相武山 妙法院のブログ

相武山 妙法院のブログです。

相武山 妙法院

  • HOME
  • 相武山 妙法院
  • お知らせ&行事案内
  • 道の心得
  • 法話会
  • 墓苑・永代供養墓
  • 自然に親しむ
  • 交通のご案内
  • ブログ
  • サイトマップ

045-442-7688

  • ご相談について

〒241-0806 横浜市旭区下川井町1590-1

相武山 妙法寺 ブログ

「仏事の心得」説明会

春のお彼岸以来、久しぶりに月遅れのお盆に参詣されたご信徒から、「本堂の御本尊様が代わったのですか」と尋ねられました。春の御虫払会に参詣された方や、その後説明を受けた方はご承知のことと存じます。ブログでもお伝えしましたが、御虫払会で参詣の皆さんに内拝して頂こうと、本堂御宮殿安置のご本尊様を御宮殿の外に御奉掲申し上げようとしたところ、上部の紐がすっかり乾燥劣化していて切れてしまい、表具がかなり傷んでいることがわかりました。当山のご本尊は大石寺51世日英上人のお曼荼羅で、すでに約175年の時を経過し、妙法院を開創した折りに表装をあらためましたが、十分なものではありませんでした。今回はよく存じ上げている表具屋さんに、けっして余裕はありませんが本金欄のできるだけ良い表装をとお願いしました。11月2日・3日の日蓮大聖人お会式には御宮殿に安置申し上げ皆さまにお参り頂きたいと存じています。代わりにご安置させて頂いているのは、同56世日応上人の曼荼羅本尊です。檀信徒の皆さまの御本尊様も古くなり傷んでいるようでしたら、是非表装願いたいと存じます。法華経信仰の対象である御本尊様が荘厳されることはとても素晴らしいことであり、信行の増進ともなります。

夏も終わりを迎える25日の日曜日、午前10時半から「仏事の心得」説明会を開催しました。知っているようでわからないことの多い仏事。そもそも「仏事ってな~に」という方もおられることでしょう。葬儀式や法事などのイメージに偏りがちな仏事ですが、死者ばかりでなく生者にも関わるのが本来の仏事です。
説明会には時折小雨が舞う中、約30名くらいの方々が参加されました。レジュメにそってはじめに「仏事とは」と題して仏事の内容を解説。次に「なぜ仏事を行うのか」では、仏事は尊崇する仏教の教えと信仰を明らかにして、人生の節目を意義あるものとするためであることを説明しました。続いて「仏事についての不安」では、意味がわからないための不安、教えてくださる方がいないという不安、時代や地域、宗派や家族等によって一様ではないという不安など、仏事に不安を覚えるいわれを解説して、意味を理解し仏事に臨む心の柱をしっかりと立てることの大切さを述べました。

また「仏事の執行」では、仏事を執行した喜びを感じられることが、最も大切であることをお伝えし、その上で、現実的に迷いと不安の元となる「仏事の経費について」説明をいたしました。仏事の中でも今回は葬儀式に焦点をあて、費用の内訳を理解しておくこと、希望する葬儀式のかたちを決めておくこと、あらかじめ総経費を決めておくこと等が、混乱や不安や愚癡に陥らない要であることを解説しました。送る者も送られる者も、またふれあったすべての人が、「良いお葬式だったね」と語り合えるような仏事を執行されるようお勧めした次第です。

最後に昨年執り行った二つの葬儀式の流れを取り上げ、具体的な流れにそって、逝去から枕経・納棺・仮通夜・通夜・通夜振る舞い・葬儀・告別式・出棺・荼毘・初七日忌法要・精進落としまで一連の葬儀式の説明をいたしました。二つの葬儀式というのは、一つは一般の斎場を式場として執り行われた葬儀式、もう一つは当山を式場として執り行われた葬儀式です。説明会は参加者の希望もあって、1時間半という長時間になってしまいましたが、皆さん人ごとではないと集中して話を聞いておられました。いくつかの質問をお受けして説明会は終了。

その後はご案内のとおり本堂前にテントをはっての暑気払い。二つのバーベキューのコンロで皆さん手際よく食材を焼き、ジュースや麦茶、ビールやノンアルビールなどを飲みながら、おにぎりや漬け物などにも手を伸ばし、皆んな笑顔で和気藹々に楽しみました。

