それぞれご自身の信仰への思いを率直に述べられ、参加者から激励の拍手が送られていました。海外の同志からの祝電披露に続いて川井代表役員が挨拶。結びに私が『法華経の行者は冬のごとし』と題して講演をさせて頂きました。

(大会の詳細は6月1日号の妙風新聞に掲載、私の講演は7月1日号の掲載)

遠路にもかかわらず大会に参加された皆さんは信仰心を啓発され、会場退出の折には同志が互いに声を掛け合い、今後の信行増進を期していました。
大会後、妙法院講中は山口市内の正信会寺院蓮興院様に参詣。勤行唱題をさせて頂き、ご本尊様に大会の無事成功を感謝申し上げ各自の信行増進を祈念申し上げました。蓮興院様で茶菓の温かな接待を頂いて、初夏の長州路を約1時間20分ほどレンタカーで走り萩市に宿をとりました。

翌日は維新の立役者吉田松陰の旧跡、松下村塾(現在は松陰神社)を見学、萩城跡から萩博物館を見学して皆んなで明治維新の息吹にふれました。昼食後、新幹線組は新山口駅へ、飛行機組は宇部山口空港へと向かい帰路につきました。

参加の皆さまご苦労様でした。

相武山 山主

2016年05月30日

切り抜きを手に

5月の日曜法話会は15日(日)に開催。初めて参加された方が3名、その他趣旨に賛同され、いつものように仏教を学ばれる方々が聴講されました。今月のテーマは「熟語から学ぶ仏教」サブタイトル「生活の中の仏教」でした。はじめにいつものように「仏教に親しんで頂くこと、仏教や信仰への正しい理解と寺院の役割」などについて解説しました。

その後、「世相」のコーナーでは『桝添東京都知事への批判』を取り上げ私の意見を述べました。まだ、問題視されている事実が明白だと断定できてはいませんし、合法か違法かなどの問題もあるので軽々には論じられませんが、今までに明らかになっている事実に対する批判について考えてみました。具体的な批判として『贅沢な海外視察、公用車を常用しての別荘通い、政治資金の私的流用・・・』等が指摘されています。いろいろと批判されていますが、桝添都知事の対応にも問題があったように思えます。整理すると『公人たる都知事としての責任と資質が問われている問題』となるのでしょう。今後の対応を見守るとともに、「民主主義社会では議員や首長を選ぶのは市民ですから、市民には選挙によって選択した責任があり、知事には公人としての責任がある」と意見を述べ、速やかな解決を望んで「世相」としました。

テーマ「熟語から学ぶ仏教」では、日常生活に数多くつかわれている仏教語として「因果応報」「唯我独尊」「四苦八苦」「言語道断」「以心伝心」「有為 転変」「諸行無常」「自業自得」「縁起が良い」「贅沢三昧」「我慢強い」「刹那主義」「業が深い」「諦めが肝心」「うそも方便」「大げさな」等々を紹介。私たちの思想や生活に仏教が大きな影響を与えていることについて述べました。仏教は日本の歴史や文化に影響を与え、日本人の感情や思想、深層の心理にも影響を与えているのです。

熟語を通して仏教を学ぶとして、まず『無常』を提示。無常について「限りある人生の貴重さに気づき、有意義な日々を送ること。真実を見つめて受容する勇気と智慧の必要性」を述べました。次に『縁起』を提示。縁起について「あらゆる存在は因縁によって起こっていること。あらゆるものは相互に依存し合って存在し生起する、あるいは生滅するという関係にある」ことを述べました。続いて『我慢』を提示。我慢について「己れをたのみとして心のる煩悩。自らをたのむ慢心であり、仏教では七慢が説いて誡めている」ことを解説しました。その他レジュメに取り上げた熟語については次回に解説することを述べて5月度の日曜法話会は終了しました。

初めて参加された瀬谷区のご夫妻が帰られる時に、『どちらで法話会を知りましたか』とうかがうと、『1月のタウンニュースで知りました。もっと早く来たかったのですがいろいろあって、ようやく今月参加できました。法話会が5年も続いているとは知りませんでしたし、わかりやすく愉しかったのでまた伺います』と仰って、『このタウンニュースです』といって切り抜きを見せてくださいました。

やはりどんな企画も広報宣伝を大切にして「まず存在を知って頂く」ことが大事だと再認識しました。「仏教に親しむ」をテーマに地道に仏教の思想や信仰の在り方を述べ、法華経と日蓮大聖人の教えを伝えている法話会。一人でも多くの方の仏心が開かれることを願ってこれからも精進してゆきます。6月は12日(日)午前11時から開催。皆さまのご参加をお待ちしています。

相武山 山主

2016年05月29日

田植えとホタル

今月中旬から当山西側や南側の田んぼでは田起こしがはじまり、地元の農家の方が田植えの準備をしていました。大都市横浜では残り少ない田んぼですから、いつも田植えはいつかな~と心待ちにしています。水がたっぷりと入って、夜は例年のとおりカエルの大合唱です。かなりのボリューム。カエルの大合唱を聞いたことのない子供たちに一度は聞かせてあげたいと思っています。

