相武山 妙法院のブログ

相武山 妙法院のブログです。

相武山 妙法院

  • HOME
  • 相武山 妙法院
  • お知らせ&行事案内
  • 道の心得
  • 法話会
  • 墓苑・永代供養墓
  • 自然に親しむ
  • 交通のご案内
  • ブログ
  • サイトマップ

045-442-7688

  • ご相談について

〒241-0806 横浜市旭区下川井町1590-1

相武山 妙法寺 ブログ

「希望」の心をおこす

できるだけ多くの方々に仏縁を結んで頂くことを願って、妙法院では昨年に引き続いて今年も「日曜法話会」を開催いたします。1月は22日(日)午前11時からの開催でした。寒中の上にあいにくの天候で、聴聞者はさほど多くはありませんでしたが、ご信徒とともに昨年から聴聞を続けられて居られる方々や、昨年から聴聞したいと希望しておられた方が初めて参加され喜んでおられました。

1月度法話会のテーマは「希望」としました。内容は仏教の基本思想である「諸行無常」をどのようにとらえるかということで、「心の持ち方」をサブテーマとしました。始めに日曜法話会の目的をお話させて頂き、プロローグにあたる身近な世相の話題では、「税と社会保障の一体改革」という政治のテーマをとりあげ、ちょっと難しい話となりましたが、政治は私たちの生活に密接に関わりをもっており、今後とも注視して自らの意見を持つことの大切さをお伝えしました。

テーマの「希望」については、昨年の東日本大震災・福島原発事故という深刻な天災・人災に遭遇し、うちひしがれて誰もが悲観的な思いに流されそうになりますが、諸行無常(しょぎょうむじょう)という仏教の基本思想に照らしてみるとき、希望の光がさしこんでいることにも気づかなければならないことの大切さをのべました。およそ諸行無常は人生のはかなさを教えていると一方的に受け取られがちですが、本来、諸行(あらゆるもの)は移り変わり行く存在であることを教えているのであり、盛者必衰(じょうしゃひっすい)ばかりを教えているのではありません。悲しみや苦悩もやがては喜びや楽しみに転ずるときがくるのです。未曽有の大災害の前には悲観的な考えばかりに染まりがちですが、このようなときこそ諸行無常の教えから「希望」の心をとりもどすことが大事あることをお話ししました。

結びには日蓮大聖人の御書(重須殿女房御返事)を拝読し、仏教のエッセンスの一端をお伝えして1時間の法話会は瞬く間に終了となりました。その後、温かなお茶とお正月のお供え餅を「あられ」にしたお菓子を頂きながら、しばし歓談して散会となりました。

来月の日曜法話会は19日(日)午前11時から開催いたします。より多くの方々のご聴聞をお待ちしています。

相武山 山主

2012年01月31日

初の宗祖御報恩講

13日は宗祖日蓮大聖人の月例の御報恩講(ごほうおんこう)でした。新年初の御講にはご信心篤い方々がご参詣になり、ご一緒に献膳(けんぜん)・読経・唱題を申し上げて報恩感謝の真心をお供え申し上げました。

法要後の法話では「上野母尼御前御返事」を拝読申し上げました。
年頭の元朝会(がんちょうえ)や初勤行会には毎年春の初めをもてなす「重須殿女房御返事」(おもんすどのにょうぼうごへんじ)を拝読してお話を申し上げておりますが、この御書(ごしょ)は重須殿女房に与えられて間もなくの御書で、宗祖が上野南条家の母尼に仏道を本とした導きと共に、人情の細やかさを伝えられた御書であります。

この御書で宗祖は正月の祝いに届けられた御供養に感謝され、新しい年を迎えたものの若くして亡くなった子供が還ることはなく、人生の無常さを述べられた後に、法華経の信仰を磨いて行かれるならば、必ず霊山(りょうぜん)浄土で子供と相まみえることができると仰せられています。生きているときはもちろんのこと、亡くなった後にもなお深い愛情を抱いている母親の心中を思われて、諄々と示されるお言葉に仏の道における温かい情愛がしのばれます。

