相武山 妙法院のブログ

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相武山 妙法寺 ブログ

ふぶきました

4年に一度の2月29日、未明から降り始めた雪は朝には関東一円を雪化粧で覆い、いつものように雪になれていない関東地方のあちこちに混乱をもたらしました。午前中から午後2時頃にかけて妙法院の周囲では雪国を思わせるような吹雪が舞って驚くばかり。妙法院は横浜市の西北部にあり、市内中心部よりは少し気温も低く、横浜では雪の降りやすい地域かもしれません。夕方には雪は止みましたが境内は一面の雪の原です。吹きさらしのところでは約15センチくらい雪がつもっていました。まったく比べものにはなりませんが、宗祖の佐渡や身延での風景に少しく思いを馳せた次第です。

明日は3月1日、月例のお経日にお参りされる方のために、朝から参道の雪かきをいたします。雪国の方々には笑われるような降雪ですが、慣れていないことにはやはり注意が必要です。皆さまには今夜から明日にかけて凍った道でころばぬよう十分にご注意ください。また明日の参詣も無理のないようにお願いいたします。

境内の梅もようやくほころび始めました。今日はすっかり雪の下ですが周囲にはフキノトウも頭を出し始めています。もうすぐ春がやってきます、冬が厳しければ厳しいほど春のもたらす喜びは大きいものです。人生も悩みや苦しみが深いほど、それを乗り越えた喜びは大きいのではないでしょうか。

相武山 山主

2012年02月29日

ご存命なら100歳

昨日、竹越トシさんの七回忌法要が営まれました。竹越さんが逝去されてまる6年、95歳の御生涯でした。ご存命なら100歳を迎えることになります。
私が初めてお会いしたのは昭和57年保土ヶ谷区瀬戸ヶ谷町の正信寮でのことでした。当時70歳前後でしたが、坂道と急な階段を元気に上ってお参りされていました。聡明で信心深い方でした。日蓮大聖人の遺された御書を学ぶのが大好きで、お経日や御講などの月例行事にも必ず参詣になり、一所懸命に話を聞いておられました。分からないことや知りたいことがあったときは、いつも明るく尋ねられていたことが印象的です。
社会のことにも広く関心をもたれ、南区中村町のご自宅で開いていた宅御講では、仏教の話はもちろん政治や社会の話題にも話しが及んでいたことを記憶しています。

竹越さんの教えを求める気持ちは晩年まで衰えることはなく、90歳を過ぎる頃まで羽沢の妙法院へ、地下鉄とバスを乗り継ぎ坂道を上って参詣しておられました。
息子さんやお嫁さんにも優しく大切にされ、可愛いお孫さんからは「ちゃ~ちゃん、ちゃ~ちゃん」と呼ばれて慕われていました。
私がもっとも印象に残っているのはご縁を結ばれた頃、御講の後で皆さんにお茶を出すと、「お茶を頂きに来たのじゃない、お参りは私の信心の修行だから・・・」といわれたことでした。今でもこの言葉は耳に残っていますが、竹越さんのまじめさと真剣さが伝わってきます。

笑顔は清々しいものでした。90歳の頃、一緒に日蓮大聖人の生誕地房州の蓮生寺に、一泊で参詣させて頂いたときには、わずかな日本酒を楽しそうに召し上がり、ご住職の鹿児島師と愉快そうにことばを交わしておられました。とても和やかな風情であったことを思い起こします。
ご信心を大切になさった竹越さんの思いは、子どもさんやお孫さんにしっかりと承け継がれ、墓所も妙法院墓苑に改められました。この七回忌には顔を合わせたことのないひ孫も参詣、元気に本堂でさわいでいました。竹越さんもきっと御仏大聖人様のおそばでほほえんで居られることでしょう。

相武山 山主

2012年02月27日

明後日は日曜法話会

横浜など関東では先月に降雪(写真はその時のもの)はあったものの穏やか日和です。豪雪地域で雪と闘っておられる方々には申し訳ない気持ちです。ご交誼頂いている新潟の明るい先輩からは電話の度に、「今日も関東は冬晴れかい?君たちには雪国で生活する者の気持ちはわからないだろうな。それにしても今年の雪は半端じゃない、記録的な豪雪だ。雪かきの応援を何回頼んだかわからない。きついけどやるっきゃない。春が待ち遠しいな~」との言葉を聞きます。できればかけつけて雪かきの応援をと思うのですが、役に立たないばかりか、かえって迷惑をかけることになるので、御本尊様に無事をお祈り申し上げ、お見舞いを申し上げるばかりです。先輩にすればそれが雪かといわれる降雪の風景ですが、参考までにアップしてみました。

さて一昨日・昨日と続けて日曜法話会へのお尋ねを受け、大変うれしく思っています。少しでも多くの方に仏道へのご縁を結んで頂きたいと、昨年から毎月始めた日曜法話会ですが、ようやくじわりじわりと伝わりつつある感触です。先日も昨年から伺いたかったという言葉を頂戴して勇気づけられましたが、これからも倦まずたゆまず、法の輪を広げて行けるよう努めてまいりたいと思っています。
仏道の教えを伝えて行く布教はけっして容易なことではありません。ことに信仰心や宗教心の尊さが評価されず、うさんくさく見られることもある我が国の宗教事情です。おかしな宗教や教団、そして宗教者が存在していることも事実ですから、一面止むを得ないことかもしれませんが、本来の仏教とその信仰はとてもすばらしいもので、人生に生き甲斐と喜びを与えてくれるものです。

