相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

学びの機会を大切に

梅雨入りしても未だ激しい雨の被害を被ることもなかった横浜ですが、今日はこれから台風4号が上陸という予想もあり、予断を許しません。梅雨前線と相まって豪雨となる可能性もありますが、お手柔らかに願いたいものです。田んぼの周囲からホタルの光は見えなくなりましたが、山道には自生のホタルブクロが可愛いすがたを見せています。本堂手前に植えられた背の高いナツツバキも花を咲かせています。自然というのはその運行のリズムに乗ってあるがままのすがたをみせるものです。
台風の来襲も川や海、山や里、動植物はもちろん私たち人間にもきっと意味のあることなのでしょう。私たちは快適な事ばかりを考え望みがちですから、気づかないのかもしれません。忙しさに追われていたり、自然のおもしろさ・楽しさにあまり関心のない方には気づきにくいかもしれませんが、梅雨の時期の長雨や豪雨をふくめて、私たちの思議を越えたさまざまな自然の在り方には、ひとつの生命体としてのはたらきが感じられます。

さて、先週16日の土曜日と17日の日曜日、二日間にかけて熱海市網代の松風苑を会場に、今年も神奈川・静岡両県の同志が集い、信行を研鑽する機会を得ました。僧俗約100名が参加した研修会には当院から私と興厳房、そして信徒7名が参加しました。研修会では日蓮大聖人の遺された御書を中心に、じっくりと仏教のおしえや信仰の在り方を学ぶと共に、同信の方々と親しく語らい友情を暖める機会ともなりました。翌日には私も「未来への展望」をテーマにお話をさせて頂きました。
仏道では仏さまの教えを学ぼうという志が何よりも大切だといわれています。ときに学ぶことの大切さや難しさを理解できない方もおられますが、学問でも仕事でも何事においても会得しようと志を立てたならば、学習することが求められのが現実です。仏道も同じであります。些細なことでも、理解をしよう、自分のものにしようと思えば、その内容を学ぶことが求められるのです。

まして仏さまのさとられた仏法の世界は広くて深いものです。それに対して私たち凡夫はあまりに愚かですから、謙虚な心で仏さまの教えを地道に学ぶことが必要だと思います。今生だけで学び尽くせるものではないとまでいわれる仏道。学ぶ機会があれば喜んでそのご縁を結ぶことが大切ではないでしょうか。

研修会に参加して思いを新たにした次第です。

相武山 山主

 

2012年06月19日

梅雨入り

横浜も梅雨入りとなり、どんよりとした曇り空に雨雲といった日が続くようになりました。湿気が多く鬱陶しいと思われる方も多いことでしょう。洗濯物は乾かないし、行事やイベント、お出かけといったときにはあまり喜ばれない梅雨ですが、 作物ばかりか私たちに大きな恵みを与える存在であることも事実です。長雨や豪雨は困りますが、自然のサイクルと人の営みは密接に関連しあっていますから、この時期に雨が降らなければ暑い夏を乗り切ることもできません。晴れる日、曇りの日、雨の日、風の日と私たちの思議を越えて自然の運行がなされています。春夏秋冬のみごとな移ろいに気づくとき、私たちをとりまく環境が大きなひとつの生命体であることがわかります。

梅雨は平たく言えば日本の雨期ということなのでしょうが、梅雨という表現も趣きのあるものです。そのいわれをたずねれば、この時期は長雨が続き湿度が高く、黴(かび)が生えやすいことから「黴雨(ばいう)」といわれ、これが「梅雨」に転じたとも。この時期が梅の実が熟す頃であることからとの説もあります。
梅雨の時期は各種のカビなど微生物が発生しやすく、食品などの腐敗しやすい時期であり、食中毒などには注意しなければなりませんが、他方、その微生物は日本の食物にゆかり深い、しょうゆ、酒、納豆などをつくるのに重要な働きをしています。
紫陽花(あじさい)も少しずつ彩りを増してまいりました。また、市民の森のみどりも雨に濡れると一層その色が深まったような気がします。何事もプラスとマイナス、表と裏、正と負、はからいをもたずに降る雨をながめていると、梅雨には梅雨の大きな意味があるんだなと思わずにはいられません。

明日の13日は午後1時から宗祖の月例御報恩講を執り行います。どうも梅雨の晴れ間とは行かないようですが、毎月13日に行われるこの「御講」(おこう)は日蓮門下にとりましては大事な法会(ほうえ)であります。それは末法(まっぽう)の法華経の行者であり、一切衆生を導かれる宗祖への報恩感謝を申し上げる日であるからです。

法会(ほうえ)は「日蓮大聖人の教えに巡り会えたこと、法華経の教えに縁を結べたこと、仏法信仰を柱に人生を歩めることに感謝の心をもつ」同信の方々の参詣を得て執り行われます。都合にて参詣できない檀信徒の方々も、宗祖の門弟として自宅の御本尊様にご報恩の読経・唱題をお勤め願いたいと存じます。

相武山 山主

2012年06月12日

飛びはじめたホタル

帷子川(かたびらがわ)の源流域となる当山周辺では、自然のホタルが1週間ほど前から飛び交いはじめました。養殖したり人の手を入れたホタルではないため、例年乱舞のような風情ではなく、か細く遠慮ぎみに飛んでいますが、今年はまだ数も少なく探さなければならないほどです。都会に残された貴重な自然ですから、しっかりと生き抜き、子孫もがんばって残してほしいと願っています。
これからしばらくは楽しめそうですので興味のある方は観賞に足をお運び下さい。

昨日は当山の檀信徒による法華講総会を開きました。
はじめに参加者一同、法華経読誦・唱題を修して仏祖三宝尊にご報恩を申し上げました。総会は中澤俊彦さんの司会で開会、松本あや子さんの講費会計報告、寺院より護持会費と建設御供養の会計報告、続いて老川文枝さんによる監査報告が行われました。
講頭挨拶では新倉昇三さんが寺院参詣を中心に、皆んなで力を合わせて菩提寺(ぼだいじ)を護り、法燈(ほっとう)相続に励もうとのべられました。

所感発表では東海正信連合会副幹事長を務める熊木真治さんが、連合会の活動について説明され、いろいろな機会を活用して信行を深めて行きたいとのべられました。また、岐阜天奏寺で挙行された興厳師の補任式に参列した感動も併せて発表されました。続く所感発表では85才を迎えていよいよ壮健な金沢区の吉次昭治さんが、長い信仰の経験から信仰にも筋目・礼儀というものがあり、好き勝手に自由にふるまうのではなく、住職からの指導を適切にうけながら、頑固にならない程度に、より良い信仰スタイルを皆んなで築いて行きましょうと優しく語られました。
次に妙法院執事の興厳房が御礼の挨拶をさせて頂きました。岐阜・天奏寺での補任式、当山での補任披露式と檀信徒の皆さんより寄せられた祝意に心からの感謝を申し上げた次第です。

最後に住職挨拶として「妙法院の今日までの歩みを振り返り、妙法院の存在意義を今一度皆んなで確認しよう。法華経や日蓮大聖人の教えに縁を結び、その功徳に身を置くことができるのは、先師先達の尊い仏法護持の信行のお陰であり、これからは私たちが仏道の担い手となって行こう。仏様の弟子との自覚を新たにして、教えをよく学び、良く伝えて行こう。また菩提寺妙法院は檀信徒の信心で維持されており、今後も護持のためにできる限りのご協力を願いたい」とのべさせて頂きました。

参加者一同今後の精進をお誓い申し上げ散会となりました。

相武山 山主

 

2012年06月04日