日蓮門下の信仰は、宗祖の遺(のこ)された御書、御遺文を学ぶことによって磨かれ、深められます。今年も有縁の皆さまとできるだけ多く宗祖の御書に親しみ、その教えを心におさめてまいりたいと思っております。

相武山 山主

2012年01月27日

ボブの旅立ち

妙法院に参詣される皆さんに長く可愛がられてきた愛犬の「ボブ」が13日早朝に亡くなりました。17歳となるボブはここ1~2年すっかり弱ってきており、耳も遠くなり目も見えにくくなっていました。昨年夏の厳しい暑さはようやく凌ぎましたが、体力の衰えは正直なもので秋からは歩くのも少し辛そうでした。食欲は最後までありましたが、年末頃より寿命を感じさせる雰囲気がありました。

12日の夜9時過ぎ、悲しさを帯びた声でボブがか細くほえはじめ、異変に気がついた家内が犬小屋に行くとすっかり弱っていたので、早速玄関に床を敷いてやすませました。家族皆んなが老衰の事態を承知しており、ボブに優しく手を添えながら皆んなで「ありがとう、ありがとう」と声をかけていると、亡くなる15分ほど前に「さようなら、ありがとう」とでもいうような優しい声でボブも一声なきました。そして、午前0時33分静かに息を引き取りました。本当に眠るように穏やかな最後でした。早朝でしたが家族で灯りを点しお香を焚き、心から読経・唱題をして仏祖三宝尊の世界に旅立ちを祈りました。

ボブは平成7年5月、港北区の太田さんと田中さんから譲って頂いた甲斐犬の雑種です。生まれて間もなく妙法院にやってきて17年、雨の日も風の日も雪の日もしっかりとお寺を護ってくれました。まさに妙法院の守護犬です。甲斐犬特有の茶色の毛並みではありませんでしたが、胸と足が白く体は濃いグレーの色合いで風格がありました。運動能力は非常に高く、ジャンプ力や疾駆する姿はほれぼれとするもので、まさに俊敏の文字をかたちに顕したようでした。他方気性が少し荒く被害を被った僧俗も二桁におよびご迷惑をおかけしましたが、その分番犬としての能力は優れたもので、お寺の防犯には大いに力を発揮してくれました。また家族にとっては長い間癒しの相手になってくれました。中でも子供たちは皆んなボブが大好きで、幼い頃から声をかけあい温かいコミュニケーションがとれたことに今は感謝するばかりです。

ボブはいつも本堂の側にいましたから、自ら話すことはできないでしょうが、妙法院のさまざまな出来事をもれなく知悉していたことでしょう。そして誰よりもたくさん法華経読誦の声を聞き、お題目の声を聞いていました。私はその功徳で必ずや法華経の世界に迎えられたであろうと信じています。
愛犬ボブに心からの感謝を捧げその冥福を御本尊様にお祈いたします。なお、可愛がって頂いた皆さまに厚く御礼を申し上げます。
ありがとうございました。

相武山 山主

2012年01月15日

続 初春のお参り

妙法院の境内はオープンですから、普段からも一般の方が本堂の前で手を合わせて祈られたり、三師塔の前で合掌して居られることがあります。このお正月にもそのようなすがたを拝見しうれしく思いました。ささやかな仏縁でもやがては仏様への道に通じて行くのではないかと信じております。
また、三ケ日ばかりではなくその後にも、檀信徒の方々がそれぞれの都合に合わせて御本尊様に参詣されました。初勤行会では一日に引き続き参詣者と共々に法華経を読誦(どくじゅ)、南無妙法蓮華経のお題目をお唱えいたし、御報恩謝徳(ごほうおんしゃとく)と年頭の誓願を申し上げました。時間の都合で自由な時間にお参りされる方々もおられましたが、お正月は普段お寺に参詣できない方もお参りになり、親しくことばを交わすことができてありがたいことと思います。
妙法院は有縁檀信徒一人一人のご信心の力で護られております。仏様の教えを大切にされる方々の信力・行力がなければ法華経の道場を護持することは叶いませんし、寺院の興隆は教えを学び行じてゆく信仰の実践によりますから、今年も有縁檀信徒の皆さまと力を合わせて仏道に精進してまいりたいと思います。