「仏事の心得」説明会は来年も春と秋の二回開催の予定です。

相武山 山主

2013年08月28日

お久しぶりです

去る4の日曜日、有働家の法事が当山で執り行われました。現在82歳になり鶴見区の伏見さん(娘さん)と一緒に生活されている有働さんが、ご主人の23回忌をお勤めになり、懐かしいお顔を拝見することができ嬉しい一時を頂きました。有働さんとは新寺院の起工式以来ですから5年ぶりでしょうか。お体の具合もあって落慶式も不参でしたから、初めての新寺参詣でした。長男の祐一さんや伏見家の皆さんとも17回忌以来でしたが、お孫さんの直也さんとは本当にお久しぶりでした。

すっかり立派になった直也さん。気立ての良さそうな奥さんと子どもさん3人とご一緒のお参りでした。私のおぼつかない記憶ですが、30年ほど前あるキッカケで直也さんのお父さんである祐一さんと知り合うこととなり、その後、法華経と日蓮大聖人の教えを倶に学ぶようになりました。そして、何回か洋光台のご自宅にお経参りにうかがっていたとき、小学校の低学年の元気の良い利発な子どもが二人の妹の面倒を見ていました。その男の子が直也さんでした。あたりまえの事ながら顔かたちは同じでは有りませんが、その輪郭と面影はまったく変わっていません。直にあ~あの時の子どもさんだということがわかりました。今は立派なお父さんになっておられました。

法事が終わりいつもながらに10分ほどの法話をさせて頂きました。「法事をする意味、法華経を読み上げる意味、お題目のこころ、現実社会で生きる難しさと信仰の大切さ」、を言葉足らずではありましたがお伝えしました。お孫さんやひ孫さんも大勢ご参詣でしたが、皆さんとても静かに法要に参列しておられました。その後、客殿で会食させて頂き、昔話から近況まで和やかに語り合い楽しい時間を頂戴しました。有働さん、伏見さん、直也さんからお帰りに、「立派なお寺で良い法事でした」と言って頂いてとても嬉しく思いました。こらからも皆さんがご縁を深められて仏様の教えを学ばれますよう願っています。

連日の猛暑が全国を襲った11日(日)は午前11時から今年8回目の日曜法話会でした。今月は「祈りを大切に」をテーマに約1時間お話をさせて頂きました。世相は「忘れてはならない8月15日」です。想像を絶するような猛暑でした。エアコンを設置していない本堂です。いつもなら森をわたる風が暑さをあまり感じさせないのですが、今年の夏はひと味違います。黙っていても額からは大粒の汗、体温よりも暑い気温なのですから、具合の悪くなる方が出てもおかしくありません。法話の途中に興厳房が小さなアイスを皆さんに配っていましたが、まさに一服の清涼といったところでした。一人も倒れることなく無事に法話を終了。私もほっとしました。参集ご聴聞頂いた方々の向学心と集中力に敬意を表します。

日曜法話会の後には午後1時からお盆の追善法要を執り行いましたが、ここでも大勢の方々とお久しぶりとなりました。皆さん公私ともにお忙しいようで、仏教を学ぶことの大切さや信仰の大切さはわかっていても、時間が思うようにならないようです。鶴見区からは佐伯(旧姓高)玉栄さんが大きくなった二人の息子さんと一緒にご参詣。お盆のお参りは数年ぶりということでしたが、皆んな元気に活躍されておられるようでうれしく思いました。やはりお顔を拝見して言葉を交わすことができるのは有り難く楽しいものです。あまりゆっくりお話はできませんでしたが、玉栄さんは「16歳の高校生の時に住職に出会い、あっという間にもう32年がたってしまいました。本当に時間が流れるのは早いですね~。ようやく少し落ち着いてきたので、これからは息子たちと一緒にできるだけお参りにきますね」と語って帰路につかれました。

皆それぞれにさまざまな都合がありますから、仏道の世界でもお久しぶりということは自然なことです。信仰は生涯かけて磨き上げて行くものですから、いろいろな人生の課題と向き合いながら、進んだり、止まったり、下がったり、また進んだりと一様ではなくても心配はいりません。最終的に仏様の教えを深く信受し、自身と他者の仏性に気がつくことができれば良いと思うのです。迷うのも悩むのもより良い人生を願うからに他なりません。お久しぶりからまた新たな出会いと縁(えにし)が生れることを願っています。