今日、その田んぼでは田植えが行われていました。これから梅雨を迎え暑い夏を越して秋まで、太陽と大地、水や風など自然の力をたっぷりと賜って成長してゆきます。自分の田んぼではありませんが、台風や豪雨の時には大事のないようにと祈って、実りの秋を迎えた時は我がことのようにうれしくなってしまいます。我が国は古よりの稲作国家、田起こしから田植え、成長から収穫まで、田んぼを観ていると、自然と人間の奥深い営みが感じられます。

一週間ほど前から当山隣接の「追分市民の森」や「矢指市民の森」では自然のホタルが飛びはじめました。この地域のホタルは養殖しているわけではないので、数は多くありませんが、それでも幽玄さを覚えて自然の不思議さが実感できます。多くの方にホタルの鑑賞を楽しんでほしいと思っていますので、来年からは飛びはじめたらこのブログで速報し鑑賞の夕べを企画してみます。夜の相武山も楽しんでください。

相武山 山主

 

2016年05月28日

汗ばむ陽気のもとで

初夏の連休最後の5月5日、午前10時から境内樹木の剪定と草取り作業を行いました。初夏にしては陽射しが強く汗ばむ陽気でしたが、思い思いにご参加頂き、境内と駐車場のレッドロビンの選定と整理、三師塔の前や参道などの草取りなど、午後3時過ぎまで各自の時間の都合にあわせて作務に汗を流して頂きました。

小原さんは駐車場からの参道に西洋アジサイのアナベルを植樹していました。コンクリートの擁壁に砂利道という潤いに乏しい空間もやがて参詣者や散策の人々を喜ばせてくれることになるでしょう。玄関前に梅雨から夏にかけて大きな大輪の花を咲かせて参詣者を迎えるアナベルも小原さんの作品ですが、境内が少しずつ趣きのある空間になってゆくことはうれしいかぎりです。

お昼には午前中から参加された方々皆んなで回廊でランチ。風が心地よく吹き抜けるなかで、おにぎりと手製の豚汁を楽しんで頂きました。暑かったのでアイスバーのデザートつきです。午後から参加された方も居られましたが午後3時頃には作務を無事に終了。汗ばむ陽気のもと、参加された方々のお陰で境内が浄められました。

ありがとうございます。

境内を浄めることは仏法を尊崇してご本尊様を荘厳申し上げることで、自宅に喩えれば信仰心を持って仏壇を浄めることと同じです。境内整備にはこれからも工夫を凝らしてゆきますが、檀信徒の皆さまはもちろんのこと、ご縁の有る方々には仏道の功徳を積む機会としてご参加頂きたいと思います。

相武山 山主

2016年05月28日

護り伝える使命

新緑にさわやかな風がわたる4月29日、当山では立宗会と御虫払法要を執り行いました。立宗会は日蓮大聖人が建長5年4月28日に立教開宗を明らかにされ、一切衆生の救済を願って妙法弘通の第一歩をしるされたことを報恩謝徳申し上げる法会です。また、御虫払会は当山に所蔵される妙法曼荼羅本尊のお風入れと虫払を執り行う法会です。例年初夏の連休のおりに執り行っています。また、秋の御会式から本堂に敷かれていたカーペットは御虫払会を前に収納して畳敷きとなり私と興厳房の法衣も夏用となりました。

当山所蔵の十幅の曼荼羅本尊は江戸末期から明治にかけてのご本尊。宗開両祖の御影画は明治初期のもので、それぞれ2日前から御宝前にご奉掲。午前11時からの法要では、はじめに私から立宗会と御虫払会の意義について簡略に説明。仏祖三宝尊への献膳から法華経を読誦、寿量品の自我偈は訓読でゆっくりと奉読させて頂きました。お題目は興厳房の太鼓に合わせて皆んなで唱題。唱題の裡に参詣者は御宝前に奉掲されている妙法曼荼羅と宗開両祖の御影画の前に進んで内拝。通常は外陣から礼拝している本堂のご本尊様と宗祖の御影様も間近で拝むことができました。

法要後の法話では立教開宗の意義について解説。また、御虫払会は先師先達の護法の志に感謝し、現代に生きる私たちも仏弟子としての自覚を新たに「仏法を護り伝える使命」を確認しようと述べました。さらに人生では「出会いとその選択が最も重要」であり、日蓮大聖人の教えとの出会いを終生大切にして、悔いのないよう信行に励むことをお伝えしました。法話の後には昼食タイム。それぞれロビーや客殿、回廊や寂静庵などで昼食を摂りました。午後1時20分からはおさめの法要。方便品と自我偈の読経から唱題となり、唱題のなかで興厳房と総代さんによってご奉掲のご本尊さまが奉納されました。

今年も新緑にさわやかな薫風がわたるなか、ご信心の篤い方々の参詣を得て、無事に立宗会と御虫払会を執り行うことができ有り難いことと存じています。

相武山 山主

2016年05月21日