相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

新年を迎えます

年の瀬も押し迫った29日(日)境内堂宇の大掃除を行いました。当山はいつも各種の法会や行事は自由参加ですから、午前10時からの歳末大掃除にどのくらいの方がお出で頂けるかわかりませんでしたが、歳末で公私ともにご多忙にもかかわらず、20名以上の方にご参加頂きました。普段も清掃はそれなりに心がけているつもりですが、それでも人手と時間に限りがありますから十分ではありません。菩提寺を大切に思われる皆さんのお陰で一年の汚れを落とすことができ感謝しています。

大聖人・日興上人・日目上人の「三師塔」、永代供養墓「久遠廟」などを中心に墓所を含めて境内を丁寧に浄めて頂き、宗開御三祖をはじめ御納骨の精霊にも喜んで頂けたのではないかと存じます。
本堂は長い柄のはたきで高い天井のすすを払い、こまかいガラス窓を皆んなで磨いて頂きました。本堂周囲の回廊と欄干もきつく絞ったぞうきんで何回も拭いて頂ききれいになりました。玄関や受付、ロビーから廊下周囲の窓ガラスも磨かれました。トイレもしっかりと掃除して頂き、最後は30畳の客殿を浄めて11時30分には終了。
境内ではありませんが境内北側の道路とバス通りへの階段などの「雨水マス」の掃除も行いました。大雨のときに隣地の市民の森から土が流れてきてマスの中に溜まってしまうからです。夏の大掃除でも苦労するところですが、事態を先刻ご承知の熊木さんと新倉さんが率先して頑張ってくださり、大変でしたがこちらもキレイにすることができました。

終了後には今年最後の「講中世話人会」を開催し、寺院と講中の「報告」と「お知らせ」が伝えられ、いくつかの案件について意見を交わしました。世話人会は12時20分頃には終了し散会となりました。歳末の忙しいときに大掃除にご協力頂いた皆さんには厚く御礼を申し上げます。皆さんがお帰りになってから玄関前に門松を作りました。例年私と興厳房の二人で作ることが多いのですが、ときにその道に携わる川脇さんが参加されることもあります。今年は幸い川脇さんがいらっしゃったので一緒に作って頂きました。昨年よりは少し見栄えが良いのではないでしょうか。

なお、当山のホームページの「お知らせ」と「行事予定」の更新を契約業者にお願いしていましたが、更新されていないようです。檀信徒の皆さんにはすでに「相武山だより」で年間行事予定並びに1月~2月の行事予定を送付済みですが、不明の点がありましたら遠慮なく妙法院までお尋ねください。ちなみに1月の日曜法話会は19日(日)の午前11時から開催いたします。
皆さんどうぞよいお年をお迎えください。

相武山 山主

 

2013年12月31日

おさめの御講

去る12月15日午前11時から「おさめの御講」を執り行い、当山の今年の寺院行事はこの法要ですべて終了となりました。13日は宗祖日蓮大聖人のご命日忌、毎月報恩感謝の思いをもって篤信の檀信徒の方々と倶に法会を営み開創以来欠かすことはありません。「御報恩の御講」を縮めて「御講」と称しますが、平日には20名~30名ほど、休日となっても40名ほどのご参詣ですから、お会式やお正月、お盆やお彼岸などの年中行事に比べますと参詣者が多いとはいえませんが、一日のお経日と共に毎月の寺院行事の中心となっている大切な法要です。
休日でなければ参詣できない檀信徒の方や友の会の方も居られますから、折々に日曜御講なども設けていますが、当山はいろいろな法要や行事がありますから、それぞれの都合に合わせてご参詣頂き、仏道を学んで信仰を磨く機会にして頂ければ幸いです。

おさめの御講では如法に読経・唱題を申し上げ、参詣の皆さん全員にご本尊様へのご焼香をして頂きました。その後の法話では、南条時光殿からのご供養に対する宗祖の返信である『上野殿御返事』を拝読。冒頭の「一切の事は時による事に候か。春は花、秋は月と申す事も時なり」との言葉は、この御書の全体におよぶ教えです。仏法も末法という時の概念によってとらえ方が異なってくるように、あらゆることは時によって適不適・成否が定まるように、時と機すなわちタイミングが合わなければ物事が成ることはありません。
仏法僧の三宝を護るためのご供養も、寒いときの厚綿、のどが渇いたときの水、空腹のときの食べ物等というように、時にふさわしいことによって、その意義がさらに尊いものになると教えられています。

日蓮大聖人の遺された御書と釈尊の説かれた法華経には汲めどもつきぬ教えが説かれています。悩み多い人生の燈とも柱ともなるものですから、仏縁を結ばれた同信の方々と倶々にこれからもしっかりと学んでゆきたいと存じます。