妙法院ではさまざまなご縁を頼りに、非才・微力でありますが尊い仏教の教えと信仰心の大切さをお伝えして行きたいと願っています。
今月の日曜法話会は明後日の日曜日、19日午前11時から開催いたします。今月のテーマは「めざめる」です。釈尊は覚者と称されましたが、覚者こそ目覚めた者という意味です。人生の苦悩を煩悩に見いだされた釈尊は、私たちに苦悩の源をみつめ、まことの法理にめざめるよう仏教をお説きになりました。
ささやかな法話の時間ですが、聴聞された方々が仏の教えに親しまれ、ご縁を結ばれて仏教を人生の生き甲斐とも支えとも燈ともして頂ければ幸いに存じます。

相武山 山主

2012年02月17日

あっという間に

先週のはじめ、妙法院と駐車場の間の市道の舗装工事が始まったと思ったら、もう工事が終わりあっという間に立派な舗装道路に変わりました。市道と駐車場に段差があったので、ついでにデコボコだった駐車場を平坦にならしてもらいました。すぐにまた波打つのでしょうが、しばらくは平坦な駐車場を維持でき有りがたい限りです。
工事は元々の砂利道をすいて少し掘り下げ、新たに砂利を入れて整地し、その上にアスファルトを敷くというものでした。境界もはっきりし管理も明確になるので道路も駐車場も使い易くなった気がしています。工事の関係者には丁寧な仕事をして頂き感謝しています。当たり前のようになった駐車場ですが、腕を組んでじっと見ていると、長く駐車場に苦労していたことが思い起こされ少なからず感慨を覚えました。

2月は本宗にとって行事の多い月です。月例の1日はお経日、3日は節分会、7日は二祖日興上人会(通称せり御講)、そして13日は月例の宗祖御報恩講で、16日には宗祖の御誕生会を迎えます。当院でも3日の節分会には厄年の御祈念を願われる方が参詣になり、7日には日興上人の御恩を報ずるため、妙法院開創の日に当たるため、志ある方々が参詣されました。寒中にかかわらず信仰を大切にされる志とその実践にはすなおに敬意を表します。

東北や北海道、北陸の記録的な豪雪にはお見舞いを申し上げるばかりですが、横浜も例年よりは寒い気がします。惰弱な身ですが朝夕のお勤めの時などには、約750年前の鎌倉時代、宗祖やお弟子方が佐渡の島や身延の山で雪中にその身をおかれ、妙法の護持と弘通に心血をそそがれた尊いお姿が少しは身近に感じられます。
私たちは寒さの中では何かとおっくうになりがちで、大事な仏事もおろそかになることがあることと思いますが、そのような時こそ、宗祖をはじめ先達僧俗の求道(ぐどう)のお姿を思い起こすことが大切ではないでしょうか。
仏縁に感謝して生涯信仰を完遂するためにも、寒中にこそ宗開三祖(しゅうかいさんそ)と先達の修行のお姿を心に思い描いてまいりたいものです。

相武山 山主

2012年02月14日

景色の変化

先月初旬、妙法院駐車場の北側市道にLEDの防犯灯が2機設置されました。妙法院の周囲は陽が落ちると真っ暗になってしまい、慣れていないと少し不安を覚えることもありますが、設置以来夕方になるとあたりが明るくなりほっとします。防犯には有り難い対応と感謝していますが、ただ、直接に電気代や維持費を負担するわけではないものの、経費が気に掛かります。
今回の設置は昨年夏に町内会長の桜井さんが、「防犯灯を設置することができますが如何ですか」と尋ねてくださったことによります。思ってもいなかった申し出に早速「よろしくお願いします」とお応えして5ヶ月目のことでした。漆黒の闇という表現がふさわしかった妙法院の環境でしたが、少しずつ現代的な人里になって行きそうです。時はながれあらゆる事象は変化をして行くということでしょうか。

さて、車で来院される方々は周囲の景色の変化にも気づいておられることでしょう。駐車場の北東側では昨年秋から5棟の建売住宅が建設中です。すでに全て売却済みとのことですので、この春には新たなお隣様がお出でになるようです。この地では新参者である私たちにとっては大歓迎です。それにしても環境の変化には驚くばかりで、数年前まで市民の森につづく里山という風情でしたが、新たな住宅が増えて防犯灯が設置されるなど次第に様変わりしています。諸行は無常、時代も環境も人々の心までも移り変わって行くように、あらゆる存在は変化して止まないものですが、その変化を受けとめつつ翻弄されずに御仏のおしえを求めて行きたいものです。

そういえば、新しい住宅建設のお陰で周囲の整備も行われることになり、妙法院と駐車場の間の市道が市の予算で舗装されることになりました。間もなく工事が始まります。重ね重ね有り難いことです。辛いこと厳しいことがあると、うれしいことや喜ばしいこともあるようです。

相武山 山主

2012年02月05日