相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

一斉に咲きました

寒さから解き放たれたように3月半ばから暖かい日が続き、当山周辺の森はもちろん、本堂南面や墓所の雑木林の桜も花を咲かせて今が盛りといったところです。桜花爛漫を週明けぐらいまでは楽しむことができるでしょう。来週は春風に舞うことになると思いますが、風に舞い散るのもサクラの楽しみの一つで、蕾でよし、咲いてよし、舞ってよし、紅葉もよしで、我が国の風土にサクラはよく溶けこんでいます。そして、その豊かな風情に心を寄せる一人ひとりに、奥行きのある楽しみを与えてくれているように思います。
今年は梅やレンギョウ、コブシやモクレン、桜や桃が一斉にその花を咲かせました。気候の変動のためでしょうか。例年は時をおいて順々に開花し、広がる春を教えてくれますが、今年の開花はまるで北国のような一斉開花で少々驚いています。

また木々の芽吹きもはじまり若葉の季節がもうそこまで来ているようです。先週の日曜日には追分市民の森で「菜の花まつり」も開かれていました。市民の森には結構な人出で皆さん春を楽しんで居られるようでした。

当山では17日のお彼岸の入りとお中日の20日の両日に彼岸法要を執(と)り行いました。17日には恒例の日曜法話会も開催しましたのでかなりの忙しさのお彼岸となりましたが、信仰心やご先祖への報恩感謝の心も見失いがちな現代に、仏道修行の功徳をご先祖や有縁の精霊に御回向される皆さんの参詣を得て、一緒に心を込めて法会(ほうえ)を執り行うことができ有り難いことと思いました。

お彼岸はお中日の20日をはさんで7日間でしたが、この間本堂はもちろん家族連れで墓所に自由に参詣される方も多く、境内には一日中お線香の良い香りが漂っていました。何かと忙しく時間に追われる現代社会ですが、我が国の伝統・習俗の一つとなって、人間としての心を調える機会ともなっているお彼岸。両親や祖父母をはじめとするご先祖を敬い、あらゆる人々や自然の環境に支えられ、護られていることに感謝する仏道の法会(ほうえ)ではありますが、これからも同心の方々と声をかけあって、春を迎える意義ある光景として充実させ啓蒙して行きたいものです。

相武山 山主

2013年03月28日

春のお彼岸

横浜は今日も暖かな春の陽光に恵まれ、相武山隣接の市民の森や周囲の紅梅・白梅はすでに盛りを過ぎ、例年より開花の遅れた河津桜も風に舞いはじめました。一方本堂前の桜のつぼみが大きくふくらんでいます。明日はお彼岸の入りですが、明日か明後日には開花することになるのではないでしょうか。
このところの暖かさは有り難いのですが、同時に土埃を舞上げる強い春風には閉口しています。なにごともすべてが思うとおりになることはないようで、自然はあるがままにありながら、凡夫の私たちにいろいろと教えているように思えます。

さて春のお彼岸をお迎えすることとなりました。私たちの命はまぎれもなく両親をはじめ、数え切れないご先祖の方々の生命を承け継いだものです。また人生ではあらゆる人々や自然、地域や社会にお世話になり、育まれ、導かれ、支えられてまいりました。
仏教では「私たちは生かされている存在」と考え、常にあらゆる人々と存在に対して報恩感謝の思いを持つことの大切さを教えています。春のお彼岸はその報恩感謝の心を仏事に表したものです。

今年の春のお彼岸は三月十七日から二十三日までとなっています。相武山妙法院では檀信徒や縁者の方々に自由にいつでもお参りできるよう心がけておりますが、三月十七日(日)と二十日(水)のそれぞれ午後一時から本堂に於て法要を執り行いますので、できれば日時を調えてお参り頂きたくご案内を申し上げます。
またご先祖や有縁精霊への追善供養となるお塔婆願いもお受けしておりますので、事前にお申し出頂きたいと存じます。
うららかな春のひと時、多くの方々とご一緒に心を調えて報恩感謝の思いを新たにしたいものです。

相武山 山主

2013年03月16日

心からの祈り

昨日は夏日にせまるような陽気となり、近在の梅が満開になり早咲きの桜も一部ほころび始めました。また、このところ春風が強く丘の上の当山には、周囲の農地からの土埃が吹き抜けています。さらに昨日の午後1時過ぎから午後4時頃まで、周囲一帯は霞がかかったように視界不良になり、中国からの黄砂飛来が伝えられていましたから、ずいぶん深刻になったな~と勝手に驚いていましたら、当山周囲ばかりではなく関東各地で同じような現象があり、気象庁から黄砂ではなく「煙霧」といって、「乾いた微小粒子が大気中に浮遊して見通しが悪くなる現象」との報道がありました。
いずれにせよ春の到来のようです。