おさめ御講の終了後、参詣者の皆さんと年納めの懇親会を開きました。あらかじめご連絡頂いていた方を中心に用意したお弁当に、漬け物と唐揚げそして私手作りの「具だくさん豚汁」を皆んなで頂きました。新倉さんからはミカン、老川さんからは樽酒、お寺からは飲み物が提供され、歓談の一時を楽しみました。
食事が一段落したところで余興となり、芸達者な老川さんと落合さんが三味線と民謡を披露してくれました。歌や音曲は人の心を穏やかにして慰めてもくれますからありがたいものです。お二人とも良いお声でした。謙遜しておられた三味線の腕前もなかなかとお見受けしましたが、芸能音痴の私がお褒めしても喜ばれないかもしれません。でもご覧頂いた皆さんの大きな拍手から高い評価だったことがわかります。老川さん落合さんありがとうございました。
お二人の余興に誘われて最後に小原さんが飛び入り。得意のマジックを披露して皆んなの笑顔をいっそう大きくしてくれました。歳末のご多忙の中おさめ御講に参詣された皆さん、懇親会までご参加頂いた皆さんに御礼を申し上げます。

相武山 山主

2013年12月25日

深秋のかまくらを歩く

11月23日、当山講中の恒例となっている「鎌倉歴史散策の会」を行いました。秋晴れの気持ちの良い天候に恵まれ、紅葉の彩りを楽しみながらの史跡探訪です。今年も鎌倉の歴史や文化に造詣の深い酒井俊克さんの案内でした。宗祖のゆかりも深い武家の古都といわれる鎌倉を散策する会も今年で7回目を迎えました。今回は日蓮大聖人が蒙古襲来を機に仏法の根本である法華経を信仰するように、時の為政者や鎌倉の寺院に向けて差し出されたと伝えられる「十一通の書状」がテーマでした。

9時半に鎌倉駅の西口広場に集合。皆さん時間厳守で予定通りに散策が始まりました。駅近くのニューカマクラホテルの側で今回の散策会のテーマについて、興厳房がレジュメにそって解説し、その後、酒井さんからコースについての説明がありました。その後、当時の主要街道となる武蔵大路(むさしおおじ)の説明を聞きながら、巽(たつみ)神社から北条政子が源頼朝没後1年に建立した鎌倉五山の三位「寿福寺(じゅふくじ)」へ。寿福寺は宗祖が十一通の書状を送られた寺院。そこから横須賀線をわたって扇ガ谷(おうぎがやつ)の上杉邸跡に進み当時の管領職などの説明をうけました。

秋日和の中、小道を東北に向かい、やはり十一通書状を送られた「浄光明寺(じょうこうみょうじ)」へ。この寺院は建長3年六代執権北条長時によって建立された真言宗泉涌寺派の寺院で阿弥陀仏を本尊とする四宗兼学の寺院。往時は足利氏や鎌倉公方(かまくらくぼう)の帰依を受けかなりの勢力を有していたようです。さらに東に進むと同じく十一通書状の送り先となる「多宝寺跡(たほうじあと)」へ。この寺院は弘長2年(1262)頃、北条重時の子業時によって建立された律宗の寺院で、宗祖と因縁の深い忍性(にんしょう)の開基と伝えられています。多宝寺ケ谷(たほうじがやつ)という地名が残されているようにかなりの威勢を誇っていたようですが後に廃寺となったようで、現在は日蓮宗の妙伝寺となっています。

多宝寺跡から来た道をもどり、扇ガ谷から亀ヶ谷坂への分岐点にある岩舟地蔵堂へ、ここで酒井さんから源頼朝の長女大姫(おおひめ)と木曽義仲の嫡男義高(よしたか)との悲話をうかがいました。この日は地蔵堂から化粧坂(けわいざか)の切通しを通って、やはり十一通書状の宛先となる「大仏殿」をめざす予定でしたが、化粧坂の切通しが通行止めとなっていましたので、やむなく寿福寺の裏山から源氏山をめざすことになりました。ちなみに化粧坂の切通しは鎌倉七切通しの一つで、武蔵国から鎌倉に入るための重要な道でした。
寿福寺に向かう道すがら英勝寺(えいしょうじ)の前を通りました。この英勝寺は扇谷上杉家の家宰(かさい)太田道灌の屋敷跡と伝えられ、徳川家康の側室で太田道灌ゆかりのお勝の方の創建で浄土宗の寺院。お勝つの方が初代水戸藩主となった徳川頼房の養母を務めたことから水戸徳川家の庇護を受け、尼寺としても有名な寺院です。

