相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

ケヤキの枝おろし

先日、港北区の川脇さんと金沢区の新倉さんご兄弟のご協力で、駐車場東側のケヤキの枝下ろしを行いました。二本のケヤキは、春には新芽を出して新緑の季(とき)を知らせ、夏には葉を豊かに広げて日陰をつくり、秋にはその色を変えて冬の到来を知らせてくれています。妙法院の四季を彩ってくれる貴重な存在ですが、反面、幹が相当に太くなっており、やがてブロック塀を押し切ってしまうのではないかと心配しています。枝の張り具合も立派で、落葉の時季にはかなりの時間がとられ手こずっています。やはり何ごとにも陰と陽、正と負、プラスとマイナスがあるようです。

ケヤキは落葉樹ですから、本来なら落とした葉が樹木の根を守り養ってくれるものですが、横浜の里山らしい下川井とはいえ、落葉をそのままにはしておけません。落葉を集めてお隣の飯田さんの農地にお分けするか、燃やすゴミとして収集に出すかということになりますから、ケヤキの足下は寒々としていてとても残念です。せめて落ち葉を焼いてたき火でも楽しみたいと思っても、ダイオキシンの問題で勝手にたき火をすることもできません。いろいろと難しい時代になりました。

山や森、林や里山のみどりは、私たちに数え切れないほどの恵みを与えてくれています。改めていうまでもなく私たちの環境にとってなくてはならない存在であり、街の中や身近かなところにもより豊かなみどりがあれば、多くの人々の心の安らぎとなるのではないでしょうか。しかし、大切なものであるという認識があっても、その維持に努めなければその存在は失われてしまいます。これはみどりばかりではありません。すべての事物・事象に共通していることです。個々の健康や能力や技術、心の持ち方や教養、また家庭や友人・知人、会社や地域や各種組織という人間関係から、さまざまな自然界の有り様まで、維持に努めることがなければ、その存在はやがて崩壊し滅亡して行くことは自然の理りだと思います。

他面、努力をしなくても保たれるものは世の中にはありませんから、存在しているということは誰かがどこかで維持や管理に努力しているということになります。森に限らず樹木などのみどりは皆んなで大切にしたいものです。そのためにはお互いがその存在を意識して語り合い、できることを少しづつでも実践して行くよう心がけねばなりません。みどりの維持や管理が難しくなっている時代であるからこそ、気づいた者が声を上げ汗を流しながら、次の時代のために努めなければならないと思います。
川脇さん並びに新倉さんご兄弟には真にありがとうございました。

相武山 山主

2013年02月24日

寒中であるからこそ

今日は末法の法華経の行者である日蓮大聖人の誕生会(たんじょうえ)です。日蓮大聖人は貞応元年(1222)2月16日、安房国(千葉県)長狭郡東条郷小湊に誕生されました。陰暦と陽暦の違いがありますから、今のような寒中でのご誕生ではなく、のどかな春の盛りのご誕生のようです。
門下の寺院では宗祖へのご報恩のためにそれぞれ法会を執り行いますが、当山でも明日午前11時からの「日曜法話会」に引き続いて午後1時から執り行います。

寒中ですが2月の当山では法会と行事が続きます。1日のお経日に3日の節分会、7日には二祖日興上人の芹御講と13日には宗祖御報恩講、そして明日の日曜法話会とお誕生会です。寒中にもかかわらず信仰心をもってそれぞれの法会に参詣され、信行学を磨かれると共に菩提寺外護に努められる有縁檀信徒の皆さまには敬意を表します。