2013年08月17日

子どもたちと夏を楽しむ(下)

太鼓の練習を終えて流しそうめんを楽しむ前に、本堂の向拝で記念撮影をしました。記念撮影はその時は感慨もあまりないものですが、時が経てばいろいろな思いを湧き立たせてくれるもので、後になればなるほど貴重なことがわかります。

ようやく楽しみのランチタイムです。いつになってもおいしいものを頂くのは嬉しいものです。山村君と阿部さんが竹の上から水をながしてくれました。そこにそうめんを流し込み、流れるそうめんを子どもたちがおもしろそうにすくい上げ、めんつゆにつけて頂きます。子どもばかりではなく大人にも楽しい趣向です。隣のBBQには興厳房と建君が季節の野菜やお肉などを焼き始めました。美味しいにおいに誘われて、参加者は流しそうめんからBBQを行ったり来たり、途中でテーブルのおにぎりに手を伸ばし、にぎやかな昼食となりました。

ランチを頂いた後は、玉投げで遊んでスイカ割りとなりました。スイカ割りは子どもたちが手ぬぐいで目隠しをして挑みます。昨年は勝手がわからずに戸惑っていましたが、今年は年長の若菜ちゃんが子どもたちをリードして楽しい時間となりました。全員がスイカをたたきましたが、最後は若菜ちゃんの一撃で見事に割れました。割ったスイカを参加者一同食後のデザートに頂きました。

ランチタイムが終るとエアコンのきいた客殿で工作の時間。昨年は興厳房のアイデアで団扇作りでしたが今年は万華鏡作りを企画したようです。万華鏡作りの前にお孫さんと参加の緑区の小原さんが、今風の射的のようなアソビを提供。子供たちはとても嬉しそうに遊んでいました。万華鏡作りでは、万華鏡を作る子どもと出来上がっている万華鏡に絵を描く子供たちに分かれましたが、それぞれ一生懸命に納得の一品を作り上げていました。出来上がった万華鏡に目をあてて回しながら、キレイという歓声も上がっていました。

ここで、再び小原さんが紙飛行機を作ろうと提案。早速持参の紙で飛行機作りの手ほどきです。子供たちも目を輝かせて紙飛行機作りに熱中。間もなくそれぞれに出来上がった作品を遠慮無く飛ばし始めました。子供たちは自分の作った紙飛行機が飛ぶのですから大いに盛り上がります。でも心配なのは障子を破らないかなということでした。心配は的中しましたが、子供たちの喜ぶ声も大切です。一カ所の障子を破った後は皆んな気をつけて遊んでいました。

わらべ会は午後2時半で終了となりました。万華鏡や紙飛行機を前にして客殿での記念撮影。その後、皆んなで本堂にお参りして御本尊様にお題目を三唱。来年も元気に集まることを約束して散会となりました。夏らしい天候にも恵まれ、無事にわらべ会を行うことができ、参加されたご家族、お手伝い頂いた皆さまに厚く御礼を申し上げます。
散会した後も子供たちは、墓苑下の雑木林や周囲の自然の中で、しばらくの間虫取りに夢中のようでした。大都市にありながら豊かな自然を感じることができる当山の環境、次代を生きる子どもたちにもきっと大きな財(たから)となることでしょう。

わらべ会は昨年の再開まで私と当山の都合で長く休眠状態でした。かつては新横浜の金子さんの畑をお借りして作物をつくったり、折々に集まってもらって仏様の教えをお伝えして交流していました。幼い頃からお寺や僧侶と親しくなることは、仏教や信仰への偏見や誤解を解くことにもなります。その観点から、せっかく仏縁のある子供たちに恵まれながら、適切に導く機会を活かせなかったことを今に反省しているところです。
わらべ会は難しいことを教えようとしているのではありません。未来のある子供たちに尊い仏縁を結んで頂き、それぞれが厳しい人生を歩むとき、仏様の教えを灯明として、道しるべとして頂けるための機縁になればと願っての集いです。あらゆる人々の救いにつながる仏道伝承のために、これからも工夫に工夫を重ねてまいりますので、より多くの方々のご支援ご協力をお願いいたします。

相武山 山主

2013年08月09日

子どもたちと夏を楽しむ(上)