相武山 山主

2012年01月10日

初春のお参り

穏やかな日和に恵まれた横浜では例年よりも温かいお正月となりました。
一日は午前0時からの元朝勤行会に引き続き、午前11時と午後2時に初勤行会、二日と本日の三日も午後2時から執り行いました。それぞれの時間に併せて有縁檀信徒が参詣になり、年頭にあたって御本尊様に初春のご挨拶を申し上げました。
ご家族誘い合わせての参詣者も多く、また久しぶりに顔を合わせる法友は笑顔で挨拶を交わし、和やかな初参り風景となりました。
年頭にあたって参詣者の皆さんと報恩感謝と新年の誓願をこめた勤行を申し上げました。その後、日蓮大聖人の仏法のエッセンスがこめられている「重須殿女房御返事」(おもんすどのにょうぼうごへんじ)を拝読申し上げました。

年頭の挨拶では、
「昨年の東日本大震災・原発事故という大災害に思いをいたし、仏法信仰者として被災者へのいたわりと、復旧復興への祈りを今年も続けてまいりましょう。
仏法の基本である諸行無常を自覚して、何時いかなる時に自らを襲うかもしれない天災・人災にも配慮し、今一時の安寧が得られているならば、そのことに深く感謝の思いを抱きましょう。
新たな年を迎えたのですから心機一転、夢と希望をしっかりと掲げて、自らの誓願に向って精進いたしましょう。
新年に信仰心をもってせっかく法華経の御宝前に参詣されたのですから、今年も仏道に心を寄せられ、教えを学ぶ機会を大切にして仏法信仰を深めて頂きたいと思います。各法要や法話会などの行事を積極的にご活用願います。等々」
と申し上げました。

相武山 山主

 

2012年01月03日

新年あけましておめでとうございます。

平成24年壬辰(みずのえたつ)の元旦を迎えました。
東日本大震災をはじめさまざまな苦難が重なった平成23年も幕を閉じ、新たな年の扉が開かれる元朝、相武山妙法院では午前0時より恒例の元朝勤行会(がんちょうごんぎょうえ)を厳(おごそ)かに執り行い、信仰心篤い檀信徒の皆さんと共に御本尊様に初春のご挨拶を申し上げました。
東天を拝しての諸天善神供養から御本尊供養、御三祖(日蓮大聖人・日興上人・日目上人)への供養、妙法護持と弘通への誓願、各々の新年にあたっての御祈念、各家並びに有縁精霊への追善供養と懇ろに勤行をおつとめいたしました。早朝でもあり長時間にわたる勤行ですから毎年参詣者は限られますが、今年も清々しい妙法受持の志を立てることができあり難く存じております。
勤行の後には恒例の「重須殿女房御返事」(おもんすどのにょうぼうごへんじ)を拝読。法華経への信仰を受持する者は、正月の一日を法華経をもって祝うように、物事のはじめや源を忘れることなく、枝葉にとらわれずに幹を見る判断ができるようになることが大切であることをお伝えしました。
さらに、過去にとらわれず未来をみすえて誓願を立て、道を進めば必ず艱難辛苦があることを覚悟し、その折りごとに日蓮大聖人の御振る舞いを思い起こし、お題目を唱えながら悔いのない一年としてまいりましょうと挨拶を申し上げました。最後に参詣者の一年の健康を祈ってお作りした特製のお屠蘇を差し上げ、それぞれに新年の挨拶をさせて頂きました。
今年はうれしいことにお兄さんと一緒に佐伯玉栄さんが参詣されました。諸般の事情から久しぶりの参詣でした。ここ数年ご苦労が多かったことでしょうに、変わらぬ笑顔から近況をうかがって一安心しました。

今年も有縁無縁の一切の皆様に幸多からんことをお祈り申し上げます。

相武山 山主

2012年01月02日