宗祖は佐渡への御流罪や雪深い身延山でのご生活と、厳しい冬の寒さと向かい合って法華経を弘通されました。御在世(ございせ)のお弟子方や檀信徒の方々も寒さにふるえながらの生活と信仰であったことでしょう。厳しい冬や強い風雨は宗祖の激しい人生をイメージさせますが、宗祖自ら「法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる。いまだ昔よりきかずみず、冬の秋とかへれる事を。いまだきかず法華経を信ずる人の凡夫(ぼんぶ)となる事を」と仰(おお)せです。
このお言葉を一般的には、厳しい情況を乗り越える励ましの言葉と受け取る方が多いようですが、所詮は「仏道の根本である法華経を信行する人は、冬が春となるように必ず仏道を成就する」ということであり、法華経の信行の厳しさを冬に譬えられたものです。
もう一重うかがえば、再び歩み直すことのできない貴重な人生で、仏道に巡り会ったのですから、法華信仰の尊さに思いをいたし、厳しさをそのまま悦びとも楽しみとも受けとめる崇高な境地を求めるよううながされたものと読むこともできます。法難(ほうなん)を法悦(ほうえつ)とされた宗祖らしい心意気だと思います。

さて、信行とは仏道を信じてその教えを実践するということであり、仏道では宗派の如何にかかわらず、それぞれの力や環境に応じて信行を修めることが求められます。行ずること、学ぶことが相互に活かし合って信心を深め仏道を成じて行きますから、行と学を大切にしたいと思うのですが、寒いときには自然に身体を動かすのがおっくうになりがちで、修行もついつい疎かになりがちです。そんなときにこそ、宗祖御在世の厳しい冬、衣食住のすべてに乏しい中での宗祖やお弟子の方々、ご信徒の方々のお姿を心に思い描くことが大切ではないでしょうか。

寒中であるからこそ、この恵まれた時代に尊い仏縁を頂戴したことに、いっそうの感謝の思いがわいて参ります。

相武山 山主

2013年02月16日

明日は節分(立春を迎えます)

明日2月3日は節分です。節分とは季節を分けるということで、次の季節が始まる立春・立夏・立秋・立冬の前日をさす言葉です。中でも立春は一年が始まる日とされ、節分の中でも最も尊ばれて、現在では節分といえば立春の前日を示す言葉となっています。

節分は春を迎えるにあたって邪気や災難を払い、新しい年の豊作と健康などを願うために平安の昔から行われていた行事といわれています。また中国から伝えられた追儺(ついな)の行事と相まって現在のような習俗が生まれたようです。追儺(ついな)の行事は俗に「鬼やらい」「鬼走り」「厄払い」「厄おとし」」等と俗に称され、疫病などをもたらす悪い鬼を駆逐する行事をいいます。時代や地域によってさまざまな風習があるようですが、宮中の追儺(鬼払い)の儀にならって炒り豆を鬼豆と称して撒いたり、邪気(じゃき)払いのために柊(ひらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭を刺して戸口に立てたりします。
豆をまくのは、豆は悪魔を滅ぼす「魔滅(まめ)」という意味や、健康に暮らすことを「まめに暮らす」ということから、一年の健康や幸いを願ってのことのようです。
当山でも明日午後1時から節分会を執り行い、参詣の皆さまはもちろん有縁檀信徒の皆さまのご健勝を祈念申し上げます。


相鉄線 都心直通プロジェクト
さて、当山へお出でになるときに利用される方も多いと思われる相鉄線では、JR東日本と東急との2路線で、横浜駅経由ではなく西谷駅から直接都心に乗入れる工事が進んでいます。2路線とも新たに設置される羽沢駅を経由して乗入れることになります。JRへの乗入れは平成15年春といいいますから後2年、西谷駅~羽沢駅~新川崎~大崎~渋谷~新宿方面とつながります。またその4年後には、西谷駅~羽沢駅~新横浜駅~新綱島駅~目黒駅方面とつながることになります。

かなり前から神奈川県央と東部方面との交通整備計画の一環として企画されていたものですが、平成18年から具体的な工事に着手して現在に至っています。県央から横浜駅を経由しないで東京方面に行けることになり、相鉄線西部の利用者は交通が便利になります。また東京の西部方面や横浜市東部、川崎市南部の方々には相鉄線西部への交通が便利になります。西谷駅より西の三ツ境駅を利用する当山も恩恵をうけることになるようです。
マスコミ各紙に時々アップされていますが、先日も日経新聞の神奈川版に関連記事が掲載されていましたのでご紹介します。
詳細は相鉄のホームページ「都心直通プロジェクト」をご覧ください。

相武山 山主

 

2013年02月02日