私たち散策グループは寿福寺までもどり、その西側から源氏山を目指して緩やかな山を登ることになりました。あまり整備されていない道でしたから若干時間はかかりましたが、約25分ほどで源氏山公園について小休止。
源氏山からは長谷の大仏殿に向けての尾根歩きとなりました。この道は途中に銭洗弁天や佐助神社などの観光スポットも在り、大仏坂ハイキングコースとして市民に親しまれています。秋晴れの休日とあって紅葉と山歩きを楽しむ方が大勢いらっしゃいました。あいさつを交わしながら足取りも軽くといいたいところですが、子ども連れの元気な声がうらやましく思えました。というのもあまり険しくもないアップダウンでしたが、私たち熟年・高齢者グループにとって1時間を越える尾根歩きはやはりちょっと厳しいかなという行程だったからです。それでも時折遠くに見える相模湾などの眺望を楽しみ、景色の良さに背中を押されて大仏トンネルに無事全員たどり着きました。

ここで一旦休みを入れて高徳院へ。宗祖の十一通書状の宛先の一つ「大仏殿」はここ高徳院。僧浄光が暦仁元年(1238)から6年がかりで木造大仏を完成させたのが始まり。その後青銅製の大仏となりましたが、さまざまな天災や大津波のために大仏殿は再建されず露坐の大仏になったといいます。高徳院は浄土宗、大仏は阿弥陀如来の坐像です。ここも人・人・人・・・・・でした。雑踏の中一通り見学をして参加者は集合。酒井さんと私からの挨拶で今年の歴史散策の会は終了となりました。

高徳院からは四条金吾のゆかりを伝える収玄寺の前を通って江ノ電「長谷」駅へ。かわいらしい江ノ電に乗って鎌倉駅に移動し、小町通りで少し遅い昼食を摂って解散となりました。来年は残された「十一通書状」の史跡を歩こうと考えていますが、休日をさけて予定を組みたいと思っています。酒井さん御案内ありがとうございました。参加者の皆さんご苦労様でした。明年もよろしくお願いします。

相武山 山主

2013年12月25日

継続は力

毎月開催している「日曜法話会」も去る11月17日が今年最後となり今月はお休みです。「仏教に親しんで頂きたい」という願いのもとに、新寺建立の翌年、平成23年3月から始めた日曜法話会は23年に9回、24年と今年はそれぞれ11回開催しました。 檀信徒の方々はもちろん、ホームページやタウンニュースの案内などで、一般の方も毎回4~7名ほどご参加頂いています。法話会を楽しみにして居られる皆さんは、毎回のレジュメをとっておられるようで、そのまじめな姿勢にこちらも緊張感が切れることはありません。

法話会では毎回「世相」をとりあげていますが、それは仏教の教えが観念的・抽象的に受け取られやすく、私たちの人生や生活と縁が薄いのではないかという考えを是正して頂きたいとの思いによります。単純に世相を評論するのではなく、目の前に起こるさまざまな事件や事象、それらの概略を説明しながら、仏教的な視点からはどう考えるべきかを提案させて頂いています。答えを出すのはお話を聞かれているお一人お一人です。

また法話会では仏教の基本的思想を易しく解説しています。仏教は難しく思われがちですが、仏教を開かれた釈尊は「人間としての生き方の基本」を説かれたのですから、じっくりと学んでゆけばどなたにでも理解できる教えです。宗派門派の違いばかりにとらわれず、仏教の基本的な教えを学びながら、自身の信じる宗旨を深めて行くことが大切ではないかと考えています。
もちろん、当妙法院は法華経と日蓮大聖人の教えを護り伝える法華の道場ですから、法華経と御書を中心に日蓮大聖人の教えを学び、信仰を磨く機会としています。

今年最後の法話会で取り上げた世相は「食材の偽装表示事件をどう思いますか」でした。この秋明らかになった有名ホテルやデパート、高級レストランなどでの食材偽装事件から、「小さい利益を追って大きな利益を失うことは愚か」「会社も個人も信用が最も大事」「人も組織も品性が問われていることを自覚しよう」とのべた次第です。

法話のテーマは「己れをみつめる」でしたが、サブタイトルは「より良い人生を歩むために」と置きました。このサブタイトルは法話会全体をカバーしているものです。
「他人のことはよくえ見える。自分自身・自心はよく見ず、見つめることも難しい」と示して、「 鏡をもつ(自らの心を映す鏡を持つ)こと」の大切さをのべました。その上で、「鏡とは仏や神、その教えや誡め。仏の道では経典が明鏡」であることを語り法話としました。

今年一年つたない法話ながら多くの方々にご聴聞頂きました。少しでも仏教に親しんで頂けたとしたら本望です。「継続は力」といわれます。私も自らを磨くために明年も日曜法話会に精進する所存です。檀信徒並びに友の会の皆さまには、ご家族法友誘い合わせてご参加頂きますよう御案内を申し上げます。
新年初の法話会は1月19日に開催の予定です。

相武山 山主

2013年12月13日