相武山 妙法院のブログ

相武山 妙法院のブログです。

相武山 妙法院

  • HOME
  • 相武山 妙法院
  • お知らせ&行事案内
  • 道の心得
  • 法話会
  • 墓苑・永代供養墓
  • 自然に親しむ
  • 交通のご案内
  • ブログ
  • サイトマップ

045-442-7688

  • ご相談について

〒241-0806 横浜市旭区下川井町1590-1

相武山 妙法寺 ブログ

心やさしい情景

月遅れのお盆の13日から16日までその前後もございましたが、妙法院墓苑にも墓所をお持ちのご家族・親族・友人の方々が、朝から夕方まで自由にお参りをされていました。それぞれ墓石を清掃し、お水やお花やお香を手向(たむ)け、供物(くもつ)を供えられ、手を合わせて故人や先祖の方々への思いを新たにしておられました。お盆や墓参が我が国の習俗となって伝えられているのが良くわかる心やさしい情景です。
当山では15日に恒例の戦没者追善法要を執り行い、併せて旧盆の追善供養を行いました。御宝前(ごほうぜん)と精霊檀(しょうりょうだん)にはそれぞれ霊具膳(りょうぐぜん)をお供えし献膳(けんぜん)を申し上げて、法華経方便品(ほうべんぽん)と寿量品(じゅりょうほん)を読経(どきょう)、続いて唱題(しょうだい)を申し上げました。参詣者は読経・唱題の間にお塔婆(とうば)が建立された精霊檀に進んでお焼香をささげられました。猛暑にもかかわらず参詣された皆さんは、信仰と追善の思いが込められた尊い汗を流されていました。

法要後の法話では、「今日の我が国の平和は戦争で犠牲となられたすべての方々の礎の上にもたらされたものであることに思いをいたすこと。戦争を遠い彼方に追いやるのではなく、その悲惨な事実をしっかりと認識して、二度と戦争が起こらないように一人ひとりが意識を高めること。法華経は信・不信を越えてすべての方々の平安と幸福を願う教えであること。人生をより良く歩むために立てた仏道への志を大切に、その教えを生涯学び実践して行きましょう。等々」申し上げました。
暑さは相変わらず厳しくエアコンの設置されていない本堂では、法要への参列と法話の聴聞(ちょうもん)も辛いものではと思い、参詣の方に声をおかけしましたが、「市民の森をわたってくる風が思いの外涼しかった」とのことばを頂きほっとしました。

相武山の周囲では暑さの中にも夜の虫の音に秋の気配を感じています。

相武山 山主

2012年08月20日

これからもお元気で

お経参りの一環で先週小出さんのお宅におうかがいしました。当山から車で10分少々ですから近いのですが、ご主人とは正月以来のご対面です。お正月には二人の息子さん家族と一緒に賑やかにお参りされました。お経参りではご夫妻と一緒に読経・唱題をお勤めし、ご一家の信行増進と日々の平安を御祈念申し上げ、先祖有縁諸精霊の追善御回向を申し上げました。小出さんご御夫妻は妙法院草創の頃からのご信徒で、長く法華講の要職を務められるなど、30数年妙法院の外護にご尽力頂きました。
ご主人は体調の関係からここ数年思うようにお寺には参詣できない状態ですが、それまではご夫婦で年中行事はもちろん、月例の一日の「お経日」と十三日の「宗祖御講」に参詣しておられました。お経日には小出家と奥さんのご実家の岡村家の御塔婆を欠かすことなく建立されて今に至っています。奥さんはいつもの笑顔で変わらずに参詣され、ご主人の分まで祈りをささげ仏道の教えを学んでおられます。

お経参りを申し上げてからは、30数年前の話から今日までのことにご夫妻と話しが弾みました。妙法院にも小出さんのご家庭にも本当にいろいろなことがありました。辛かったこと、苦しかったこと、うれしかったこと、楽しかったこと、まさに人生そのもので、とても短い時間では語り尽くせません。大勢の信仰の友達の名前も飛び交いました。今もお元気な方々、体調を崩して居られる方、すでに霊鷲山に旅立たれた方々と。みんな法華経と日蓮大聖人の教えを中心にご縁を結ばせて頂いた方々です。失敗談もふくめておよそ思い出話は楽しいものばかりでした。

仏道に縁を結んで信仰の道を志す方は多いものですが、その発心を持続して生涯信仰を磨き続けられる方は、けっして多いわけではありません。宗祖が御書(ごしょ)に「うくるは易(やす)く持(たも)つは難(かた)し」と仰(おお)せのとおりです。
長い信仰の歴史を持つ小出さんは新池御書(にいいけごしょ)の「皆人の此(こ)の経を信じ始むる時は信心有る様に見え候が、中程は信心もよはく、僧(そう)をも恭敬(くぎょう)せず、供養をもなさず、自慢(じまん)して悪見(あっけん)をなす。これ恐るべし、恐るべし。始めより終りまで弥(いよいよ)信心をいたすべし。さなくして後悔(こうかい)やあらんずらん。譬(たと)へば鎌倉より京へは十二日の道なり。それを十一日余り歩みをはこびて、今一日に成りて歩みをさしをきては、何として都の月をば詠(なが)め候べき。何としても此の経の心をしれる僧に近づき、弥(いよいよ)法の道理を聴聞(ちょうもん)して信心の歩みを運ぶべし」とのお言葉をいつも大事にしていると仰っていました。

久しぶりだったので話しはつきませんでしたが、お別れに「なにもできませんが最後まで信心を深めて、子どもや孫にも信心が伝えられるよう、これからも菩提寺妙法院をお護りしたいと思っています」と有り難いお言葉を頂きました。
小出さん、また、うかがいますのでどうぞお元気で。

相武山 山主

2012年08月12日

ヒマワリがみごろ

当山の南西側に広がる追分市民の森では、花畑のヒマワリが見頃を迎え、強くアピールするその色彩は圧倒的な夏を表現しているように思えます。数年前からこの花畑ではヒマワリの植栽域が半分となって壮観さはうすれましたが、それでも多くの方々が夏を楽しむために足を運んでいます。その横にはコスモスが植えられていますが、立秋は迎えたものの花開くコスモスはまばらで、まだまだ秋の風は吹いてくれそうにありません。
矢指の森から続く追分市民の森は林間コースも人気で、夏の猛暑でも森をわたる風は涼しく、杉木立に涼を求めて散策される方も少なくありません。森の木陰にはヤマユリが誇らしげに咲き誇り、甘い香りを漂わせています。また、このところ、虫取りの網をもった子供たちの姿をよく見かけますが、それもそのはず、セミはもちろんトンボやアゲハチョウばかりか、カブトムシやクワガタのすがたも目の前です。豊かな自然環境にはいのちの営みの奥深さを感じるばかりです。
相武山への参詣の折にはあまり時間にせかされず、周囲の自然をじっくりと楽しまれてはいかがでしょうか。

相武山 山主

2012年08月08日

夏の風景(わらべ会から 2)

スイカ割り当たるも割れず

2012年08月01日