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相武山 妙法寺 ブログ

鎌倉を歩く

年中行事案内でお知らせのとおり、来月の23日(金)には鎌倉歴史散策の会を予定しています。鎌倉の散策会は宗祖日蓮大聖人のご事蹟を訪ねることから始められ、久しく当院の恒例行事となっているものです。当初は宗祖関連の御事跡を皆んなで散策し、宗祖の時代やその風光にふれることを楽しんでいましたが、最近は鎌倉の歴史や文化・習俗に造詣が深い中区の酒井さんに、いろいろな鎌倉をご案内頂くようになりました。

ここ数年は参加者の皆さんと鎌倉の歴史や文化などを中心に学ばせて頂きましたが、今年はオーソドックスに宗祖の御事跡と鎌倉幕府のすがたを訪ねる散策会とすることになりました。散策会のコースを予め酒井さんと打ち合わせた上で、その下調べに先週鎌倉を歩いてきました。幕府の遺跡を宇都宮、大蔵、若宮大路とめぐり、段葛から鎌倉八幡宮へ、そして三浦氏邸跡から頼朝墓・法華堂跡を散策。その後、鎌倉の名称「釈迦道切通し」へ向いましたが、切通しは崖崩れのため通行禁止となっていました。数年前に訪ねたときには鎌倉時代の風情が残り、趣のある切通しを楽しめたのに本当に残念に思いました。やむなく葛西谷を越えて名越えに向い、宗祖の松葉ヶ谷草庵跡の事蹟を訪ねました。その後、源頼義が石清水(いわしみず)八幡を勧請し、源義家が修理をしたという元八幡を見学して、宗祖辻説法の伝説が残る本興寺をたずね、当時の町屋跡などを偲びました。比企義員邸跡と伝える妙本寺を経て鎌倉駅にもどり、約3時間半の散策を終えました。

来月の23日に予定の散策会は、午前10時鎌倉駅東口(表口)の交番横に集合し、午後2時頃鎌倉駅解散というコースになりました。参加を希望される方は11月13日までに妙法院までお申し込み下さい。参加希望者には散策コースの案内と資料、参加への諸注意等を事前に送付させて頂きます。

相武山 山主

2012年10月26日

法話会「菩薩のこころ」から

秋の深まりを覚える頃となりました。思索に健康にそして信仰に、人生の意義と在り方にも思いを馳せる好季といえましょう。スポーツで身体を動かして気持ちよい汗を流したり、実りの秋に感謝して味覚を楽しんだり、紅葉を愛でて行楽に足を運ぶのも結構ではないでしょうか。静けさに本をたぐり寄せて文学に親しんだり、家族・友人と交誼を深める語らいも楽しいものです。また、信仰者としては仏の教えをじっくりと学ぶ良い秋でもあります。

去る21日の日曜日は恒例の「日曜法話会」でした。この法話会は仏教に親しんでいただきたいと考えて昨年春から行われているもので、今年も1月から毎月開催し、10回の法話会を積み重ねてまいりました。お寺の敷居をできるだけ低くして、関心の有る方に遠慮なくお訪ね頂き、仏教とのご縁を結んでほしいと願って開いているものです。檀信徒の方々やすっかり顔なじみとなられた方々と一緒に、毎回新しい方にお座り頂けるようになって、法の輪が広がって行くようでうれしく思っています。

仏教のことですから、一度二度聞かれただけですぐにはわからないかもしれませんし、聞き流すだけでは、わかったつもりになっているだけかもしれませんが、一つひとつの話が、やがて仏教の奥深いおもしろさへの導きになればと考え、お話も自分なりに工夫しています。我が国の文化や伝統、習俗や生活の底流には、仏教の思想がながれていることをお伝えし、葬式・法事のためだけの仏教ではなく、より良く生きるための道しるべとして、仏教にふれて頂くことを願っています。

法話会では仏教の視点から「世相」を論じて、それぞれの人生に活かして頂きたいと考え、法話のテーマと世相を考慮してレジュメをつくりお渡ししています。今回のテーマは「菩薩のこころ」でした。世相では京都大学山中教授のノーベル医学・生理学賞受賞を話題とさせて頂きました。
山中教授の「感想を一言で表現すると感謝という言葉しかない」との発言から、かつての語録「元々臨床医の私が基礎医学をやっているのは、多くの人の役に立ちたいから。ようやく、その可能性があるiPS細胞に巡りあえた」「自分のために生きるのではなく、誰かのためにお役にたちたいと思う志があってこそ、大きな壁を乗り越えることができる」等を紹介、その人柄やエピソードなどをお伝えしながら、教授をはじめあらゆる人々に存在する「菩薩のこころ」について話しをさせて頂きました。

菩薩のこころの解説は、はじめに菩薩という言葉の由来から、仏教教団の上座部仏教(小乗経)から大衆部(大乗仏教)への発展のながれにふれ、大乗仏教におけると菩薩の諸概念について述べさせて頂きました。その上で、私たち凡夫は善と悪の両性を具有していることを認識し、内なる菩薩のこころの発揮をはかって豊かな人生を歩むように申し上げて法話といたしました。
次回11/18(日)午前11時からの法話会が今年最後の日曜法話会となります。より多くの方の聴聞をお待ちしています。

相武山 山主

2012年10月25日

彼岸花からススキへ

今年の彼岸花は開花が遅く、当山の周囲では10月の第一週が見頃でした。昨年も開花が遅かったのですが今年はさらに伸びたようです。猛暑の影響でしょうか。
さすがの暑さも今月に入ってからはすっかりおさまり、秋らしい涼しい風が吹いています。いつのまにかそこかしこにススキの穂も揺れています。秋は暑さもおさまり寒さにも至らず、スポーツ、味覚、読書、思索、と楽しみがいっぱいの好季です。もちろん仏さまの道にご縁を感じて応分の修学と修行にいそしむにも良い秋(とき)です。

秋といえば日蓮門下僧俗にとっては宗祖の御会式(おえしき)奉修という大事を迎えます。宗祖日蓮大聖人は弘安5年(1282年)10月13日に武州池上(東京都大田区池上)の地にて御入滅遊ばされました。お会式はその御入滅をお偲び申し上げ、門下すべてが報恩感謝のまことをささげる法要のことです。ことに末法(まっぽう)の法華経の行者を仏と拝する富士門流では、仏さまの常住とその説法教化をお慶び申し上げ、家族・法友誘い合わせて菩提寺(ぼだいじ)に参詣し、自らの仏道精進と妙法の弘通を誓願申し上げる最も大切な法要となります。

当山では来月の3日(土)と4日(日)の両日にお会式を奉修申し上げます。そのために去る13日(土)の宗祖御報恩講の後に、参詣者の方々が清掃とお花作りの二手に分かれてそれぞれ作務に励みました。先月の講中だよりには13日は大掃除、21日の日曜法話会の後にお花作りとご案内しましたが、お花作りの作業が遅れてるのではとの心配から、急遽人手があるときに進めようということになりました。皆さんの頑張りでおおまかな清掃も終え、お花もすべて出来上がりました。ありがとうございました。21日のお花作りを楽しみにしていた方もいらっしゃることと思いますが、どうぞご了承ください。大切なお会式、皆んなで心を一つにして執り行いたいと思います。

秋の深まりとともに今年の日曜法話会も残すところ今月と来月の2回となりました。今月は次の日曜日、21日の午前11時から開催いたします。今回のテーマは「菩薩のこころ」です。有縁の皆さまのご来院をお待ちしています。

相武山 山主

2012年10月16日