昨年に続いて7月28日に「わらべ会夏のつどい」を行いました。当日都合で参加できない子供さんもいたので、子供たちは多くはありませんでしたが、片岡わかなちゃんといろはちゃん、宇梶ゆうすけくんとあおいちゃん。中里そうたくんとあやのちゃんが集まってくれました。お世話を頂いた山村晋平君、金沢さんと舞さんと建(たつる)君。阿部さんご夫妻に誠也君などのご協力も頂き、皆んなで楽しい夏の一時を過ごしました。
前々日から興厳房が汗を流して準備をしていましたから用意は調っていましたが、12畳のテントは人手がなければ設置できませんので、まずは午前10時30分頃、お手伝いの方々が集まるのを待ってテントを設置しました。テントを張った後は流しそうめんの準備です。レンタルで調達した青竹を子供たちの背丈を考えてつなぎ合わせました。昨年は初めてのこともあってちょっと手間取りましたが、竹の長さがあまり長くないこともあって、今年はスムースにこしらえることができました。

午前11時頃には皆んなが集まったので興厳房の発声でわらべ会が開始。はじめは練経(れんぎょう)です。興厳房お手製のお経本(法華経方便品と自我偈)をもらった子どもたちは、長机の前に並び私の声に合わせて法華経の方便品をゆっくりとはっきり、大きな声で読み上げました。お経の練習を練経といいます。最近の僧侶が行っているかどうかは知りませんが、私も出家得度したばかりの小僧の頃(小6生)、学校から帰ると前川御仲居さんの指導で同期生と一緒に練経をしました。その当時の節回しは意外によく覚えていて、弟子の純興房や興厳房にも得度した当時同じように練経を行いました。
子どもたちの集中力を考えて方便品のみの練経でしたが、初めは声が小さかった子どもたちも後ろに控える親御さんやお手伝いの方々の声をうけて、最後にはだんだん大きな声になっていました。

子どもたちへの法話では、「①あいさつの大切さ」「②成功や失敗を繰り返すことは成長のあかし」「③仏様に祈ることが大事」の3点についてお話をしました。『①は、言葉は心を表すものですから、言葉を大切にしなければならないこと。はっきりとした気持ちの良いあいさつから人の心は通い合います。まず家族の間から「おはようございます」「行って参ります」「いただきます」「ごちそうさまでした」「ありがとう」等々声をかけあい、しだいにどのような人にも明るくあいさつができるようになろう』というお話。『②は、人は誰もが失敗したら落ち込んで、成功したら自信をもつものです。なに事も上手くいくときもあれば、上手くいかないときもあります、でもほとんどの人は失敗と成功を繰り返しながら人間的に成長しています。「もうダメダ」という気持ちを乗り越え、自分を信じて前を向いて歩むことが大切。また、何でもできる人はいない、だれにも得意なこと苦手なことがあることを知ろう』というお話。『③は、ご本尊様に朝と夕に南無妙法蓮華経と祈りを捧げよう。私たちは仏様を信じるご縁を頂きました。仏様は私たちが一生懸命に生きることを応援していますから、私たちも仏様の力を信じて、仏様への祈りを自分のパワーにするために朝夕お題目を唱えて祈りましよう」というお話です。子どもたちにはわかる内容もあればわからない内容もあったことでしょうが、静かに話を聞いていました。話す言葉は忘れても、いつの日かその意味がわかることでしょう。心の底に沈殿していることを信じています。

法話の後は興厳房による太鼓の練習です。新聞紙を巻いたバチを一人ひとりの子供たちに渡して、手を取ってたたき方とリズムを教えていました。子どもたちは長机で練習した後、本番の太鼓の前に進んで実際に太鼓をたたきました。昨年もたたきましたから結構良いリズムで心地よい音を出していました。そのうち、子どもたちがお題目をリードする太鼓をたたいてくれることでしょう。大変楽しみなことです。
子どもたちが太鼓の練習をしている間に、お母さん方には客殿横の厨房で素麺を湯がいて頂きました。また、テントの前では阿部さんや建君、山村君によってバーベキューコンロに火が起こされました。用意されたテーブルの上には、朝興厳房が準備したショウガ・ネギ・ミョウガ・青ジソなどの薬味、バーベキューの食材、そして食器などが並べられ、子どもたちの太鼓の練習が終わるのを待つばかりです。
(次号に続く)

相武山 山主

2013年08月06日