さて我が国全体が自然の猛威に圧倒されたあの日から丸2年を迎えました。近年遭遇したことのない巨大な地震に想像を絶する大津波、そして世界を恐怖に陥れた福島第一原子力発電所の事故。平成23年3月11日午後2時46分発生の「東日本大震災」です。
死者は15,881名行方不明者は今も2,668名と伝えられています。避難生活を余儀なくされている方々は約31万人といわれます。被災者はもちろん各方面から懸命な復旧への努力がなされ、震災当時の目を覆うような悲惨な情況からは、少しづつ落ち着きを取り戻してきたようでほっとしています。もちろん不備や不足、認識や見解、さらには感情などの違いもありますから、一人ひとり復旧・復興への意見は異なることでしょうが、被災された方々が苦難と悲しみを乗り越え安心して生活ができるように、これからも同胞の皆んなが物心両面にわたって支援して行かねばなりません。ことに仏道の信仰者であるならば、「他者の苦難と悲嘆を思いやり、安心と希望の道が開かれることを共に願う」菩薩の心を大いに起こし、その実践を心がけるべきでしょう。

震災から2年ということは、仏教的には第三回忌の追善供養を申し上げることになります。早朝の勤行にて読経・唱題を申し上げ、犠牲となられた諸精霊への追善供養を申し上げ、被災者の方々の復旧・復興を祈念申し上げました。13日の宗祖月例御講の折りには参詣のご信徒と共に改めて追善の誠をささげたいと存じます。
時に当たり祈念と供養は大切なことでありますが、私たちは大震災と大津波、さらには原発事故から多くの貴重なものを教訓として学ばなければなりません。大自然との向き合い方、家族のきずな、地域社会とのつながり、科学技術の活用と調御、人生の意義と日々の生き方等々、考えや思いが広がるばかりですが、それらと真摯に向き合い、自分の人生を大切にして生きようとすることが、犠牲となられた方々への供養になるものと存じます。

南無妙法蓮華経
相武山 山主

2013年03月11日

河津桜が開花

境内墓所の南側にある河津桜がこのところの陽気に誘われて一昨日開花しました。昨年より3~4週間ほど遅い感じです。河津桜は保土ヶ谷区の老川さんから頂戴して境内に植えてから早5年、ようやく花を楽しむことができるまでに成長しました。今では本堂前や墓苑自然林のソメイヨシノの先駆けとして存在感を増しています。私はかつて薄ピンクのサクラの花が好みでしたので、ピンクの色が濃い河津桜はあまり好みではなかったのですが、人の好みは身勝手に変わるようで、今では河津桜は河津桜らしい良さを感じるようになり、楽しませて頂いています。ソメイヨシノのつぼみもぐんぐん膨らんでいます。お彼岸は過ぎてしまいますが、今月末頃には参詣の皆さんを楽しませてくれることでしょう。

さて新本堂の建立以来注力している日曜法話会は今年で3年目を迎え、去る1月と2月の法話会では仏教を開いた「釈尊について」をテーマにお話をしました。釈尊の出生から入涅槃までのご一生を原始仏典を引き、北インドの地図を広げながら解説させて頂きました。お話をしながら仏教を知るためには、やはり釈尊のご生涯とその基本的な教えを学ばなければいけないと思いました。仏教そのものは広くて深いものですから、限りある人生でそのすべてを学び得ることはできないかもしれませんが、力に応じて学んで行くことが大切だと思います。自分勝手な思い込みや狂信・妄信では、かえって仏教の価値を下げてしまうことにもなりかねません。また、信仰する仏教宗派の教えは改めてことわるまでもなく大切なものですが、仏教を開いた釈尊のご一生とその教えはやはり基本となるものです。当山の法話会では各宗派を貫く仏教の基本的思想をわかりやすく解説し、その上で法華経と日蓮大聖人の教えをお伝えしたいと考えております。

今月の法話会は17日(日)午前11時からの開催です。お彼岸の入りの日となりますが、「仏教は発願から」をテーマにお話をさせて頂きます。志を立てることの大切さ、発願があらゆる道を進む力となることについて述べさせて頂きます。引き続いてお彼岸の法要となりますので、時間の許される方は昼食持参でお彼岸のお参りもお勧めいたします。
お寺を自らのこころの安らぎの場所として頂き、仏教のおもしろさを楽しむ場所として頂ければ幸いです。

3月9日
相武山 山主

 

2013年03月09日